ツレ妊#5 愛しさと米粒と心許なさと
お気づきだろうか。
既に5回目だというのに、実はまだ、肝心の妊娠の状況は
「胎嚢が確認できた」
というところにいることを、、、、
先走って妊娠届を出したり、色々したものの、
まだまだ初期、我々はまだまだ「ワカラナイ」という状況にいた。
1週間に一度の診察。
前回の診察もそうだったが、次の診察までとてーも長く感じられる。
そんな時は気を紛らわそう!!
しあわせの青い花〜!!
(かわいいねー!!と、何十枚もの親バカ写真撮影にすっかり飽きた犬)
一面の青い花と青い空に癒される。
家にいると、心配な気持ちばかりがでてきて、
ちょっとした体調の変化でも、何か赤ちゃんにあったからかもしれないと調べては鬱々してしまったりするので、程よい気分転換は本当に大事だと思う。
ストレスヨクナイ
そして迎えた二回目の受診日。
朝からさと子は
「あれ、ねえ、切符どこ言った?ほら、妊娠の切符。あれないと妊娠したってわからないから通してもらえないよ、大変だよ。どうしよう、どこ行っちゃったかな、切符。」
と盛大に寝言をのたまふ。
(注:さと子はかなり「寝言はっきり」タイプです。「あれ、松平健がいる」などと言ったり、部屋に入ったわたしに向かって、寝ながら「あれ、どうしたの?なんか用?」などと言ったりするのはまあまあ日常。ヤヤコワイ)
まだまださと子の中でも色々不安なのだなとしんみり思いつつ、病院に行く時間なので、優しく叩き起こす。
ネットで調べたところ、今の6週なら、早ければ心拍が確認できるけど、もう2ー3週間確認できないこともあると言う。
そして6週くらいの赤ちゃんのサイズは米粒ほどらしい。
わたしはさとこが着替える間、米びつから、米粒を一つ取り出し、
そっと掌にのせた。
これが、さと子のお腹の中に、、、(ちょっと違う)
(うちは無洗米なので、実際のサイズはもう一回り大きいと思われる)
実際の大きさのものを見ると、なんだかより現実味を帯びる。
自分はこの米粒の親になるのだなぁと、少し実感と愛おしさが湧く。(ちょっと違う)。
病院に着いても、わたしは変わらず下で待機し、米粒に思いを馳せるしかない。
しかし、、なんだか今日は連絡が途絶えてから時間がかかっている。
これは、、、何かあったのではないだろうか。
心配 MAX!!!!!
(゚Д゚;≡;゚д゚)
まだまだ妊娠初期、、、
なにがあるかわからない。
米粒といえば、雀にだって食べられてしまう様な大きさなのだ、、、
(米粒そのものではない)
何かあったことも含め、わたしは心の準備をした、、、
そして、、、
LINEがキタ!!!
え、、、
え、、、
どゆこと???
面白い、、ということは、落ち込んではなさそうだ。
悪いことがあったわけではなさそう。
え、でも病院で面白いって何?
双子?いや、別に面白くないな、、、
もしかして、、、悲しすぎてもう、、、どこかの世界にぶっ飛んでしまったとか??
アハハハハ
と、目が笑ってない錯乱状態で戻ってくることも含めて覚悟を決めたアタシの元に、さと子がもどってきた。
「テレビ見ましたっていわれちゃったぁ。そこからなんか、話が盛り上がっちゃって、アハハ」
あぁ、それでかい
それで遅かったんかいっ!!
話がはずんで何よりっ!!
「あ、心拍確認できた。みる?」
そんな、話盛り上がったついでみたいに、、、
見たいですっ!!
見るよぉ、見るに決まってるよぉ
さと子が見せてくれた動画には、思った以上にはっきり、心臓の拍動が写っていた。(もしご興味あればその様子はさと子が Twitter にあげてます)
もぅさぁ
泣くよね(´;Д;`)
米粒生きてる!!(語弊)
また一歩先に進めたよぅ
マンモスうれピー!!
妊娠が判明してから1週間ごとに、進展が見られるなんて恵まれてるなぁと話しながら、そういえば、と、
妊娠棒を使った日、なぜそんな朝早く検査したのか聞いたところ
「なんかさぁ、夢見たんだよね。綺麗な水溜りの上にさ、ものすごいいっぱい黒い蝶がいたの。そこで目が覚めて。なんか検査してみよって思ったんだよねぇ」
え、なにそれ!
ムー??!!
黒い蝶といえば、実はさと子のお義父さんが亡くなった後、やたらと黒いアゲハ蝶に遭遇。
「お父さん、来てるねえ」
なんて言ってた。
命の誕生は神秘に満チテイル、、、
引き続き、アタシは、世界の謎と不思議に挑戦する。
セイヤセイヤ!