キーシンそして、ロビー・ラカトシュ
ロマのヴァイオリン名手。
ラカトシュを知ったのは、ヴェルビエ音楽祭のTV放送を観た時だった。
ショパン生誕200年の記念イヤーの
記念公演で、エフゲニー・キーシンというロシア出身のピアニストに出会った。このピアニストの演奏は素晴らしかった。
ちなみに、シャイな感じのキーシンを気に入った子どもと、キーシンの来日時、リサイタルに行った。
子どもは、「目が合った!」と、言って大喜び。
洋楽ばかり聴いていた我が家に、一気にクラシック音楽好きが始まった。
キーシンが出るという事で、録画したヴェルビエ音楽祭での、そのセッションに魅了された。アルゲリッチ、ミーシャ・マイスキー、キーシン、マツーエフ、名前を挙げられないほど…
たぶん、クラシック界に詳しくない私だが、そのタイトル通り、あれは、どれもこれも「奇跡の共演」だったのだと思う。
デニス・マツーエフの力強いピアノで始まるモンティのチャールダーシュ。
ラカトシュとジョリアン・ラクリンのヴァイオリン。
感動!繰り返しその演奏を聴いた。
ラカトシュの演奏を探し、今ではSpotifyでも、お気に入り登録している。
その中には、あのシンドラーのリストでかかった哀愁あふれる演奏もあった。
モノクロの映画に薔薇と少女。
場面は、うろ覚えだが、その曲は、言葉で説明出来ない悲惨を伝えていた様に思う。
あの映画は、昼間一人で入った映画館で観た。
館内には、おそらく10人以下の観客しかいなかったが、みんなエンドロールまで誰も立ち上がれないでいたのを記憶している。
第二次世界大戦では、ロマにとっても、たいへんな時代だ。
その後、YouTubeで、中国の二胡奏者とラカトシュのヴァイオリンでのシンドラーのリストを聴いた。
重い意味合いのある、名演奏だった。