[SF小説]SAKURA-KAISEN桜回線 #毎週ショートショートnote
[SF小説]SAKURA-KAISEN桜回線
#毎週ショートショートnote
桜吹雪そんな風情ある言葉があったそうだ。
温暖化進行により20XX年を最後に地球上では桜は咲かなくなってしまった。
平均気温が40℃を超えた地球では、室内で何とか生活は可能だったが、桜の開花に必要な休眠打破が出来なくなったからだ。
昔を懐かしんでつけられた名称、
惑星間通信SAKURA-KAISEN桜回線
地球人たちは、古びた動画に残る桜の季節の映像を観て昔の風情を惜しんでいた。
TASAは20XX年代には1000ギガビット/秒(Gbps)のスループットを可能としていた。
この桜回線により、遥かに超える10万ギガビット/秒となっていた。
桜回線を用いて惑星間の通信は一般化している。
21XX年地球暦の4月。
初めて、火星で桜が開花したというニュースが話題となっていた。
21世紀半ばに地球から暗々裏に持ち出された苗から桜が咲いたのだ。
今では火星は桜の名所。
惑星各地では、火星から届けられる映像で花見酒をするのがこの頃の風流となっている。
(本文だいたい410文字)
たはらかにさん
#毎週ショートショートnote
#桜回線
企画に参加させていただきます。
よろしくお願い申し上げます😊
通信速度については、上記の記事をヒントにしました。
宇宙通信に関して、「回線」という言葉は不適切かもしれません。
お題の桜回線に適するように名付けてみました。