今は過去となる
通勤中にふと流れてきた歌がめっちゃよかった。
でもその歌を聞くと、切なくて、心がじんとする。
懐かしさもあるこの気持ちはなんていう名前なんだろうか。
昔の綺麗で笑える思い出がたくさん詰まっていて、でもそれはもう今じゃなくて昔のことで、思い出してしんみりするみたいな気持ち。
『ちょっと思い出しただけ』って映画で、クリープハイプのexダーリンが流れるエンディングを観た時みたいな気持ち。
そういえば、3月に行ったお笑いライブでも流れていて、いいと思ったんだった。
それは、恋人が座長をやっていたお笑いライブで、大学最後の集大成だった。
いくつものコントで組まれたそのライブは、部員がそれぞれネタを出し合い、長い期間をかけて準備している。
途中で自作のプロモーションビデオが流れるのだけど、もう社会人になった私は、青臭さに胸が締め付けられた。
自分には学生時代所属していた団体等なかったから、面白いと思うことが同じ人たちと作るそういう活動が、楽しそうで羨ましい。
その歌はライブのエンディングで流れた。
名の通りお笑いライブだから、面白いし、笑い声に溢れてたけど、ライブが終わって行くに連れて私は切なくなった。
この曲がそう感じさせるように、彼の楽しそうな大学生活も終わりに近づき、もう過去のものとなっていくんだと。
できるのであれば、ずっとずっと楽しい時間だけが続いていけばいいのにな。
当たり前だけど、
どんだけ笑っても、泣いても、
今はいつか手に入らない過去となる。
過去に縋ってばかりではなにも進まないし、未来のことなんて誰もわからない。
安っぽくなるかもしれないけど、
今を大切にしないとね。
後から聞くと、エンディングをこれにしようと言ったのは、わたしの恋人らしい。
いいなって思う歌が似てきたなぁと思ってほっこりした。
終わり。