デレマス、サ終じゃない説
こんにちは。
今回は「デレマス」がサービス終了しないと考える理由について、自分なりの考えを投稿します。
【注意】毒親、冷戦、実在する病気の話題があります。
デレステの縮小
「デレマスサ終じゃない説」というタイトルのnoteを読む方の大半はすでにある程度デレマスに関心があるはずなので、サービス終了するか?しないか?という点については割愛します。
私は夏樹Pなので、夏樹P視点で「デレステの縮小によって具体的に何が減ったのか?」という点と、供給の関連を見ていきます。
アタポンがない
夏樹の参加する楽曲「Driving My Way」のイベントを開催する、いわゆるアタポン形式がなくなってしまいました。
私は、Driving My Wayのイベント形式がアタポンイベントであると推測していました。
公演テーマ曲「comic cosmic」が他2曲と違い、アタポンイベント
「ミラーボール・ラブ」「Unlock Starbeat」の楽曲イメージと、イベント形式のVisual・Danceが一致しない
といった疑問は残るものの、他の5曲すべてアタポンで、Driving My Wayのみアタポンイベントでないということは考えにくい。
また、アタポン形式恒例の消費アイテムは、表題曲とカップリング曲でテキストに共通点がありました。
おそらく、影響を与えた⇔影響を与えられた の関係になっています。
フラチナチケット/パレットーンの
「モノクロだった日常を、カラフルな景色に塗り替える」「五線譜のキャンバスに様々な色が躍る」は絵画、
ブレイベル/フォーエン盤の
「力強い音に乗って」「永久に続いていく歌」は音。
菱川師宣(ひしかわ もろのぶ)は浮世絵の先駆者として知られています。
師宣による『武家百人一首』の白黒の挿絵が評判となり、墨一色で摺られた墨摺絵が販売されます。
また、「浮世」はざっくり
「憂き世(つらいことが多い世の中)」だったものが
「どうせつらいならもっと浮かれて暮らそう」と意味が逆転した歴史があるそう。
浮世の絵という名前が示す通り、主に庶民の日常生活や風俗などが描かれました。はじめから「お金持ちが静かに鑑賞するアート作品」として誕生したわけではなく、このころは安価で庶民にとって身近な娯楽だったようです。
ところで、浮世絵といえば葛飾北斎『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』が世界的にも有名ですが、海外からやってきた人工の顔料プルシアンブルー(ベルリン藍/ベロ藍/北斎ブルー/広重ブルー/紺青)を使用しているそうです。
「モノクロの挿絵が、日常生活を描いた墨摺絵に」変化し、
やがて葛飾北斎『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』のように「風景の版画」に変化した浮世絵の歴史は、
テキストの「モノクロだった日常を、カラフルな景色に塗り替える」と一致しています。
そして浮世絵は「日本からの輸入品の包み紙」として海外へ届き、印象派の絵画に影響を与えました。
全て考察したいのですが長くなってしまうので、他はまた別の機会に投稿します。
このように、消費アイテムにもテーマと関連する考察の余地があり、Driving My Wayにも 3chordシリーズの世界観を表現する、イケナイGO AHEADと対応するテキストが存在することが推測できます。
枠自体がない
「まあ残念だけど無くなっちゃったものはしょうがないし、アタポン形式以外でのイベントなのでは?」なんですが、枠そのものが無くなりました。
画像の通り、現在は月初に1回 新曲追加と同時にイベントが開催されています。
ところが、スターライトステージ公式X投稿の「新規楽曲の追加を行うイベントが月1回程度の開催」は
「月初の曲イベントは新曲をお約束します」であることが判明し、
おそらくアタポン形式の既存曲イベントのDriving My Wayは、イベント形式だけでなくイベントをやる枠そのものがなくなりました。
でもサ終しないと思う理由
確かに「デレステ」はサービス終了しそうです。
しかしそれは「デレマス」のゲーム展開がなくなることを意味するのでしょうか?
