ツレ妊#9 嗚呼、形を変えながら移動するマグロとか優しさとか
妊娠したことについて、Twitter、facebookなどでは載せていたものの、
お互い、親にはまだ言っていなかった。
それこそ、安定期に入ってからじゃないと、心配かけるかなと。
そんな中、嗚呼、試練はやってくる。
お肉の仕入れ!!
そう、もうお分かりだと思うが、
お肉の仕入れ、実は市場で行っているのだが、
もちろん、市場には海鮮丼が美味しい店がある。
そして、そこでお義母さん(さと子母)と一緒にご飯を食べることになったのだ。
妊娠がわかってから、お刺身など、魚の生食は避けている。
そのお店には焼き魚とかもあるからそれで凌ごうと思っていた。
わかります?この状態。
だいたい下の方が火が通っているものなのだけど、
もう完売の嵐。
だからと言ってフライの気分、、、ではない。
さと子は覚悟を決めて唯一残された選択肢、焼き魚がメインだが刺身が少しだけついてくる市場定食を頼むことに。
刺身は食べない方が良いと言われているけど、新鮮なものなら大丈夫とも聞くし、ここは市場だし、、、
一方私は堂々と海鮮丼を頼む。(ごめんねさと子 )
さて届いた定食にはマグロの刺身が多めに乗っていたので、
お義母さんがよそ見をしている間に、私の丼の白身の魚と素早く交換する。
(マグロなどは水銀が多いらしく、妊婦が食べるのを避ける魚に入ってる)
少量のお刺身を意を決して食べるさと子
恐る恐る噛みながら、、、、、
「ほら、あんたの好きなネギトロあげる」
どぉーん
お義母さんの優しさが大きくご飯に乗っかる
さと子の頭に「マグロ!生!どぉーん! キャー」が駆け巡った(様に見えた。)
「も、もういいよ、お母さんもせっかくなんだから食べなよ!」
「いいよ、ほら、あんた好きなんだから食べなさいよ」
追加 どぉーん!
漫画だったらアタシとさと子の額に「タラー」と汗が流れるシーンである。
戻すわけにもいかず、
またしてもお義母さんがよそ見をしている間に、
ネギトロを私の丼にせっせと移動。
もうひとつかみしようとしたら、止められて
「もう大丈夫、これは私が食べる」とお義母さんに聞こえない小声で言われた。
嗚呼、食べたいのだと、「持っていくなよ」という強い気配を感じた。
好物だもんね。
恐る恐る食べても、元気に食べても中身は変わらない。
久しぶりのお刺身をさと子は少量ながら堪能。
その後幸いにもお腹も無事壊さず、ただただ、新鮮なお魚を美味しくいただいた。
そして、今まで我慢していた刺身を食べたことですっかり油断した。
お昼の流れで、そのまま夜ご飯も一緒に食べたのだけど、
夜ご飯のメインは巧みな誘導により、火の通った野菜メインの夕食に。
そして、サイドに出たコンビーフ!!
そう!お義母さんはさと子の好物をよく覚えていた!
私はすっかり忘れてた。
さと子もすっかり忘れてた。
それ食べたらあかんリストに入ってたことーーーーーーーー
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
お腹壊したーーーーーーーー!!!!!!!
食べてはいけないものはいろいろな理由がある。
今回はお腹を壊しただけで済んだっぽいけど、胎児に影響が出るものもある。
本当に気をつけなくてはいけない。
そして次の日。
最近お気に入り、うどんをお昼に食べつつ
足りないというので、本人リクエストでホッケを焼くアタシの優しさ。
でもお皿に出した途端
「においムリ気持ち悪い。」
ええええ、自分が欲しいって言ったんやん
ってか、
ついに
キタ!!
気持ち悪い方のつわりーーーーーー!!!
と、心の中で叫びながら、既にうどんでお腹いっぱいだったけど
黙ってホッケをツメコミマシタ。
教訓
1.優しさは時々仇になる
2.ツレが食べられない時に備えて、アタシは腹八分目にスベシ