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パンティとショーツ

私の個人的な偏見に過ぎないかもしれないが、
パンティ
と言われると性的でいやらしい雰囲気を纏う言葉に聞こえる。
もちろん、女性の下着に敬意をはらい、崇めている要素も含んでいる感もある。
それは男性が女性の下着を伝えるときのワードだけの用途な気もする。
女性は
パンツ ショーツ
と表現することが多い。
今日のパンツじゃ恥ずかしい、とか
ブラよりショーツが気に入って買った、とか
女性同士の下着の会話に
パンティ
は出てこない。(私の周りは特に)

私は下着が好きだ。
ファッションの一つとして、
靴やカバンを選ぶのと同様に、
色や素材、形やデザインを
自分のために自分が着けたいものを選んで買う。
昔デパートの下着売り場の店員をしていたことも影響しているかもしれない。15年以上前のことだ。
ブラジャーのサイズさえ知識の無かった自分が、
アンダーとトップのブラジャーのサイズの測り方、
前屈みになって背中から脇からみぞおちから、肉を胸に寄せ集めてブラに収める着用の仕方を学び、
Bカップだと思い込んでいた自分のサイズがDカップだったこと。
ガードルを初めて履いてみた時の、
デニムのヒップラインが綺麗だったこと。
今でもあの感動を思い出す。
先輩がよくセールストークで使っていた
「下着は女性だけのおしゃれですから、人目を気にせず、自分の体に合った自分だけのお気に入りを着けて下さい」
その言葉で、
女性の下着は男性が喜ぶためのもの、目立たせないように冒険しないもの、
という幼い認識が崩れ去った。
Tバックも試してみた。
エロいものという決めつけは馬鹿だと気づいた。
ショーツラインがなく本来のお尻の丸み、スキニーの邪魔しないボディの女らしさの曲線がぐんと格上げされる。
デザインにも機能にもこだわる下着メーカーの心意気も初めて知った。
見えないからこそ、最高のおしゃれを楽しむ。
男の為ではない。無難なものでもない。
自分のためのご褒美。

昨今は男性用の下着もおしゃれに進化を遂げている。
男性用の全面レースのTバッグなども出ている。
それならメンズの下着もパンティと呼んでもいいのではないかと思う。
むしろ男性もプラジャーを着けて生活してみて欲しい。
誰にもわからないのだから。
売り場で下着をプレゼントに選ぶ男性の、恥ずかしいさと居心地の悪そうな表情も、
腑に落ちなかった。
堂々と男性にも選んでもらいたい。パートナーにつけて欲しい下着を。
下着の多様性、ジェンダーレス、
自分の好きなおしゃれを楽しめる社会になれたらいい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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