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らべあろ企画 月王を探す旅 〜1回戦参加  


祖父の庭苔むす水辺小鳥来る


同居していた祖父は万年青(おもと)が趣味で大切にしていました。
縁側の前の小さな和風の庭には、槙の木や庭木が植え込まれて、いくつかの大きな石が置いてありました。
鉢植えの「万年青」もたくさん並べてあり、幼いながらも「割ってはたいへん、おじいちゃんの大切なもの」と認識していました。
季節ごとに、
すみれ、ツツジ、クチナシ、沈丁花…
彩りに季節の香りの花が咲くのも楽しみでした。
懐かしい想い出です。

幼い頃、庭の手入れをする祖父が、
「苔が育つには長い時間がかかる。大切なものなんや」と話してくれた記憶があります。

うちには小さな庭しかありませんでしたが、お隣に立派な池があったので、季節ごとに小鳥がやってきて遊んでいたものです。

この写真の「苔のむした様子」から、庭を作ってからの長い時を感じます。
「長年繁盛しているお店の一角」を想像しました。
(全くの想像です)
手入れをしているけど「里山」のような雰囲気がします。
野の草を抜かずに生かして敢えて残す「和の庭」

そんな和の風情と水の音…
小鳥も安心して季節ごとに
ここに立ち寄り遊んでいる…

楽しげな鳥の声が聞こえてくるような気がしました。

「小鳥来る」は「秋の渡り鳥」を示す「秋の季語」だそうなので、
これを使いました。

この写真から、
「昔の祖父の庭の記憶」
を込めて詠んだものです。


らべあろ企画
月王を探す旅 1回戦

ラベンダーさん
alohaさん
#らべあろ企画
#月王を探す旅
第一回に参加させて頂きます。
よろしくお願い申し上げます😊

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