欲張り
会う約束をハッキリさせない彼に
私はモンモンしていた。
お決まりの言葉じゃないけれど
「私と仕事どっちが大事なのよ!」
みたいな。
返事が遅い彼の態度に
自分が軽視されてるようにも感じた。
「いつも私は後回し」
私の中のパターンのひとつ。
仕事だからと約束をすっぽかされたり
我慢させられたり待たされたり…と、
幼い頃母にされた悲しい記憶
学校の役決めで私の意見よりも
他の子の意見が通る理不尽な思い出
職場や友人のグループ間で感じてきた
なんとなくの疎外感 など、、
思えば私はいつも優先されない。
後回しにされる。
そんな出来事ばかりだった。
そして彼の態度。
なぜこんなに引っ張られるのだろう?
なぜこんなに嫌な気持ちになるのだろう?
過去の記憶をお掃除しても
払拭できないこのシコリは一体何なんだ?
そんな自分の内側から出てきた本音は
「私をもっと優先しろ」で、
さらに言うとそれは
自分が自分に向けての言葉だった。
「他人に合わせて自分を後回しにしてるのはテメェじゃねえか」
私は私に怒ってたんだ。
だいぶ自分を優先するようになっていた
つもりだったけれど、まだまだ甘かった。
と言うかどんどん欲張りになっていく。
もっともっと自分から愛されたい。
もっともっと自分に我儘でいたい。
もっともっと自分を独占したい。
自分の中から他人を消す。
自分ひとりだけの世界で
誰の目も気にせず
誰の顔色も伺わず
どこまでも自分の中に潜っていたい。
そんな欲望が出てきたのだ。
「はぁ、、これまた大変だ。」
どこまでも自分を最優先するって
相当な勇気がいる。はっきり言って怖い。
でも私が私にそう望んでいる。
ある意味、私なら叶えてくれるって
信頼されてるってことなのかな?
だったら嬉しい。
全力で叶えたい。
昨日の午後、彼から連絡が来て
結局今日は会うことになったのだけど
"彼の前でどこまで自分を優先できるか"
そのチャレンジを今日はしてみようと思う。