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脳腫瘍の手術

 2021年6月23日(水)B大学病院に入院しました。手術は翌日です。微妙な緊張感と仕事を1か月近く休むのだという若干の解放感の不思議な日でした。入院は2週間の予定で仕事はその後2週間程度休んだ方が良いとのことから、B先生から診断書を書いてもらい提出、7月20日までの長期休暇の承認を得ていました。
 診察室でB先生から手術についての説明を受けました。A先生からも説明を受けていますが、再度必要とのこと、私も理解が進みよかったと思っています。また説明書から書き出してみます。
 病態:眼球運動障害・顔面の知覚麻痺
 治療法:開頭経鼻同時腫瘍摘出術

 同じ内容だと思うけれど手術名は違うのだなとどうでもいいことですが少し不思議に思いました。退院後、費用の支払いの際に受け取った診療明細書を見ると、広範囲頭蓋底腫瘍切除・再建術との記載があり、これも微妙に違っていることを興味深く思いました。
 その他、必要と思われることについて様々な説明を受けました。前回と同様で、その時は理解したと思いますが、後になると複雑化してしまっていて正確には思い出せないです。その日は特にすることもなく、夜の7時くらいに、もう今日は寝るだけ!とその暇さが少し嬉しいような気分でした。看護師に眠れそうですかと聞かれましたが大丈夫と伝え、さて夜は何をしようかと思いましたが、結局早々に眠ってしまいました。翌朝は緊張感からかかなり早く目覚めました。
 
 6月24日(木)朝9時少し前に看護師が迎えに来て手術室へ。私は近視が酷く、眼鏡を取ってしまうと少し離れただけで良く見えません。手術室内が良く見えず残念に思いました。手術室にはA先生もいて、私の目の動きを確認し、調子は変わらないかと聞かれました。変わらないと伝え手術台へ。A先生とB先生が手術室について笑顔で話をしていました。明るい雰囲気で良かったです。そして私は麻酔で何もわからなくなりました。
 手術はA先生とB先生、B大学病院の先生がもう1人入って3人で、手術時間は最低で6時間、10時間以上かかることもあるので何とも言えないが、長いから問題があるということでもないから気にしないでと言われていました。私は眠っているから気にならないですが、待っている夫は大変です。コロナによる制限で病室には入れないので、あちらこちらで適当に時間を過ごすと言っていました。

 術後に目が覚めた時、あまりにも息が苦しくて、そのことを叫んだと思います。A先生の声が遠くから聞こえました。口だけで息をする練習したよね、思い出してと。そうだったと思い出し、口で大きく息をしましたが苦しさは変わらず。その後、ベッドで移動中、急に気持ちが悪くなり吐いてしまいました。看護師がすぐに対応してくれて、私が汗をかいているからと何かを相談していた優しい複数の声だけを覚えています。
 ICUへ移動。夫と面会しました。とにかく息苦しくて、全てわけがわからず何を話したのか覚えていません。夫も状態を察したのか、顔見たからもういいよと言ってすぐに帰っていきました。手術は9-10時間くらいだったようで、夫は手術の説明を聞いて、また待って、私に会って、家に帰って、他の家族に説明したのは夜の11時頃になったそうです。

 私は翌日午前までICUで過ごしました。事前に歯ブラシや簡単な化粧品など書類に沿って準備をして持ち込みましたが、それどころではなく、ただ横になっているだけの苦しい時間でした。
 読んで頂きありがとうございました。術後についてはまた書こうと思います。

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