ボルネオで感じたいのちの不思議
熱帯雨林のなかで
美しいいのちに出会った
虫を食べて消化するウツボカズラ
鮮やかな青とオレンジの鳥
葉っぱの裏だけが紫の植物
みたこともないほど大きなカブトムシ
薄桃色に染まりゆく霧がかった空
ひとつひとつをじっくりと観察していると
いろんな疑問が湧いてきた
なんでこんな色をしてるんだろう?
なんでこんな形や模様をしてるんだろう?
なんでこんなに美しいんだろう?
そんなたくさんのはてなマークは、日本に帰ってきても私の頭にふっと現れる。
なんで冬は枯れていた観葉植物が夏には生き生きしているんだろう?
なんでカマキリやカエルの色は葉っぱと同じなんだろう?
(草木生い茂る庭を前に緑の野菜を食べながら)なんで青い野菜はないんだろう?
なんで土砂降りの後も、黄金の稲は何事もなかったかのようにすっとそこに立っているんだろう?
なんで外から吹き込む風は、どんな風よりも気持ち良いんだろう?
そんなふうに思うようになったのは、ただたくさんの生き物に出会ったからではない。きっと、理屈では説明できない生命の不思議さ、それからどんな小さないのちも役割を持っていて、みな等しく尊いことに気がついたからだと思う。
人間以外のたくさんのいのちがこの地球には生きていて、それぞれの命が助け合って存在している
美しくて不思議なボルネオの生態系は、
そんな当たり前のことを思い出させてくれた。
何より、人間は謙虚にならないといけないと思った🐜