◆鑑賞No.195 寄生獣 〜セイの格率〜
🔶感想🔶
◆作品No.１６２
＜視聴日＞
◆管理再視聴 2022.6.21
●過去視聴済 2015.11.8
＜評価：Ｓ+＞
※評価は物語・好みで付けています。
（各評価＋、－）
Ｓ：面白い・大好き
Ａ：面白い・好き
Ｂ：普通・可も不可もない
Ｃ：面白くな~い
＜感想＞
＊＊ざっくりあらすじ＊＊
「残念だ。。失敗だ。」と聞こえ、「きみ泉新一君だよね？」と聞かれる物語。
うううわぁああああ！最高傑作来た～～！！
評価はめちゃくちゃ良かったです。
本作はほぼ原作通りとの事です。それを良しとするか否かは置いといて、物語が最高すぎる。この手のずっーーと考えていられる話大好きです!!!
前半から後半の新一とミギーの変化に注目してください！！
あの～泣きます。（※個人差があります。）
とにかくミギーと新一の関係性が最高！！
進むにつれどちらが寄生獣なのかと問われるようなこの展開めちゃめちゃ好き！
ああああいい作品！！！哲学的要素がある作品大好物。
そして声優陣が非常に分厚い！
グロテスクとバトルだけじゃない哲学な部分がとても面白いので是非見て欲しい作品です。
※ここからネタバレです。本作に関しては作品を先に見てください。
＜感じた伝えたい事・テーマ＞
本作に感じたテーマは「寄生獣」です。
◆テーマ：「寄生獣」
・本作は作品そのものがテーマになっていると思いました。
まずは寄生の意味から記載します。
【寄生】
ある生物が他の生物体に付着または侵入し、後者から栄養を得て生活する現象。
作品が問うものは、地球にとって誰が一番の寄生獣なのかということ。
物語を遡ると、どの種族の立ち位置にいるかで見方が変わる作品だと思いました。
公式から引用します。
ある日突然現れたパラサイト。
人へ寄生したパラサイトの中にもそれぞれの価値観が生まれ始める。
「われわれはなぜ生まれてきたのか？」
地球を壊し続ける人間たちを淘汰するために生まれてきたというパラサイトたち。
そのパラサイトを殺し、生き延びようとする人間たち。
「果たして生き残るべきはどちらなのか？」
それでも、地球を、そして愛する人を守らなければいけない。
ゆらぐ価値観の中で、新一とミギーはパラサイトとの戦いに身を投じていく。
この作品で突き付けられるのは価値観。
構図は【人類／人類+パラサイト／パラサイト】となっている。
種族から見る価値観を考えさせられる。
■人類／パラサイト■
パラサイトの目的は人間に寄生して捕食し生命を維持し人類を淘汰する事。
人間を殺しに殺しまくるので、見てる側は恐怖や敵視が芽生える。
とてもグロテスクな捕食シーンだが、捕食行為自体は人間も行っている。
生命維持や食料の安定供給の為家畜や食になる生物を殺している。これはパラサイトたちの行為と何が違うのか？違いはないのだ。
無差別な殺生は道徳的に良くない為食用に特化しているから仕方ないと人間が言ったとして、同じようにパラサイトも食用の人間を囲うようになったらどうか？きっと人間は許さないだろう。自分達の命を優先させ他種族は劣後する。パラサイトを一掃する考えと行為は人間の傲慢なんだと表現していると感じた。
■人類+パラサイト■
上記の敵対の中で新一とミギーの人類+パラサイトのMIXが出てくるとパラサイトの印象がガラッと変わってくる。一部寄生したMIXは人間と意思疎通が行える。
そしてMIXもパラサイトに命を狙われる為、戦いを強いられる。
パラサイトは生き残るため宿主を守りながら戦う。ここに共存の答えみたいなものを感じた。感情の無いパラサイトだが一緒に戦ったりミギーのように知識を付ける事で段々人のような感情に近いものが現れはじめる。意思の疎通が出来ることは生き物にとって大きな事だと感じた。
ただこの組み合わせは互いに捕食が無い為成立すると思う。
寄生獣の答えは、今地球上で支配をしているのは人類。生きやすい環境を作るために自然環境や生物を破壊破滅させている。そんな人間が一番寄生する獣だと伝える作品だ。
「人間」への皮肉とも感じた。
