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#ツレ妊 番外編パートナーシップ

いつか片膝をついてプロポーズしてみたい。


そんなふうに思っている、思ったことがある髪が短めの方々はいると思う。

マーミー・デ・ロマンチストのセカンドネームを持つわたしはもちろんその一派の一員だ。


サプライズ好き!喜ばせるの好き!

というわたしの計画はさと子の前にいくつも倒れた。


例えば結婚式をすることになった時。

「結婚してください」 パカっ!キラっ! をやりたかったのだが、

指輪のサイズもわからず、買うにしてもどんなんにして良いやら値段の幅もありすぎ、悩むにはあまりに準備期間も短く、、、

作ればいいやん!という発想をするロマンチスト脳だったが、小学生の成績表で、図工のところに「丁寧さに欠ける」と書かれたわたしの手技は、思い描く指輪の完成イメージに全く追いつかず、、

みすぼらしい、直径8ミリほどの、指輪、、、、指輪の形をしたネックレスのチャームができた。

一応渡したけど、その場でさと子に「ナニコレ珍百景」に登録されたのも無理はない。


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(シルバーのため温泉で燻されている)



エンゲージリングがままならなかったもの、結婚指輪がある!


結婚式でも「指輪の交換」で必要になってくるし!!!

お揃いの指輪、ラブラブな証! ロマンティックぅー!!

指輪

(結婚式の日付と二人のイニシャルが刻まれている。イニシャルの順番が、さと子、まみこでSMにならないよう配慮)

指輪はさと子がお気に入りの工房で職人さんに作ってもらったのだけど、結婚式が終わってすぐ言いづらそうに


「もう外していいかな、、、」


と言われた。



はやっ!


指輪自体元々苦手なのと、なんだか自分の心まで縛られるようで嫌だという。

そういう人だった..


寂しいけど、嫌な気持ちになってまで付けてもらいたいというものでもない。

指輪は今でもわたしだけ付けている。

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(群れからはぐれてどこか寂しそうな指輪)


サプライズもなんだか喜ばせようとしている気持ちにこたえないといけないプレッシャーがあるから、あまり好きではないという。

マーミー・デ・ロマンチスト 名折れである 。

(この当時。サプライズという名のいじわる、からかいに会うことが多かったトラウマあり、今はサプライズ好きになったらしい。)




そして話は2021年。

結婚式から5年と少し経ったある日

パートナーシップに関して話を出したのは、な、なんと、さと子からだった!!


それは、、、家の更新の話をしていた時だと思う。


次も更新で良いかな、そろそろ更新費用を積み立てないとだなぁと、わたしが言ったところ



「子どもができたら初めは実家で育てるし、足立区でパートナーシップ始まったらパートナーシップ入れるからどうしようかなあ。まあでも、いつ子どもできるかわからないしね。とりあえず更新だね。」




え、今、なんておっしゃいました?


家を更新する?

いや、そこじゃない。


パートナーシップ入れる?


え、


え?


そうなの???!!!!!



普段から「カップル」としてみられるのがあまり好きではないさと子。

(ニコイチ、みたいに扱われることに抵抗があり、個を尊重したい、されたいというさと子の個人的な感情です。他の人のカップル感を否定するものでは全くアリマセン!)


足立区のパートナーシップ・ファミリーシップ制定について、積極的に動いてはいたけど、それは地元愛とちょっとした使命感があるからで、まさかそれを利用することはないだろうと思っていた。


えっと、パートナーシップ宣誓をしたくないわけじゃない。

でも、それって一つの節目じゃん!!



「ちょっと、大事な話があるんだけど、、、」

「え、何?(心配)」

「今まで色々あったけど、足立区でパートナーシップできたら、宣誓しない?」


スッ(ひざまずく)

パカっ!キラっ!

キャーーーーーーーーーーーーーー

(驚きと喜びで声にならず無言で頷く)



そんな流れじゃないのーーーーーーーー????!!!!!!


あまりの違う意味での驚きに、その時はすぐに何も言えなかったアタシ。



しかし後日何かちょっと口喧嘩になった時に、そのことが急に思い出され、パートナーシップとか聞いてないし、急だよ!!!と、関係がないところから話題をわたしが持ち出したことでさらに喧嘩になった。<(‵□′)>!!--!!<(‵□′)>



結果、、、、、

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すごい背景!!(そこじゃない)



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素敵なポスター!!(そこじゃない)

(コレは足立区広報誌に載るのでそれ様の写真撮影)



おかげさまで、無事パートナーシップ宣誓をいたしましたぁ(涙)!!



法的な効力はないものの、やっぱり今までよりも、身が引き締まる思い。

関係性を人にお祝いされるって、ちょっとくすぐったいけど、社会に存在していることが肯定されてる感じがして、素直に嬉しい。

(この後、この証明書をすぐに使うことになるとはまだ思っていない)


ちなみにコレは区役所内の戸籍住民課のすぐ横にある撮影ブースで、どなたでもご利用いただけます。

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まあ、結婚ではないのですが、、、、

区役所の方はそれと同じくらい温かく接してくれます。



しかし、今回我ながらタイミングが重なるなあと思ったのが、

この撮影の時は妊娠が既にわかっていましたが、

宣誓書の提出をした、この2週間ほどまえの日


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(朝早くて顔色が悪い)

この時には既に、さと子には、子どもが宿り、なんならこの写真にも一緒に写ってるんだなーと思ったら、、、感慨深い。



あれ、コレって



ロマンチックじゃない?!!!





「もっとワイルドに、もっとたくましく

生きてごらん」

そう、言われている気がした。


「ロマンチックあげーるよ〜!!」

マーミー・デ・ロマンチスト、頑張ります!!!


(一派の皆様応援よろしくお願いします!!)

書いた人 茂田まみこ



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