【採用ブランディング】良い人材が欲しいって?
少し前に、食パン大賞の話題で、1番じゃなくても、誰かの特別になること大切さについて書いた。
https://note.com/lovely_viola197/n/ne2efedd13123
実はこれは、採用ブランディングにも通じることである。
よく「良い人材」が欲しいと言うけれど、この「良い人材」こそ、企業によって異なる。
誰が見ても良い人材、素晴らしい人材は存在するかもしれないが、その人がうちの会社に来てくれるかというと、そうとも限らない。
であれば、誰もが見て素晴らしい優秀な人を採用する努力より、自社にピッタリな人と出会い、採用する努力の方がよっぽど意味があると思う。
そのためには、自社にとっての「良い人材」とはどんな人材かを明確にしておくことがとても大切だ。
ところで「良い人材」とは何だろう。私が思うに、良い人材とは「活躍できる人材」のことだ。
だから、うちの会社で活躍できるのは、こういう人だと言語化としておくと、採用の時にとても役にたつ。
どんなに優秀でも、この方は、うちの会社でみんなと笑って働くイメージができないなぁと思ったら、それはもしかしたら、うちにとっての「良い人材」ではないのかもしれない。
そして、「活躍できる人材」を明確にしようとすると、その会社の文化も言語化する必要が出てくる。
うちはこんな会社。だから、○○な人が合うよ!と言えるようにしておく。
この、企業文化の言語化はすごく大切で、意外と難しい。
多くの人は、自分が働く会社の魅力に気づいていないからだ。うちの会社にいいところなんてないよという人がいるくらい、魅力に対してなぜか鈍感な人が多い。
でも、本当にそうだろうか?
例えば、欠点だと思い込んでいることも、逆から見てみると、魅力に変わることがある。
例えば、「優柔不断」は「慎重」だし、「朝令暮改」は「変化を恐れないスピード経営」となるかもしれない。
凝り固まった目で見ず、魅力メガネをフル活用して、自社を見てみると必ずよいところが見つかるものだ。
そして、そんなうちの会社で楽しく働ける人とはどんな人か。今の組織に入って違和感なく働ける人はどんな人なのか。ここがとても大切だ。
私の場合、自分のお店で活躍できるのはこんな人!というイメージが明確にあって、面接では、ほぼそこしか見ていない。
パンが作れるかどうかというようなスキル面は、基本的に重視しない。むしろ経験がある人は、自分の価値観を一旦引っ込めて、うち流のやり方を受け入れられるかどうか、柔軟性を確認するため、逆に慎重になるくらいだ。
経験者のみを採用するのもひとつのやり方だが、私なら、スキルが不足していても、仕事に対する価値観が共有できる人材を選ぶ。スキルは教育で身に着けられるが、価値観の違いは後からでは埋められないことが多いからだ。
そして、入社前に必ず一度職場体験をしてもらう。
ここで何かが違うとお互いに思うなら、入った後も決してうまくいくことはないというのが持論。(もちろん私見に過ぎない。)
先日、ベーカリー業界の勉強会に店長が出席したところどのお店も採用に悩みがあって、人手不足で閉店時間を早めたり、休業日を増やしたりしているという話を聞いてきた。世間では採用市場はとても厳しいらしい。
実はこの数週間、当店でも社員とアルバイトの採用活動をしてきた。
採用市場の現状については聞いていたので、苦戦を予測していたが、思ったより順調に採用活動が進み、素敵な出会いがあった。とてもありがたいと思っている。
採用に関しては、ブランディングととても密接なので、今後、折に触れて語っていくつもりだ。
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