松永涼
松永涼のMyself(GAME VERSION)に、CD音源には未収録の謎のイントロ8秒が追加されました。
Myselfは2022年2月16日発売「Drastic Melody」のカップリング曲と比較的最近の曲のため、涼以前に2曲目を貰い、未だデレステに実装されていないキャラクターが数多くいます。
なので現在は順番待ちをしている状態なのですが、ソロ2曲目の追加は、2023年2月10日の小早川紗枝「薄紅」以降 音沙汰がありません。
サービス縮小の理由が仮に「私たちゲームプレイヤーの見えないところで売上が厳しい」だったとして、デレステに実装できそうにもない曲に8秒ものイントロを追加するでしょうか。
涼の実家はお金持ちで、両親は「教養のため」と称しクラシック以外の音楽を聴かせず制限する、いわゆる毒親です。
息苦しさを感じて両親と対立し、家出をした先でロックバンドとして活動したが売れず、最悪水だけで凌ぐ日もあった、という状況でプロデューサーからスカウトされます。
両親とは未だ意見の対立が続いており、これから伏線の回収を匂わせるようなセリフがあります。
少し長めにキャラクター個人について見ていきます。
夏樹と涼の比較
夏樹と涼を比較すると違いがわかりやすいのですが、
木村夏樹はアメリカ史とエルヴィス・プレスリーの人生
松永涼は音楽史とQUEENのフレディ・マーキュリーの人生
が物語のテーマの一部になっているようです。
夏樹がフェス限定SSRで訪れたメンフィスは、アメリカの様々な音楽が発展した土地です。
また彼女の特徴であるリーゼントは、エルヴィス・プレスリーの影響で流行したとされています。(※世界で初めてリーゼントヘアにした人物ではありません)
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他にも、
夏樹が名前こそ出していないものの『偉大なロックンローラーたちの誕生日』とエルヴィス・プレスリーとデヴィッド・ボウイを祝ったり、
涼の褐色肌・炭酸好きなど、挙げ始めたらキリがないので割愛します。
私の勉強不足で把握できていないロックスターリスペクト描写、もっと沢山あるはず……
夏樹がエルヴィス・涼がフレディの人生を参考にしてキャラクターに設定が付与されていることは、ご理解いただけたはずです。
多田李衣菜もフェス限定SSRでアビイ・ロードに訪れています。
4人組ユニット「フォー・ピース」の存在もあり、運営による彼女のキャラクター造形において、ビートルズを参考にしていることがうかがえます。
「参考」という表現をしたのは、彼女たちがロックスターの人生を完全になぞっているわけではないからです。
エルヴィスは兵役があったけど夏樹に徴兵命令は来ないし、フレディがゾロアスター教徒の両親から生まれているのに対し、松永家はキリスト教徒です。
フレディと両親はすれ違いこそしたものの、毒親ではない。
ビートルズは誰ひとりカメラ目線でニコニコ笑いながら横断歩道を渡ってはいませんよね。
でも、李衣菜はあこがれの場所に来たことが嬉しくてたまらなくて、ニコニコ笑ってしまう。それが彼女の自分らしさです。
また、完全になぞってしまうと、エルヴィス・フレディではなく、わざわざ木村夏樹・松永涼というキャラクターを選ぶ理由も無くなってしまいます。
つまり、夏樹・涼はエルヴィス・フレディができなかったことをやるキャラクターなのではないか?という仮説を立てられます。
フレディはHIV感染合併症によるニューモシスチス肺炎で、45歳で亡くなりました。
HIVの感染源となるのは①精液②膣分泌液③血液④母乳などで、
主な感染経路は①性行為による感染②血液を介した感染(注射器具の共有など)③母子感染です。
黒埼ちとせ
黒埼ちとせの病弱な体質も、HIV感染が原因ではないか?
ちとせの誕生日は、ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場する、ドラキュラ伯爵のモデルの一人、ヴラド3世と同じです。
また、1989年にベルリンの壁の撤去作業が始まった日でもあります。
出身地は東京ですがルーマニアに住んでいた過去があります。
冷戦の頃のルーマニアはニコラエ・チャウシェスク政権で、経済的な失敗や貧困を招いて国民からの不満が高まり、のちに銃殺刑に処されました。
チャウシェスクは「法令第770号」を制定しました。
労働力を確保するため中絶が禁止され、子供の少ない母親には避妊薬を売ってもらえず、離婚も禁止され、子供のいない国民には重い住民税が課せられました。
5人以上の子供を産んだ場合は行政支援を受けられました。
この政策でルーマニアは多産多死状態に陥り、孤児・無戸籍児が激増しました。
孤児院を増やしても、職員の数が追いつかない状態だったといいます。
子供を捨てる親は口を揃えて
「チャウシェスクに強制されて産んだのだから、チャウシェスクの子だ」
といい、産み捨てられた子供たちはチャウシェスクの落とし子と呼ばれるようになります。
子供たちの間では、医療器具を適切に使用してもらえなかったために、HIV感染・エイズ発症が蔓延しました。
政権崩壊後、孤児の実態が国外に知られるとともに、子供たちは国際養子として海外に引き取られます。
ちとせはチャウシェスクの落とし子で、孤児院の劣悪な環境で注射器を使い回されHIV感染したのではないか?
ちとせが帰国子女なのは、国際養子として日本に引き取られたからではないか?
ちとせという名前は、ちとせを養子として迎え入れた日本人がつけた名前なのではないか?
ちとせの誕生日が11月10日なのは、ヴラド3世だけでなくベルリンの壁崩壊による撤去作業が始まった日も含んでいるのでは?
