ガメラリバースの話
はじめに
ねんじゅもです。
GAMERA -Rebirth-を全話みたので感想を少し。
ネタバレ要素を含むので注意。
ガメラって何という人へ
ガメラとはかつてあった映画会社の大映の映画シリーズに登場する亀の怪獣。今は角川に権利が移行していたり。
ガメラの作品群は主に、昭和版、平成三部作、小さき勇者たち〜ガメラ〜に分かれていて、GAMERA -Rebirth-は4シリーズ目に当たります。
自分が見たのは平成三部作で、これは結構好評なイメージがあります。
だいぶ断続的になってるのでマイナーよりかもしれない。
GAMERA -Rebirth-
先ほど言ったように4シリーズ目で、ガメラ初のアニメーション作品。ネトフリ限定。1989年の夏を舞台に、四人の子供を中核として、怪獣たちの襲撃を描いたお話。
感想的な話
子供たち
ボコ、ジョー、ジュンイチ、ブロディの四人組が中核。
子供が主人公というのはどこと無く昭和版や最後の勇者〜ガメラ〜の要素が強いのかなぁと感じました。
ただガメラといえば子供、というだけの要素では無く、ボコは教育虐待の兆候、ジョーはヤングケアラー、ブロディは軍人の親に対するコンプレックスとほぼ家庭環境に問題があるのが特徴。(ジュンイチは家庭環境に問題は無いけれど、オカルト好きの陰謀論者という浮く要素は持ってる)
それぞれの抱える問題から軋轢が生じて、それをきっかけに結束を深めていくのはおもしろかった。
大人たち
ジェームズ・タザキ、エミコ・メルキオリが子供によく関わる存在。
自分がよくいる掲示板で、「子供に寄り添う大人が少ない」と書かれていたが、確かに子供の全面的な味方はほぼガメラしかいない状態だったなーという印象。
メインで出てくる組織は、在日米軍、自衛隊、さらにユースタス財団という、モナークやSCP財団を彷彿とさせる怪獣研究組織。
上記の組織のうち米軍はジャイガー戦、自衛隊はエスギャオス戦(最終決戦)にちゃんとした見せ場があってかっこいいと感じられた。
ユースタス財団は最初善良な対怪獣組織ではなく、ギロン戦後に怪獣を使って世界の浄化を目論む組織だったということが明かされるんだけど、その伏線があんま無いのが引っかかったかも。
怪獣
ガメラ、ギャオス、ジャイガー、ジグラ、ギロン、バイラスの6種が登場。
ガメラとギャオス以外は昭和版にしか出ていないので、めちゃくちゃ楽しみだった要素。
リバースバルゴンは永久に待ってる。
ガメラ
昭和版の能力と平成版の能力を合わせて再解釈したような多彩なバトルスタイルでかっこよかった。
こいつだけ10万年近く生きてるのでまあ戦巧者なのも納得っちゃ納得。
怪獣殴るモーションが毎度同じなのは気になったけれど、CGアニメーションなので仕方ないのかもねーと。
ギャオス
ガメラ以外に昭和と平成に登場しているガメラ怪獣。
昭和版では太陽光が弱点の吸血鬼のような怪獣という設定らしく、平成三部作では超古代文明が生み出した人食い怪獣として登場。人間を電車ごとさらってむしゃむしゃ食うシーンと東京タワーに巣作りするシーン、ガメラ3の序盤が印象的だと思うのでおすすめ。
超音波メスが白よりから赤に変わってたり、舌を伸ばし始めたりとちょくちょく変わってる要素と、群れで登場、狂的な顔など引き継いでる要素もありととても恐ろしいギャオスだと思う。
ジャイガー
昭和版見てないのでよく知らないけれども、ガメラに幼体を寄生させて死の間際まで追い込んだ怪獣なんだとか。
昭和版と比較して頭以外結構スレンダーで、邪悪な怪獣っぽさがより強いデザインでカッコ良さげ。
幼体からの成長過程が描かれた怪獣で、大量に孵化して人を食い、共食いで急速に成長して暴れまわるなどとかなり厄介なことをしていた思い出。
ジグラ
顔がギンザメとミツクリザメのキメラめいたペンギンのような昭和版と比較してシャープでエイっぽいというか、水中に適応したギャオスっぽい見た目になった。
護送船を襲撃して顔突っ込んで人をむしゃむしゃ食うのがだいぶヤバめ。
ギロン
頭がまるまる包丁、というデザインを踏襲していて、より凶悪そうな絵面になった。
ガメラ3の再現みたく、ガメラの片腕を切断し、欠損させるなど、かなりガメラを追い詰めていた。
匂いを嗅いで待っていたのがかわいい。
バイラス
原典の設定(地球を侵略しに来た宇宙人)とは異なり、怪獣として登場。
イカ、タコとエビのキメラみたいな見た目で、頭の器官が展開されることで、原点を踏襲したような見た目になる感じ。
死骸の状態で登場し、ユースタス財団の悲願をタイミングがコントロール可能な形で実行できる切り札として保存されていた。
仰々しく出た割にはあっけなく死んだ印象。
エスギャオス
ラスボスとして登場したギャオスの変異体
目が増えて翼ボロボロででかいという、だいぶ気色の悪い見た目。
満を持して、自衛隊が対峙した怪獣。
ガメラと人間の協力により打ち破られるという、レギオンみたいなやられ方で、ラスボスとして結構な活躍をしてたなぁという印象。
CGなので物理的に困難な表現でも実現可能な反面、モーションアクターがいないっぽいのでだいぶ命が感じられない動きになってたのは残念かも。
しかし、しっかりと怪獣プロレスをやっているので、私的な満足度は高め。
正体が、超古代文明によって生み出された、特定の子供を捕食することで自己増殖のスイッチが入り、人類を喰らって人口を調節する生体兵器。
起爆スイッチが形として存在する、平成三部作のギャオスみたいな感じ。
この要素が、平成三部作の超古代文明の設定をより昇華した感じで興味深かった。
詳細は漫画版のコード・テルソスで明かされるらしいので楽しみ。
最後に〜
結構面白いのに、Netflix限定なのがとても悲しみ。
成果次第かもしれないけど続編の予定があるそうなのでとても楽しみ、バルゴンや、ガラシャープとかの未登場怪獣や、平成ガメラ怪獣(レギオン、イリス、ジーダス)が来ないかなぁ。
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