ツレ妊#30 無理は禁物
<28週目>
もう、無理だ
その時アタシははっきりと思った。
「お参りすれば一生お金に困ることはない」
「犬とお参りできる神社」
そんな言葉に浮かされたのが後悔の始まりだった。
ー遡ること6日前
犬と初めての船旅(長い乗船は初めて)の後、大洗を出発して船は北海道へ到着。
旅といえばご飯!
北海道に来たのでね。(妊婦の方ごめんなさい)
ボリュームと新鮮さが本当に違う。(結局ここでの海鮮丼が、この旅一番でコスパ最高丼となった)
腹ごしらえをしたらそこから雲海を見にトマムへ。
車中泊でごちゃつく車内
雲海は発生するかしないかわからないけど、発生するとしたら朝なので、この日は雲海スポットの近くで車中泊。
(色々な場所に行ったので写真でサクサクお届けします)
天気が悪くて見られないかもしれない、寒いしそろそろ降りようかとしていたところで雲海発生!
とても綺麗だった。
そのあと青い池に行ったり
森のレストランでガチ勢のスズメバチに遭遇して食事もそこそこに退散したり
(写真はBeforeスズメバチ)
ヤギと友達に会ったり
ホテルで犬とゆっくりしたり
雨上がりの綺麗な空を見たり
花畑をみにいったり
さとこが北海道の目的が食べられたり
ベストショットを撮るのに犬に呆れられたり
ものすごい坂道を犬を乗せて上ったり
平らな道で犬を押したり
ラッキーピエロ食べたり (うまうまだった)
友達と一生忘れなられないラーメン食べたり (うまうまだった)
北海道から東北に来るまで進みながら、
美味しいご飯、美味しい景色、美味しい空気に癒されまくった。
そして、さと子が昔行ったことがあるという東北にある場所にちょっと行って見たいという話になった。
「お参りすれば一生お金に困ることはないところで、犬もお参りできる神社」を目指すことに。その名は金華山。
今はシーズンオフということもあって、定期便がないらしく、ちょっと贅沢だけど、しばらく来れないからと海上タクシーで向かうことにした。
海辺に住んだことがある人はわかるかもしれないけれど、私たちはめっちゃ陸育ち。船っていうものがどういうものか忘れていた。
あれだけ今まで気をつけてたのに。
荷物はなるべく持たないようにしてたし、
犬と写真を撮りながらも、途中で「持ち上げるのはほどほどにしようね」って言ってたのに。
なぜ私たちはわかっていなかったのだろう。
小型船はめちゃくちゃ揺れるということを
波にぶつかる度に船が前後左右に大きく揺れる。
席が一応あるけど、座っていても全く安全に思えない。
気持ち悪い、というか犬が飛び出さないように強く抱えていて、筋肉も辛い、というか投げ出されそうだ
もう、無理だ
妊婦でない私もダメなのに妊婦であるさと子は相当きついに違いない。
横を向くと今まで見たことのないくらい顔面蒼白なツレがいる。
「さ、さと子、、」
こちらを少し向いた顔はうす笑っている。
もはや色々通り越して顔が弛緩してしまって笑ったような顔になっているだけで、表情は見たことがないくらいおかしい表情になっている。
海に一度出たら引き返すことはできない。
「耐える」一択しかない!
そして頭をよぎるのは、「これ、帰りもあるんだよね」
なんとかついてお参り、、、するために現れる
階段の試練
犬もヘトヘト
とりあえずおみくじ引いて
お話を聞いて
うそ、もう一回これに乗るの?!
船は帰りの方がマシ、、、ということもなく、
「耐える」一択でとにかく耐え抜いた。
陸ってイイな!!!マジいいな!!!!
(まだ脳内揺れてるけど、船頭さんに撮ってもらった。犬はうんざり顔)
幸いにも体がしんどくはなったものの、ツレも無事帰還できた。
本人も本当にもうダメだと思ったらしい。うん、あれはそうだね。
でも、これで一生お金に困らないねきっと
「あ、なんかあれ、3年連続でお参りしないといけないみたい」
無理!!!!!
あの辛さを3年分としてカウントしてください、どうぞ、お願いします!!
その後は
海が見えるセカンドハウスをお借りしてのんびりしたり
お砂糖がおしゃれな海が見えるカフェでのんびりしたり
ここにはのせきれないほどの思い出もたくさん。
とにかくのんびりしながら無事家に帰ってきた。
子どもに見せたい景色もたくさんあった。
今度は一緒に来れたらいいな。金華山以外!!
ね!8ヶ月になった君!