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「腐女子のつづ井さん」に憧れる。

「腐女子のつづ井さん」を知ったのは、ドミニカ共和国でボランティア活動に励んでいた時である。
国際協力のフィールドで活躍するぞ、などとイキって異国の地へ来たのはいいものの、現地の人々との考え方の違いや、自分の経験値の低さや、スペイン語の拙さから、活動があまり上手く進んでおらず、自分の理想の姿と現実のギャップに苦しんでいた。

そんな時、何気なくネットで「腐女子のつづ井さん」の記事を見かけた。読んでみたいな、と思った。
今や、世界中のどこにいても、日本の書籍が読めてしまう時代である。
Kindleで早速、「裸一貫!つづ井さん」をダウンロードして、天井に取り付けられた扇風機が音を立てて回る、ホームステイ先の部屋で読んだ。

つづいさんは、人生を楽しく生きるお手本みたいだった。
漫画は何か特別なことがおきるわけではない。ヲタク仲間と毎日楽しく過ごすエッセイ漫画。

異国の地まで来て、何者かになりたかったけれどなれそうにもなくて、何かしなくちゃ、なんとかしなくちゃ、と日々焦っていた私にとって、力まず、ただ自分の好きなモノを大事に、毎日を過ごすつづ井さんの生き方は、目から鱗だった。
面白くて、「裸一貫!つづ井さん」のほかに、通常盤の「腐女子のつづ井さん」も読んだ。

私が好きなエピソードは、つづ井さんがプロジェクターを欲しいと思っていた時に、ヲタク仲間のゾフ田に、「懐中電灯を使って、フィギュアを絡ませて影絵を作れば楽しそう」と言われて、プロジェクター購入を思いとどまったエピソードだ。

「腐女子のつづ井さん」2巻(腐女子と自戒)

「何気ない日常を工夫して楽しむ工夫」
いいなぁ、、、!と思った。
こういう感じで生きてれば、毎日ハッピーだなぁ、と。

それから私は、つづ井さんのアイデアと行動力にはかなわないけれど、誰がなんと言おうと、自分がやりたい、と思ったことをできるだけ叶えようと思っている。

それは、ほんのちょっとしたことでいい。
お金のかからない、でも、ちょっとやってみたかったこと。
例えば子どもの頃、親に「そんな体に悪そうなモノ食べるんじゃありません」と言われた「ねるねるねるね」を食べてみるとか。

そうすれば、割と人生って、楽しいかもしれない。

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ルル秋桜
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