物議を醸した予告の『浮気してていいよ♪』も、孤児院で長期に渡り虐待を受けたことが理由の、愛着障害の可能性があります。
愛着障害は、正式には「反応性アタッチメント症」または「脱抑制型対人交流症」と診断されるそうですが、後者には
過度に馴れ馴れしい言動をしたり、見知らぬ大人に親密な態度を取る
などの特徴があり、ちとせの描写と一致します。
医療の進歩により、HIV感染で必ずしも死に至るわけではなくなりました。
完全にHIVを取り除くことはできませんが、服薬を続けることと適切な治療で、感染していない人とほぼ変わらないほど長生きできるようになっているそうです。
これも『ただの検査入院』というセリフと一致します。
また、政権崩壊後もルーマニアは不安定な状態で、養子として引き取られなかった子供による多数のストリートチルドレンを生んでいます。
ここまで揃ってて違うことある?と言いたいところですが、疑問も残ります。
「サービス開始の2011年から年齢を引いたのが生まれ年」だと仮定すると辻褄が合う描写が多いので、ほぼ確定だと考えています。
夏樹・涼と同じ18歳の藤本里奈はセーラー服に憧れている描写がありますが、おそらく幼いころにアニメ放送をしていた「美少女戦士セーラームーン」の影響のはずです。炎陣にマーキュリーもいるし
しかし、夏樹・涼・里奈が2011年に18歳、つまり1993年生まれだとすると、19歳のちとせは1992年生まれです。
ベルリンの壁崩壊は1989年の出来事なので、ちとせはすでに壁が崩壊し 孤児の問題が知れ渡った後に生まれていることになります。
また、「向こうで暮らしてた頃、整った庭、咲き誇る薔薇をよく見てた」というセリフも。
でもまあ出身地の申告「ウサミン星」「海の向こう」「やさしい世界」でもいいっぽいし、体重「ダイエットちゅう」も年齢やスリーサイズのサバ読みも「ぼんっ・きゅっ・ぼんっ♪」も許される世界観だし今さら誕生日とか年齢を孤児院育ちだし知らんから適当言ってたところでって感じかあ
ベルリンの壁崩壊とロックのかかわりは深く、ドイツ外務省がデヴィッド・ボウイ死去の際、『ベルリンの壁崩壊に力を貸してくれてありがとう』という内容の追悼ポストをしています。
3chord for the Rock!に
冷戦のころHIVに感染した過去があるかもしれないちとせ
HIV感染合併症により亡くなったフレディ・マーキュリーの人生がテーマにある涼
の曲が収録されていることは、意図的である可能性が高いです。
木村夏樹
涼とちとせはわかったけど、ところで夏樹は?なんですが、わかりません。
何もわからないことが問題です。
夏樹は2011年のサービス開始当初から登場するキャラクターですが、彼女の家族構成も、ロックを好きになったきっかけも不明です。
ただ、全く見当もつかないわけではなく、
「エジソンは、本人の才能と理解者である母親の応援の両方があった」
「アタシに才能があるかはわからないけど、少なくともプロデューサーさんという理解者はいる」
という話をしている際に、
誰かに『お前には才能が無い』と言われたようにとれる内容の口を滑らせてしまったり、
ハワイロケでのウクレレ演奏中に子供が迷い込み、カメラマンが「君、ママはどこにいるのかな?」と尋ねたりしています。こっちが聞きたいよまた、空想探査計画コミュでは
日野茜は、
When→物心つく前
Where→家の近所の大学グラウンドで行われていたラグビーの試合を見て
Who→茜のとても興奮し楽しそうだった様子を見た母が
What→ミニラグビーの体験会に連れて行ってくれた
浜口あやめは、
When→幼いころおじいちゃんと一緒に観ていた
Where→時代劇に出てきた
Who→忍者の
What→華麗な身のこなし、目にも鮮やかな忍術、見事な手裏剣さばきが、今でも目指している憧れの存在
という、今の自分自身は幼少期の体験が基礎にあること、
その体験には血縁関係にある保護者がそばにいたことが語られます。
夏樹の場合、「実家に偉人伝がたくさん置いてあった」という幼少期の体験は語られたものの、血縁関係の保護者の存在は語られませんでした。
両親が存命かもわからず断言できることが本当に少ないのですが、夏樹の親は教育熱心なあまり期待をかけすぎていたのかもしれません。
話したくない過去だから話していないんですね。
ところで、空想探査計画のイベント開始日の10月21日は、トーマス・エジソンにより実用的な電球が開発されたことを記念するあかりの日です。
辻野あかり
辻野あかりと夏樹は、カバー曲「徒花ネクロマンシー」を含めると既に3曲一緒に歌っています。これはなんと李衣菜に次いで2番目の多さ。
2023年のライブ「Shout out Live!!!」では、
木村夏樹役 安野希世乃さんと、辻野あかり役 梅澤めぐさんが、二人で座長をつとめました。
これまで通りなら、Blu-rayのアソビストア特装盤に夏樹とあかりの描きおろしイラストを使ったグッズがあるはずです。
無限L∞PだLOVE♡のデレステ内ジャケットには「電球」と、
夏樹・二宮飛鳥がメインで登場した LIVEツアーカーニバル 追想公演 Missing Link Memoriesの重要アイテムだった「贈り物」が描かれています。
あかりと電球が同時に映ったり、
ルームアイテム「ハート加工機①」のテキストにはフィラメントの記述が。
エジソンは、白熱電球を実用化させる際、フィラメントの素材を探していました。
たどり着いた最適な素材は、京都府の八幡市の石清水八幡宮に自生する「八幡竹」だったそうです。
先日のバレンタイン限定ガシャ特訓後は、エルヴィスの活躍した1950年代のレトロポップなアメリカンダイナースタイルでした。
ネオンサイン・格子模様・ポスター・ジュークボックス・ピンク×黒の衣装、どれをとっても全部そう。
ローラースケートでの配膳をする人をカーホップというそう。室内でもカーホップはカーなんだろうか……?
