クソ男図鑑Vol. 3 「カフェキチ鶴太郎」~前編~
2019年7月頃に出会った男、悠介(仮名)。
・28歳
・会社員(教育系)
・見た目:中の中
・身長:185cm
仕事終わりのデートだった。
待ち合わせ場所に行くと、高身長の男性。
すらーってしてて、スタイルはモデルさんみたい。
物腰柔らかい話し方で、優しいオーラが出ていた。
予約してくれていたイタリアンのお店へ。
ちょっと隠れ家的なオシャレなお店。
高感度爆上がり。笑
私「素敵なお店だね。よく来るの?」
彼「うん、料理の美味しいし、クラフトビールやワインの種類が多くて好きなんだよね。」
見た目通りの素敵男子じゃん。
私「そうなんだ!じゃあ、どのクラフトビールおすすめ?」
彼「苦いの好きだったらコレで、フルーティーが好きだったらコレかな。」
ああ、すごい。
クラフトビール詳しいんだ。おしゃれ。
私「じゃあフルーティー系のやつにするー!」
彼「じゃあ俺はオレンジジュースで。」
(なぜオレンジジュースwww)
私「お酒飲まないの?今日車とか?」
彼「車だけど、俺元々お酒飲まないんだよね」
・・・はい?
私「え?でもさっきビールのおすすめ教えてくれたじゃん」
彼「うん、メニューに書いてるビールの説明読んだだけ」
・・・ナメてんのかコラwww
ここで確信する。
やばい、絶対こいつ変なやつだ。
もちろん私の勘は的中する。
私「お休みの日ってなにしてるの?」
彼「カフェめぐりとかかなー。コーヒー好きでさ。
カフェ仲間みたいなのがいて、土日のどちらか1日で4~5軒ハシゴとかするんだよね」
ガチのカフェ好きだ。
私はコーヒーは好きだが、カフェにはあまり興味がない。
4~5軒のカフェをハシゴしようという発想も願望も持ったことない。
私「えーそうなんだ!おしゃれ!おすすめのカフェ教えてほしい」
彼「いいカフェいっぱいあるから、おすすめとかわかんない」
・・・もう疲れる。
素敵なカフェが世の中にたくさんあるのはすでに知っている。
その数あるいいカフェから、お前のお気に入りを挙げろと言っているんだ。
私「でもさ、ここのコーヒーが美味しいとか、ケーキが美味しいとか、雰囲気が良いとか、なにかしらおすすめないの?」
彼「コーヒーはわりとどこで飲んでも美味しいよね」
・・・会話する気あんのかこいつ。
私「1日4~5軒もハシゴしてコーヒー飲むの大変だね。ちょっと胸焼けしそう。笑」
彼「いろんなの飲むよ。ココアとかジュースとか。コーヒーは1日1杯かな」
コーヒー好きでカフェめぐりをしてるとか言ってるのに、特にコーヒーにこだわりないんかい。笑
だったら、カフェ行くの1日1軒にして、いろんなお店のコーヒー飲んだらいいのにって心から思う。
・・・やだ、もう帰りたい。
私「カフェめぐり以外ってなにしてるの?」
彼「趣味はヨガかな」
いや、片岡鶴太郎www
私「ヨガいいね!!週何回ぐらい通ってるの?」
彼「教室通ってなくて、2週間に1回ぐらい自分でやってる。まだ始めて2ヶ月ぐらいだけど」
・・・それ趣味っていうの?笑
始めて2ヶ月で2週間に1回の頻度とか、合計4回しかやってないやん。笑
彼「ホットヨガとかじゃなくて、ガチのヨガやってる」
いや、片岡鶴太郎www
そして鶴太郎は語り始める。
『ヨギーニ』とか『アシュラ』とかスピリチュアルワードを盛り込み、合計4回のヨガの浅い知識を披露してくる。
ヨガのマインドとか全然聞いてない。
ヨガやらないからそんなん知らん。
・・・もうだめだ。
限界だ。
おすすめのビール聞いたらメニューの説明文朗読するし、
毎週キチガイのようにカフェのハシゴするし、
たいして経験もないのにヨガのマインド語り始めるし、
一緒にいるのがつらい。
カフェキチ鶴太郎と会話してたら、こっちまでキチガイになりそうだ。
私「もうそろそろ・・・」
そして、帰る支度を始める。
やっと解放される・・・この時はそう思っていた・・・
後編へつづく