動物保護のボランティアの話
写真はうちの16歳のおばあちゃん猫。元捨て猫。ガン闘病中。
動物保護団体の職員さんとお話しする機会があった。
彼女は看護師として働く傍ら、
ボランティアで動物保護の活動をしている。
殺処分をなくし、多頭飼育崩壊も減ってきているとはいうものの、
山間部、田舎の方ではまだ飼育崩壊は無くならないという。
地域柄、限界集落に独居高齢者も多い。
可哀想だからと野良猫に食事を与えたり、知識不足により飼い猫が繁殖を繰り返し増えていく。
衛生環境も悪化し、病気の対応もできず、
猫だけではなく、飼い主本人の体調も悪くなっていく。
もともと高齢で持病のある飼い主が入院などすれば、
飼っているペットにも未来がない。
動物保護は、ペットの保護だけではないそうだ。
飼育崩壊した飼い主にも視点を当てる。
なぜこのような状況が起こったのか分析し、必要であればケアマネジャーや医療に繋げる。
精神的孤立が原因なら地域で解決できないか働きかける。
ただのボランティアなのに、
本業と同じくらいハードだ。
人間と動物は切り離せない。
ペットの方が、人間より贅沢な暮らしをしている世の中だと、揶揄する人の声を聞いたことがある。
しかし、人間も動物も同じ命、
同じ地域で生活し、共生する存在である。
長年連れ添ったペットならば、家族と同様の絆で結ばれている関係なのである。
ペットを飼うなら、それなりの知識とマナーを飼い主が身につけなければならない。
動物が苦手な人も多くいることを心得ておかなければ飼う資格はない。
だが、起こってしまった悲劇は見殺しにできない。
彼女のように、ペットだけでなく、ボランティアで飼い主の支援まで行う現実を、知ることができた。
動物福祉は人間社会の福祉でもあることを知った。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
野良猫が私の車にひかれた⁈のではなく寝てるだけ。