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知床ウトロ温泉とキタキツネ らべあろ温泉るるぶ#東日本編
#らべあろ企画 #俳句は楽しい
#らべあろ温泉るるぶ
#東日本編
#北海道
ラベンダーさん
alohaさん
いつもありがとうございます!
企画に参加させて頂きます♪
よろしくお願い申し上げます😊
※春の季語→雪解け
温泉地→北海道、
知床ウトロ温泉
北海道
知床 ウトロ温泉
[春の知床を詠む]
雪解けのウトロ懐かしキタキツネ
以前の投稿の記事から
[夏の知床]
あの夏に父母ともない遊覧船
知床旅情うみねこの声
[冬の知床]
流氷の砕氷船には乗らずとも心に浮かぶ「しばれる冬の知床の海」
[エッセイ]
懐かしの知床旅情
二十代の頃、両親を連れ、夏のボーナスのほぼ全額するくらいの豪華な北海道旅行をした。
この時のツアー客には「まあ、ご両親だけ行かせてあげればいいのに、ついてきたのですか?」
「まだ、親に連れてもらってご旅行ですか?」と言われた。
「え?私が連れてきたのですよ」と言いかえせないくらい若かったなぁ。
懐かしい旅…
北海道豪華周遊6日間〜
遠い記憶のバス旅行
ラベンダーの咲く富良野平野、広大な十勝平野…
バスが止まるたび道の駅では、バター味のじゃがいも餅、焼きもろこし
毛蟹にズワイにタラバ、蟹三昧の鍋料理とカニ尽くし…
阿寒湖のまん丸マリモ
利尻昆布と海鮮市場…
それは北海道を詰め込んだ周遊旅
知床旅情と遊覧船
遊覧船を追いかけて手の届きそうなところを飛ぶ鳥たちがいた。
「ニャーニャー鳴いてる、あれはカモメたち?ウミネコ?」
甲板の私たちの頬に、夏のオホーツクの潮風が心地よい。
「最果ての北の海には流氷が押し寄せる」そんな案内を聞き、
「今度は砕氷船にも乗ってみたいね!」と母に言ったら、父は「流氷の頃は寒いで…」と笑っていた。
宿泊ホテルでの夕食後、ホテルの近くを散歩。ほんの近くにまでやって来た夏毛のキタキツネの親子がいた。
「エサでもあげたいけど、餌付けはできないのよね…」
北海道周遊のバスは道中で野生動物を見かけるたびに運転手はバスを止めてくれた。バスガイドは「ほら!あそこにシカ🦌が見えます…見えますか?」
バスの周遊なんて、足の不自由な父には過酷な行程だった。そんな事に気付かないくらい、私は若かった。
帰ってから届いた宅配便のお土産。
夕張メロン、とうきびチョコ、利尻昆布…
あの海に再び両親と行く事は叶わなかった…
「知床旅情」を聴くと、あの時に両親と行った「北海道」がよみがえる。
あの時、父は遊覧船に乗りながら、こんな話をしてくれた。
「この向こうに島がある。今は戦後何年も経っているけど故郷に帰れない人たちがいる」という話…
北方領土の話をしていたのだとわかったのは、ずっと後になってからだった。
父は遊覧船乗り場の売店で森繁久彌の歌う「知床旅情」のCDを買った。遊覧船の中でかかっていた懐かしい歌。
帰ってから何回も何回も聴いていた…
行く事のなかった「冬の知床」
両親は、テレビ番組で北海道の風景が出ると懐かしそうに観ていた。
「あそこに行ったね」
「美味しかったね」
「綺麗だった…」そんな事を何回も何回も言いながら。
冬の知床の流氷を一緒に観たときも、「あそこに行ったね」と懐かしく語りあった。
流氷の向こうにある島々。
北方の果てに広がるオホーツクの流氷。冷たい海と漁師の笑顔、しばれる冬の宿で食べる温かい鍋…
知床旅情を聴きながら、そんな冬の旅があったかもしれないと、想像をしたものだ。
もうすぐ三月…
知床の雪解けはまだまだだろうが、
知床に行けば、キタキツネがまた顔を出してくれるだろうか。あの時見た夏毛でなく、モフモフした冬毛のキタキツネたちが…
北の大地も雪が溶けたら春になる…
そんな頃の知床にいつか行きたい。
今も心の中の「特別なアルバム」におさめられている知床の海。
時が経てば経つほどキラキラと光を放っていくようだ✨