あなたは素晴らしい
うろ覚えなのは、わたしがまだ10代だったからというより
その時はピンと来なかったから
なんでそんなことをするのだ?と違和感があったから
図書館で隅から隅まで背表紙を眺めて
ピンときた本を手に取りパラパラ見て、気になったら読む
そんなことがわたしは好きで
たまたま目に留まったその本は
今思い返せば、セルフラブ的なことが書かれていた
その中で
鏡を見て笑い
「わたしは素晴らしい」「わたしは素敵」と鏡を見ながら言う
「わたしは」と言うのが難しかったら
「あなたは素晴らしい」「あなたは素敵」と言っても良い
そんなふうに書かれていた
当時のわたしにはそう言う感覚がなくて
自分に劣等感があり
雑誌のモデルさんみたいな可愛さを良しとしていて
比較して落ち込んで
誰かに褒めてもらっても否定したり、お世辞だと思ったり
思春期特有の難しさ
子供と大人の狭間
親や学校、テレビや雑誌
今より限られた
その中に生きていたから
誰かと比較なしに
自分を認めるなんてしたことがなかったし
そういう考えを知ったのは初めてだったかもしれない
のちに日本と海外で生活しながらデビューしたシンガーソングライターさま!
わたしは衝撃を受けた!
歌はもちろんだけれどこんな素敵な人がいるなんて!
海外生活や海外の方の考え方をインタビューやブログなどで知り
日本で、わたしが生きてきた中では
知らない世界があるらしいことに気づいた
英語が話せたら
そういう感覚がわかるのかも?となぞの解釈をしたりしていたが
それを忘れ
社会人になり
親の言うとおりや社会のレールに乗ること
よくわからず無理をして会社に行けなくなったり
結婚してみたけれど親を安心させたくてという気持ちだったと気付いて
また体調不良
なんだかんだ
そういうストップがかかり、今は一旦しっかり休む
自分を整える、寄り添う
そんな時間だ
仕事をしていないといえばあれこれ聞いてくる人もいるが
自分の声を聴けている人?はそういうことは言わないらしいと気付く
ゆっくり休んだり、その体調不良はいいサインと
詮索するでも励ますでもなく
どーんと受け止めてもらえる人に出会えたりもした
自分のほんとうにやりたいことをする
その一つに自分を大切にするということ
条件なしに「自分を素晴らしい」と感じられるようになって
遠い昔に出会ったことがやっとピンときた
遠回りしたけど
そういう感覚が広まって
個がきらりとひかる時代を生きたい