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中学生でも分かる!GTOとは?

1.はじめに

GTOってなんなの?という方も、GTOについては全部知ってるよ!という方も是非読んでいただきたいです。今日ポーカーを覚えた中学生にも、GTOとは何かが分かる説明を書きました。ポーカー学習をしているとGTOというものに辿り着きます。GTOを学習する上で最も大事なのは、GTOとはなんなのかをしっかり理解することです。この記事でGTOとはなんなのか?という初歩的な理解が完璧になることを保証します。

2.じゃんけんで考えるGTO

GTOってどういう意味なの?ということをまず、簡単に説明しておきます。GTOとは、簡単に言うと弱点のない戦略です。では、じゃんけんにおけるGTO、すなわち弱点のない戦略というものを考えていきましょう。結論から言ってしまうとじゃんけんの弱点のない戦略は、グー、チョキ、パーを同じ割合で出すことです。この相手に、グーだけを出してみましょう。すると、あいこ、勝ち、負けが同じ割合になります。何故なら相手はグー、チョキ、パーを同じ割合で出すのですから。チョキもしくはパーだけを出しても同じ結果になります。じゃんけんにおいて全ての手を同じ割合で出すという戦略には弱点がなく長期的に負けることはないのです。ここで出てきた長期的に負けることはないうのも、大事な考え方です。1回だけやったのなら負けることもあるでしょう。このように、ゲームを数学的に考えることをゲーム理論(Game Theory)と言います。ゲーム理論で戦略を考えた結果、参加者全員が最適な戦略(Optimal strategy)を取っている状態をナッシュ均衡と言います。ゲーム理論(Game Theory)で考えた、最適な戦略(Optimal strategy)をゲーム理論最適戦略(Game Theory Optimal strategy)=GTOと言います。

3.GTOを学ぶ意味とは?

GTOを学ぶ意味とはなんでしょうか。2のじゃんけんGTOから考えてみましょう。結論から言うとGTOを学ぶことで、ゲームを深く理解しより最適な戦略を作ることができ、更に相手の弱点を見つけるのが上手くなるからです。あなたはじゃんけんのGTOを学んだので、じゃんけんというゲームを深く理解し、全ての手を同じ割合で出すという戦略を構築することができるようになりました。また、もし相手がグーを出す割合が高かったとしましょう。じゃんけんのGTOを知ってるあなたは、相手がGTOから外れていることを知っています。GTOとは何だったでしょうか。そう、簡単に言うと弱点のない戦略なのでしたね。逆に言えば、GTOから外れている部分は相手の弱点になるのです。そこであなたは、パーを出す頻度を増やすという戦略を構築することができます。これが、GTOを学ぶことで、ゲームを深く理解しより最適な戦略を作ることができ、更に相手の弱点を見つけるのが上手くなるということです。この相手の弱点をつくことをエクスプロイトと言います。ここで重要なのは、相手に最大限勝つことができるのはGTOではなくエクスプロイトだということです。ただしここで注意が必要なことが1つあります。それは、GTOは暗記ではなく、その理論を理解することが重要だということです。じゃんけんGTOを暗記している人というのは、グー、チョキ、パーを同じ割合で出せばいいとだけ暗記している人です。じゃんけんGTOを理解している人というのは、グー、チョキ、パーを同じ割合で出せば長期的に負けないと深く理解している人です。前者はエクスプロイト戦略を構築できないのに対し、後者はエクスプロイト戦略を構築することができます。何故なら、前者は何も理解せずGTOを模倣してるだけで応用ができないからですね。

4.ポーカーとGTO

よし!GTOが分かってきたからポーカーのGTOを覚えようと思っている方も多いかと思います。ポーカーにおけるGTOもじゃんけんGTOと同じで、弱点がなく、長期的に負けることのない戦略です。しかし、ポーカーというゲームはじゃんけんと違い複雑すぎます。まず、ポーカーにおけるGTOは1対1の状況でしか存在しません。そしてポーカーのGTOはコンピューターの計算によって算出されたものです。結論を言ってしまうと、ポーカーのGTOを全てを理解するのは人間には不可能です。では、GTOを勉強するのは無駄なのでしょうか。そんなことは全くありません。全てを理解するのは不可能でも、勉強すればするほど理解度は増していきます。理解度が増すということは、ゲームを深く理解しより最適な戦略を作ることができるようになっていき、更に相手の弱点を見つけるのが上手くなっていく、ということです。ここで、注意したいのがGTOの勉強法です。3で述べたように、GTOは理解してエクスプロイトに応用するのが大事なのでしたね。つまり、自分のハンドを振り返ってGTOと同じだったか同じでなかったを確認するだけ、という勉強などにはなんの意味もありません。重要なのは、GTOを少しずつ理解していくことです。振り返るなら、なぜGTOはそうするのかを理解しましょう。少し補足ですが、GTOがなぜそうするか理解できないこともあり、そういう場合はこういうボードにはこういう傾向があるといった暗記をすることもあります。理解するべきところと、暗記するべきところについては勉強し始めてから知っていきましょう。

5.さいごに

2〜4を何度も読み返して、あなた自身でGTOとは何かを誰かに説明できるまで理解してみてください。そこまで来れば、もうGTOを勉強し始める準備はばっちりです。GTOの学び方の教材はたくさんあるので、そちらを読み始めてみましょう。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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