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2023年にうつ病のわたしを救ってくれたアイドル、TRENDZへ ①
はじめに
TRENDZというKーPOPアイドルグループを知っているだろうか。
彼らは2023年、友人の導きによって突如わたしの人生に現れた。
そして私が人生において最も激しく、暗い道を歩む最中で、
やさしく、そして大きな希望として輝くNEW DAYZとなる。
わたしは彼らと出会うずいぶん前から、K-POPのヲタクとしてかなりのアイドルに心を奪われ、乱され、そして救われてきた。しかし今回はあえてTRENDZに限定して、このnoteという無数の文章たちのなかに放流しようと思う。彼らが与えてくれた癒しや慰めを、確かに自分の言葉で残しておきたい。そのなかには個人的な苦しみがたくさんあって、その苦しみを書き残しておきたいという意図もある。そうなればやはりひっそりと、一枚の木の葉を森の中にそっと隠しておくように、この場をお借りしようと思う。
TRENDZとの出会い
私が彼らの存在を知ったのは、2023年3月中旬。Twitter(x)の友人と会うために訪れていた仙台市内の、恐ろしいほど電波が悪いカラオケであった。ミラーリング機能すら使えず途方に暮れていたが、一瞬電波が良くなり、最近気になっているグループがいると紹介されたことが全てのはじまりであった。ホヤホヤの新曲出てるね、と言って再生したMVが、他でもない、NEW DAYZである。
初見のMVは基本的に好みの顔を探すことに集中するのだが、NEW DAYZはイントロから曲の良さに心をガッツリとつかまれてしまった。衝撃ですらあった。好みの顔の男もいた。最高だ。しかも曲調の爽やかさに反してMVでは顔の良い男が怪我をしていたり暴力を受けるような表現アクションシーンが含まれている。最高だ。こんなに最高でいいのか?ありがとう。初見の感想はざっとこんな感じで、完全に救いとは関係なくただの気持ち悪いヲタクである。
さて、このように元気にキモヲタをしている私だが、この時点で大学を卒業し4月から初就職というそれなりに大きな人生の節目を目前としていた。NEW DAYZ およびTRENDZが本格的にわたしの救いとなるのは、就職以降の苦しみを経てからの話である(就職後の苦しみについては、また詳しく別の記事に記載しようと思う)。
わたしのNEW DAYZ
自宅が最愛の居場所である自分が別人になったかのように外に出て、学生生活最後の春休みを遊び尽くした。しかしそんな3月もあっけなく終わり、社会人としての1日目は指折り数えるまでもなく訪れた。TRENDZとの出会い以降NEW DAYZの虜となっていた私は、NEW DAYZとそのアルバム(BLUE SET Capter.[NEW DAYZ])を頼りに極度の緊張から救われようとしていた。
https://music.apple.com/jp/album/blue-set-chapter-new-dayz-single/1676389090?ls
詳しくは記載できないのだが、配属先に同期が一人もいなかったことや、上司からの厳しい監視の目と失敗の許されない環境や命を預かる責任の重さ…。そして想像以上の業務量。分からないことがあった時の「教えられていなくても先輩の動きを細かく観察できていれば自分で考えて動けるはず」「少し考えればわかるのにどうして分からないの?」という職場全体の雰囲気も合わなかった。とにかく、もともと気にしすぎる小心者の自分にとってはストレスを受けない方が難しいような環境であった。
1時間以上かかる通勤電車の中で、全員の無関心の中で、毎日泣きながらNEW DAYZだけをひたすら聴き続けていたことは、今でも早朝の最寄り駅や地下鉄のにおいと共に思い出す。
結局、わたしの小さくて脆い心では耐えきれず、とにかく誰かに助けてほしいという一心で、大袈裟だとは思いつつ精神科を受診することになった。しかしそこで受けたものは、「重度のうつ病」という、予想を遥かに越える、全身が硬直するような、重い医師の宣言である。
