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クソ男図鑑Vol. 7 「犬で支配欲を満たす変態」

2017年11月頃に出会った男、圭吾(仮)。
・31歳
・会社員(金融)
・見た目:中の上
・身長:173cm

休日の夜のデートだった。
待ち合わせ場所で待っていると、彼からLINEが届く。

「ごめん、少し遅れそうだから、先にお店行っててもらっていいかな?近藤で予約してる」

言われた通り店に向かう。
席で待っていると、ヴィトンのボストンバッグを持った彼が登場する。

(・・・いやw ボストンwww 家出かよwwww)

服装は至って普通でカジュアル系。
特におしゃれなわけでもなく、ユニクロとかそういう類のカジュアル系。
なのにヴィトンのボストン・・・

飲みに行くだけなのに、何持って来たんだよ。
何入ってるかめっちゃ気になる。

彼「玲奈ちゃん、遅くなってごめんね。ちょっと急な仕事が入っちゃってさ」
私「全然大丈夫。お休みなのに大変だね」

彼「じゃあ何飲もうか」

注文したビールが運ばれてきて、乾杯する。

・・・・ここで彼は衝撃の行動に出るのだ・・・。

ビールを一口飲むと、おもむろにヴィトンのボストンに手を掛ける
ボストンのチャックを開けると・・・
そこに入っていたのは・・・・


・・・犬!!!!!



なんと、白いチワワがボストンから顔を出したのだ。

完全に困惑しすぎて固まる私。
もう状況が全く理解できない。
開いた口が塞がらないっていうのは、まさしくこういう時に使う言葉だ。
デート開始5分にして、破壊力満点の爆弾投下。

私「・・・え!?犬!!??え!!???なんで!???」

彼「可愛いでしょ。俺のペット!」

そりゃそうでしょうねwww
これで捨て犬拾ってきたとかだったら原爆レベルの破壊力ですよね。

彼「シェリーっていうんだ。こいつと俺は一心同体

・・・これはもう、完全なるあたおか。
絵に描いたようなあたおか。

てか、ここ、ドッグカフェじゃないよ。
ペット連れてくるとか普通に考えて大迷惑だよ。

そして私、動物は好きなのだが、ペットを飼った経験がない。
理由の1つは、食事している時に動物が近くにいることが不衛生に感じてしまうからだ。
正直、近くにボストンから顔出した犬がいるのが不快でならない。

私「え・・・可愛いけど、なんで連れてきたの・・・?」

彼「一心同体だからだよ!いつも外出する時は連れてくるんだ」

私「そ、そうなんだ・・・。犬、バッグの中にしまえない?周りの目もあるし・・・」

彼「大丈夫だよ!飲み屋で1回も注意されたことないし!バッグの中にしまうとか、シェリーかわいそうじゃん

そう言いながら、ずっと犬の頭を撫でている。
犬、ご満悦。

正直、食事どころじゃない。
完全に変な人だし、犬が気になって会話どころじゃない。
この人と1~2時間一緒にいたところで、何の生産性もないし、むしろ私も変な人だと思われる。

しかしこの男、おかまいなしに料理の注文を始める。
店員もタイミング見計らったように注文聞きに来るのほんとやめてくれ。

彼「玲奈ちゃんはペット飼ってるの?」

私「飼ってないよ。可愛いとは思うんだけど、1人暮らしだし、飼うの難しいかなー」

彼「え!!そんなことないよ!俺だって1人暮らしだけど飼ってるし。常に一緒にいたらペットも寂しい思いしないし!」

・・・いや、お前と一緒にすな。
ボストンに動物入れて毎度運搬とか、普通に無理なんですが。

私「犬の魅力ってなんなの?圭吾さんレベルの犬好きの人に初めて会った(嫌味)」

彼「可愛いし、忠誠心あるし、俺がいないと生きていけない感がめっちゃいい。体とか顔とか舐めてくるのも可愛いし、なんていうか支配欲みたいなの満たしてくれるとこが好き

・・・キモwww
犬に支配欲満たされるってなにwww
変態かよwwwww

私「そうなんだぁ・・・じゃあシェリーが彼女みたいなもんだね」

彼「いや、シェリーはオス」


えwww
オスなのwwwwwww
なんなのwwwwwww
オス犬に支配欲満たされてる男まじ無理wwww

ここで彼が適当に選んだ料理たちが運ばれてくる。
私がサラダを取り分けると、ここで彼が衝撃な行動を起こす。

彼「ほら、シェリー。食べなー」

そう言って、サラダを自らの手に乗せ、犬に与え始めた

彼「シェリー、美味しい??(頭なでなで)」

ええええええええええ・・・・・
まじで非常識。

私「いやwwww 犬用のご飯じゃないから!ほんとやめて!」

彼「いいじゃん。俺も食べるからさー。シェリーの好きなもの中心に注文したから

もうダメだ。
この人気持ち悪い。

彼「あ、ちょっとトイレ行ってくるわ」

そう言って彼が、ボストンを持って席を立つ。
そして店の外へ向かう。

いや、お前のトイレじゃなくて、犬のトイレかよwwww

これはある意味チャンスじゃないか。
帰るチャンスじゃないか・・・!?

そう思った私は、すぐに店員さんを呼び、預けていたコートをもらう。
ここからは時間勝負だ。
彼が戻ってくる前に帰らなければ。

店員さんも私の魂胆を察してくれたのか、とてもスピーディーにコートを持ってきてくれる。
アイコンタクトを取り、私の逃走劇をアシストしてくれる。笑
店員さんのOKの合図で、すぐに店を出る。

彼は店から少し離れたところで犬と戯れている。
私には気づいていない。
彼がいるのと反対方向に足早に歩き、すぐに物陰に隠れる。

お店はガラス張りで、店内が外から見える造りになっている。
彼がどんな反応するのか、陰から見ていた。

店内に戻った彼は席に着き、キョロキョロしながら、とりあえずお酒を飲んでる。
私が帰ったと気づいていない様子。
その間に頼んでいた肉料理が運ばれてくる。
あの肉、犬と一緒に全部食べるのかなとか考えると笑いが止まらないwww

この時点で私は店の前に移動。
キョロキョロしている彼のアホ面を盗撮。笑
そして再度物陰に避難する。

5分くらい経っても戻ってこないことを不審に思ったのか、店員を呼び始める。
実際にはどんなやり取りをしていたか不明だが、私の所在を聞いていたんだろう。

ハッとした顔をした後、すぐに届くLINE。

彼「勝手に帰るとかあり得ないんだけど。しかも金も払わず

いやいやいやwww
ここで金の話してくるんwww
器の小ささよw

私「犬連れてくる人無理!ごめんね!」
とLINEを送る。
そしてブロック。

後日、友達たちに犬男のアホ面を拡散し、散々ネタにする。笑

考察の余地もないぐらいの超非常識。
お前の彼女(彼氏?)、一生犬でいいよ。
生身の人間とデートする資格ないよ。

てか、犬に支配欲満たされてる男とか普通に気持ち悪いんだけど。
心の底から無理です。
お疲れ様でした。

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玲奈@3年で200人とデートした女
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