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新しいものを受け入れた結果のはなしのその後

 以前、友人から勧められたアニメ「葬送のフリーレン」にハマり、主題歌やエンディングテーマを歌っているヨルシカさんやmiletさんにも興味を持ち、昔かじったギターを再度弾き始めたりと、色々と生活に張りが出てきて良い感じ!ってな記事を書かせて頂きましたが、久々に弾き始めたギターのその後について少しお話しさせて頂こうと思います。
 若いころにバンドをやっていた経験から、久しぶりにギターを大きなアンプに繋いで大音量で鳴らしたいと思い、手始めに近所のスタジオを個人練習で借りてみたのが今年の2月の始めでした。
 若いころはLoudnessやEarthShaker等のHR/HMの曲をコピーしていたので、ディストーションでガンガンに歪ませた音を出していましたが、バンドをやめてから徐々にブルース系ミュージシャンの曲を聴くようになり、今出したい音はStevie Ray Vaughanの様なストラトのパリッとした音だったので、FenderのTwin Reverbを借りて音を出してみました。
 結婚してから暫くはたまに生音で弾く以外なく、近年もネット通販で買ったVoxの10Wミニアンプ以外で音を出したことがなかったので、まぁ戸惑うこと。
 一応基本のエフェクター類(BEHRINGERのコンプレッサーCL9、IbanezのTube Screamer Mini、ZoomのG1Next)を持っては行ったものの、うまく使いこなせず、結局はアンプ直結の音が一番良いと言う悲しい現実を突きつけられて帰ってきました。
 その後、どうしたら理想の音を出せるようになるか、音作りを基礎から学び直そうと思いググってみると、若いころには存在しなかった(知らなかっただけ?)バッファとかクリーンブースターとか、新しい用語が沢山出てきました。
 エフェクターも沢山のメーカーが乱立していて、各々どんな特徴があるのかレビューを読んでもよくわからなかったので、実際に音を聞かせてくれるミュージシャンの動画を探すとAssHさんの動画が見つかりました。
 まぁ~良い音出しますよねAssHさん。
 しかもおあつらえ向きにFender Twin Reverbでのセッティング例まで解説して下さっていたので、早速参考にさせて頂いてリトライしようと意気揚々とスタジオへ乗り込みましたが、やはり同じ様な音は出ず。。。
 うーん、なんでだろうと考えていて、はたと気づきました。
 ピックアップが違うじゃん!と。
 それまで殆ど気にしていなかったのですが、私のギター、ストラトではありますが、普通のシングルコイルのピックアップではなく、EMGという電池駆動のプリアンプを搭載したローノイズタイプのピックアップが搭載されているんです。
 なんでもっと早くそこに気付かんかなぁ。(苦笑)
 このEMG、通常のシングルコイルに比べてノイズが少ないのは良いのですが、出力される信号の周波数帯域が異なり、シングルコイル特有の高音が抑えられる特徴を持ったピックアップなのでした。
 そら同じような音は出んわな、と今更ながら一人で納得しつつ、なんとかEMGでも気持ちの良いパリっとしたクリーントーンが出せないかと現在試行錯誤中です。
 また、もう一つ大きな大きな問題が発生しました。
 このギター私の手元に来てから既に30年以上の年月が経過しており、その間弾きっぱなしだったため、ナットもフレットもかなりすり減ってきていて、4弦の開放弦がビビる様になって来たんです。
 私の大好きなBon Joviの曲はローコードのDを多用するのですが、このDの根音が4弦の開放弦なので、まぁ、耳に障ることこの上なく、ブリッジの駒を調整して弦高を上げたり、ナットの4弦の溝に細いピンを挟んで誤魔化したりしましたが、無駄にあがいてもしょうがないので意を決してリペアに出す事にしました。
 なるべく近場でそれなりに実績のあるリペアショップを探して状態を見て頂くと「こんなにすり減ったフレットは見たことが無い」と言われ、「擦り合わせでなんとかなりますか?」と聞くと「無理ですね」とバッサリと切り捨てられ、選択の余地も無くナットは交換、フレットも打ち直しとなりました。
 ただ、およそひと月の間リペアショップに入院して帰ってきたギターは、それはまぁ綺麗に仕上げて頂き、フレットは当然ピカピカで指板も少し削ってもらい綺麗になり、4弦の開放弦も響き良く音が出るようになって良かった良かったと思った矢先に、なんかローフレットでのフレーズが弾き辛いと感じ、また、1、2弦のテンションが今までよりも高めで弦が固く感じてチョーキングがし辛くなったような、そんな違和感を覚えてしまいました。
 なぜそうなったのか状態を確認したところ、ナットの弦を通す溝の間隔が、以前よりも狭くなっている事がわかりました。
 リペア前に少し狭くするとの説明はありましたが、自分の感触では以前よりもかなり狭く感じ、実測でおよそ2mm程間隔が狭くなっていました。
 そのせいで、2フレットと開放弦を使ったフレーズがとても弾き辛くなってしまったため、リペアショップの担当者に相談してみました。
 何やら最近のギターはみなその間隔になっていて、自分のギターの方が特殊な例との説明でしたが、まぁその状態で30年も弾き続けてきたわけですから特に問題は無いと判断し元の間隔に戻してもらいました。
 その結果、ローフレットでのフレーズも昔のように弾きやすくなり、また高めに感じていた1、2弦のテンションも元の状態に戻り、とってもとっても弾きやすくなりました。
 ナットの溝の間隔のほんの2mmの差がこれほどプレイアビリティに影響するとは思ってもいませんでした。
 兎にも角にもナットもフレットもピカピカで新品同様になり、また、とても弾きやすく蘇らせてくれた、リペアマンに感謝です。
 左手の指先もかなり固くなってきて、長時間の練習にも耐えられるようになって来たので、そのうち演奏しているところも公開出来たら良いなと思う今日この頃です。

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