当然ながら、そんな診断が出たからには仕事をするべき状態ではない。結果的に病気休暇という制度を利用して逃げるように職場から離れ、疲れきったわたしのNEW DAYZが始まった。
恵比寿ガーデンルーム
職場を離れてからは、自宅療養と定期通院、薬物治療など、果たして自分はどうなるのだろうかという不安と、職場で失敗をする悪夢・不眠に苦しんだ。何をしなくともやって来る日々を、布団の中でなんとかやり過ごし、なぜか今日も生き延びてしまった、という感覚で過ごした。地獄のようだった。しかしそんな中にも希望は現れるのである。NEW DAYZのJAPANショーケースが開催されるのだ。
チケットは休暇に入る前に確保していたため、まさかこの地獄のようなタイミング・精神状態でショーケースの日を迎えることになるとは夢にも思わなかった。しかし今思えば、このショーケースのおかげで今後も彼らに救われることになる。
ここまでNEW DAYZについての語りが多かったが、わたしは3月の時点で他のMVやアルバム収録曲、自社コンテンツ等、ものすごい勢いで履修していた。恵比寿ガーデンルームで行われたショーケースでは、彼らのパフォーマンスをほとんど披露してくれた。正直、変なトークやゲーム、プレゼントコーナーの類いで時間稼ぎをされることを最も恐れていたので、いい意味での裏切りを受け、職場を離れて以降はじめて最高の気分になれた。自分達のパフォーマンスを信じて時間いっぱい披露してくれたTRENDZと、ショーケースの関係者各位には本当に頭が上がらない。
個人的にはNEW DAYZへの思いの強さ故に「もうNEW DAYZを何回かやるだけでもいい」などと発言していたが、アンコールのタイミングで突如Japanese ver.が披露され、見事に1公演で2回NEW DAYZをキメたいというキモすぎる願いを叶えてくれた。ところで、このJapanese ver.は未だに音源が公開されていない。早くわたしを救ってくれ(歌詞はYouTubeの公式MVについている日本語字幕そのままなので、気になった方はぜひ。ちなみにK-POPにありがちなトンチキ歌詞ではないので私は少しの寂しさも感じている)。
https://youtu.be/MFTWTOAK-ho?si=8-1IebB8etrgv3Zk
休暇から復職へ (MY WAY)
そんなこんなでTRENDZから救われつつ、精神的な闘いは続いていた。もちろん病気休暇にも期限があり、ショーケースを終えたオタクは、復職するか退職するかの選択を迫られていた。そんななか、彼らにも動きがあった。そう、TRENDZカムバックの知らせが飛び込んできたのである。
ならば、私もカムバックしようではないか。
ということで、私は復職の道を選んだ。これがわたしのMY WAYである。
これも本当に偶然なのだが、復職できるギリギリのタイミング(休暇を使い果たしてから復職するという方針)を目指すと、復職とアルバムリリースのタイミングが重なるのだった。もはや運命的ですらあるだろう。
復職を決めてからは、カムバックに向けたコンテンツを消化しながら職場に戻る準備を進めていた。(この辺りも、別に記録しようと計画中です)
そして、いよいよわたしとTRENDZの新たな活動、MY WAYが始まるのであった。
一旦の区切りとして
さて、MY WAY編に突入しかけたところで、この記事①は一旦区切らせていただきたい。文章が長くなりがちな人間であることは、ここまで読んでくれた皆様であればわかっていただけるだろう。このペースで終わりまで書いたら、きっと読む気も失せる長文が出来上がりそうだね。②もすぐに書き上げて、自分がTRENDZと出会って1年の区切りの日(2024年3月中)までには公開したいと思っている。自分語りを読んでくれてありがとうございます。もしTRENDZをこの記事で知った方にも、FRIENDZ(ファンダム名)の、みなさまにも、彼らがひとりの精神疾患者の救いとなっているのだと伝わればそれだけでわたしの救いとなります。TRENDZにも、いつか彼らの言葉(韓国語)で思いを伝えられますように。まずはこの記事の完成を目指していきます。
2024年2月5日