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砂漠の月とラクダのキャラバン〜平山郁夫画伯について

平山郁夫画伯について

「月の色」というテーマで文章を書くにあたり、
「砂漠の月」を想像してみた。

しかし私は実際、砂漠には行ったことがない。
Instagramの写真で観るものは、光溢れる現代の砂漠の月…
それは昔の砂漠で観た月とは異なるはずだ。

真っ暗なシルクロードを往来するラクダのキャラバン隊は、どういう月を観ただろうか?
「砂漠地帯の国旗に月が描かれていることが多いのは、砂漠に住む人々にとって『月』は特別なものだからなのだろう…」
幼い頃から、心の片隅に少しだけ、
「砂漠の月」への好奇心があった。




砂漠の月を調べる中でシルクロードを描き続けた「平山郁夫画伯の絵」を見つけた。


「この絵に描かれている月こそが、昔の旅人が見た月なのでは」と感じた。

平山郁夫画伯については、シルクロードの絵を描いた画家とは知っていた。
これを機会に調べたことを、ご紹介する。



平山郁夫画伯は広島県尾道市の出身の日本画家。


東京藝術大学で助手を務めていた1959年頃、原爆後遺症(白血球減少)で一時は死も覚悟したなか玄奘三蔵をテーマとする『仏教伝来』を描き上げ院展に入選する。以降、郁夫の作品には仏教をテーマとしたものが多い。
仏教のテーマはやがて、古代インドに発生した仏教をアジアの果ての島国にまで伝えた仏教東漸の道と文化の西と東を結んだシルクロードへの憧憬につながっていった。そのあと、郁夫はイタリアやフランスなど、ヨーロッパ諸国も訪ねている。
郁夫は1960年代後半からたびたびシルクロードの遺跡や中国を訪ね、極寒のヒマラヤ山脈から酷暑のタクラマカン砂漠に至るまでシルクロードをくまなく旅している[4]。その成果は奈良・薬師寺玄奘三蔵院の壁画に結実している。

Wikipediaより

また、文化財の保護にも貢献された。

 仏教やシルクロードを題材に描き続けた日本画家で、国際的な文化財保護に尽力した

東京文化財研究所より

平山美術館Instagramインスタグラム


この絵に添えられた文章がこちら。

ラクダのキャラバンは平和なときしか往来できず、物を運ぶだけでなく文化を伝えてきたことから、平山郁夫にとって平和の象徴でした

平山郁夫美術館Instagramより


広島県尾道市の生地に建てられた平山郁夫美術館が紹介している。




次の絵は、シルクロードの楼蘭のラクダのキャラバン隊の絵。
この絵は長野県の平山郁夫シルクロード美術館のInstagramからご紹介させていただいた。

「群青色の砂漠を行くラクダのキャラバン隊」
まるで昔にタイムスリップしたような想いがした。

いずれも現地に足を運び、歴史に想いを馳せた平山郁夫画伯でこそ描くことのできた傑作だと思う。

平山郁夫シルクロード美術館Instagram:《楼蘭遺跡を行く・月》


いつか、この美術館に行ってみたい

芸術の秋は、すぐそこだ🍂




前回投稿した詩は、この平山郁夫画伯の《楼蘭遺跡を行く・月》
を想像した表現です。

月の砂漠の群青に
浮かぶ隊商
金色の月


小牧幸助さん
昨日の投稿の続編で書きました♪
よろしくお願い申し上げます

#シロクマ文芸部
#月の色

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