いのち

なんでわたしはわたしとして生まれてきたの

生きたくてしょうがない人に
わたしの残りの命をあげるから消えてしまえないか

思ってしまうこともあって

生きたくて生きているんじゃないって
自分で思ってた

それを知って
わたしの中にある
わたしの核のような
わたしの命の真ん中は冷たく静かに消えかかっていった

訳がわからないまま
誰かのために生きたり
いい子ちゃんでいたり
人の目気にして
自分の本当にやりたいこともやらず
このまま消えていくのは悔しいなと思ってもいた

某感染症の騒ぎ
わたしは自分の内側にどんどん潜っていくきっかけをもらった
いろんなことがダメになった
いらない
手放したい
脱ぎ捨てたい
本当のわたしに触れたい
戻りたい

誰かのように生きるのではなく
よくわからないわたしを知って
深めて
愛したい

約束をするのも
先のことも考えられないのに考えようとして
今を生きていくという感覚を初めて知った


なんもない

わざわざ悩みやぐしゃぐしゃを持ち込んで考えてた

気付いたけれど
自分がずっと続けてきたことをやめるのは
根気のいること

けれども気づけたから
このいのちを生きはじめたから
少しずつ輝きを感じられているから

わたしのいのち

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