メンフィスの名物はバーベキュー
まだパズルのピースがうまいこと嵌っていないのですが、
空想探査計画のイベントがあった2019年よりもっと前、あかりが「あかり」という名前でキャラクター造形されたころから、夏樹とあかりがデレステ8周年曲のメンバーに内定していた可能性があります。
安野さんがGlowing Rock!に出演できなかったから代わりに ではなく、木村夏樹役としてShout out Live!!!に出演し、辻野あかり役梅澤さんと座長をやることそのものに意味があった可能性があります。
いずれにしてもあかりは、夏樹の今後の掘り下げに深く関わっているようです。
確かに「デレステ」は終わりそう……なんだけど
終わらせている場合ではなくないか!?
涼の毒親問題・ちとせのルーマニア出身HIV患者孤児説・夏樹とあかりとエジソンの電球の話と毒親問題、
どれもキャラクターの根幹にかかわる重要な伏線です。
このままサービス終了し、どこかで回収したとしても担当P以外にあまり知られない情報になってしまうのか?
もしかして終わるのは「デレステ」のみであって「デレマス」じゃないのでは?とは考えたのですが、いやーすでに13年目のキャラクターたちだし……
長期に渡る規模大きめの気合いの入ったコラボ。「いやー今からデレが新規を獲得しに行くのは……」と思っているのはオタクだけなのかもしれない。
星街すいせいさんの「ソワレ」をカバーすると知り、すぐに聴きました。
毒親疑惑のある夏樹が、空想探査計画の背景で「大脱走」というフレーズを歌うことに意味合いがあるのかも、と考えました。とても嬉しいです。
大脱走と聞いて、映画「大脱走」を連想しました。
第2次世界大戦末期ドイツの捕虜収容所から 連合国の捕虜250人が脱走する、実話を基にした戦争映画で、
作中では7月4日のアメリカ独立記念日に、米軍兵士たちが芋焼酎を作り英連邦兵士たちに「くたばれイギリス!」と冗談を言いながら振舞うシーンがあります。
夏樹がアメリカ史をなぞっているという解釈が私の間違いでなければ、おそらく「毒親」「イギリス」が重ねられていて、
夏樹にはアメリカ独立戦争にあたるイベントが存在することになります。
おわりに
「サービス終了するには回収していないかなり大きな伏線があるよな……」と思い、頭の整理も兼ねて書きました。
ひとりでゲームを遊ぶだけではうっかり見落としてしまいがちな、他のアイドルたちの未回収の伏線も知りたい・読みたいと書いていて感じました。
もしかしたら新規アプリなどの展開を匂わせるものがあるかもしれないし、正反対のものかもしれません。
ですが、考察に耐えうる世界観の強度(?)もあると思います。
あとは、優劣をつける意味ではなく「AちゃんとBちゃんは何が同じで、何が違うのか」という比較で、個性を理解していくことを心掛けたいです。
夏樹・涼・ちとせはキャラクターの方向性故に、毒親問題・冷戦・孤児などかなり重い考察になりました。が、キャラクターの過去が重いと偉いということはありません。どのキャラクターもみんなそれぞれ乗り越えるべき壁があります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今後も考察noteを投稿していく予定ですが、読まなくていいのでDriving My Wayのイベントがどこかで開催されることを一緒にお祈りしていただけると助かります。
「イベントやるのかも」「やっぱやらないのかも」とラプンツェルばりに浮き沈みを繰り返しているので……
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