パラサイトへの理解せず歩み寄れない人間が１番化け物なんだよね。
生きるための行動って答えがでないから難しいし深いんだよね。正しい正しくないの話じゃないから。。
＜気になった事（良し悪し）＞
・どの種族になっても殺されたくない。同じ言語を話せないのは人間同士もパラサイトも動植物も同じ。意思の疎通ができない内は命の奪い合いは避けられないと思った。
基本どの生き物も自分本位なんだよね～。
・色んなタイプのパラサイトが出てくるのも楽しみの一つです。その中でも田宮良子！彼女のパラサイトの思考行動がとても興味深くてとても考えさせられます。分かり合えるかもしれない相手だけにとっても最後が悲しくて泣いちゃいました。。
・様々な山を乗り越えた新一になんだかんだ離れない一途な里美が素敵だった♡段々変わって行く新一に気づきつつもずっとそばにいるって愛。そしてパラサイト化していく新一も里美が好きな気持ちは人のままだから守る事は忘れてないのが良い。
・新一の母親のシーンは本当に辛い。。これを機に新一が一気に変わる。
＜声優及びキャラ＞
・ミギーをやった平野綾ちゃんはやっぱすごいよね！可愛いだけじゃない。
🔴作品紹介🔴
放送・放映期
2014年10月8日 秋〈2クール〉
character
泉 新一（いずみしんいち） : 島﨑信長
ミギー : 平野綾
▼同級生
村野 里美 （むらのさとみ）: 花澤香菜
立川 裕子（たちかわゆうこ） : 安野希世乃
鈴木 アキホ : 前田玲奈
▼パラサイト
田宮 良子、田村 玲子（たみやりょうこ、むらたれいこ) : 田中敦子
島田 秀雄（しまだひでお） : 石田彰
▼不良グループ
君嶋 加奈 （きみしまかな）: 沢城みゆき
ミツオ : KENN
浦上（うらがみ） : 吉野裕行
▼同型
宇田 守 （うだまもる）: 鈴木琢磨
ジョー : 村瀬歩
▼警察
山岸（やまぎし） : 小山力也
平間（ひらま） : 鈴木琢磨
長井 和輝（ながいかずき） : 浜添伸也
▼ヒロカワグループ
広川 剛志（ひろかわたけし） : 水島裕
後藤（ごとう） : 井上和彦
三木（みき） : 浪川大輔
▼その他
泉 一之（ｼﾝｲﾁ父/いずみかずゆき） : 相沢まさき
泉 信子（ｼﾝｲﾁ母/いずみのぶこ） : 笹井千恵子
真樹子（まきこ） : 芹澤優
倉森 志郎（探偵/くらもりしろう） : 二又一成
倉森 陽子（くらもりようこ） : 藤生聖子
監督
・清水健一
脚本
・米村正二、藤田伸三
キャラクターデザイン
・平松禎史
アニメーション制作
・マッドハウス
●１・２クール
オープニングテーマ
「Let Me Hear」-Fear, and Loathing in Las Vegas
エンディングテーマ
「IT'S THE RIGHT TIME」-三浦大知
★あらすじ★
高校生・泉新一と、
彼の右手に寄生した生物“ミギー”。
その奇妙な友情―そして戦いが始まる。
平凡な高校生である泉新一は、ある日突然地球に飛来してきた「パラサイト」の襲撃を受ける。間一髪で脳への寄生は免れるが、パラサイトは新一の右腕に寄生、同化してしまう。右手にちなんで「ミギー」と自ら名乗るパラサイトと人間の奇妙な共生生活が始まること―。周囲に真実を話すことができず悩んでいた新一だが、やがて新一とミギーは友情に近いものを感じるようになっていく。
しかし、新一とミギーの前には他のパラサイトが現れ始め、次々に人を殺し、また人がパラサイトを殺す事態に発展。新一の幼馴染の同級生・里美にも危険が迫る。
その中で、高校教師として目の前に現れたパラサイトの田宮良子らパラサイトたちにもそれぞれの価値観が生まれ始める。
「われわれはなぜ生まれてきたのか？」
地球を壊し続ける人間たちを淘汰するために生まれてきたというパラサイトたち。そのパラサイトを殺し、生き延びようとする人間たち。
「果たして生き残るべきはどちらなのか？」
それでも、地球を、そして愛する人を守らなければいけない。
ゆらぐ価値観の中で、新一とミギーはパラサイトとの戦いに身を投じていく。
💙画像💙
