江ノ電で稲村ヶ崎へ〜稲村ヶ崎温泉
江ノ電で稲村ヶ崎へ〜
稲村ヶ崎温泉
江ノ電に乗る
連休の一日
初めて江ノ電に乗った。
藤沢駅から鎌倉に向かう電車は四両連結で、想像していたより大きい。
車両と車両の連結先頭に座った。
電車が市街地を抜けていくと、次第に窓越しの住宅がすごく近くなっていく。
線路脇の家々は庭が広く、綺麗に手入れされた庭木が目立つ。
蜜柑、金柑が懐かしい。
中には黄色い実をたわわとつけた、屋根と並ぶくらいに大きな木もある。
途中、物凄い人数の海外観光客が乗り込んできた。
楽しげな中国語が車内に飛び交う。しばらく行くと歓声が上がった。
「海だ！」
そんな事を言っているに違いないと思った。
大陸からの方々の大半は、こんなに間近に海を見ることは珍しいのだろう。
程なく、目的地に到着、
いよいよ稲村ヶ崎海岸だ。
ここから歩いて五分の温泉に行くのが、今回の目的。
稲村ヶ崎海岸
割と急な坂を海側に下ると……
見えた！
天気は晴れとは言えないが、充分。寒さも雪を思えば、ありがたい。
ここに来た人は、やはり太平洋を眺める。
信号を渡ろうとしても、なかなか変わらない。
連休だからかドライブする車も多い。
信号がやっと変わった。
間近で見る冬の海。
サザンの歌に聴いた稲村ヶ崎海岸。
砂浜はなく、ゴツゴツとした岩を波が洗う。
江戸時代の日本画にでもなりそうな冬の光景。
いつか晴れた春の日や、
夏の湘南の海も観たい。
ゴツゴツした岩
とにかく今日の目的は日帰り温泉。
稲村ヶ崎温泉
二階に上がり温泉に入る。
目の前に稲村ヶ崎の向こう太平洋が
どーんと広がる。
右手向こうには江ノ島が見える。
天気によっては富士山まで見えそうな贅沢。
ドライブの車内からしか観たことのない湘南。
TV番組で観たような、サザンの歌のイメージしか無かった稲村ヶ崎海岸を湯船に浸かって楽しんでいる。
しっとりとした心地のする湯を、
すくってみると透明な茶褐色。
黄金の湯、
なるほどと思った。
砂鉄、しかも砂金が混じっているらしい。
今まで九州、北海道、山梨、群馬…
何ヶ所かの温泉に入ったが、泉質はどことも違う。
黄金の湯
黄金の湯の由来
温泉のなかに砂金が混じっていることもある？！
稲村ヶ崎海岸の砂浜は、周辺の砂浜と違って少し黒い。これは、鉄分が多く含まれているからで、磁石を近づけると鉄がついてくるという。いわゆる「砂鉄」だ。鎌倉時代にはこの鉄を使って刀剣が作られた。世に名高い名刀政宗は、稲村ヶ崎から採掘された砂鉄から作られたともいわれている。
また、稲村ヶ崎の旧地名は「極楽寺字金山」。金鉱の跡であるともいわれ、砂浜からは砂鉄だけでなく、現在でも砂金が見つかることがあるのだとか。稲村ヶ崎温泉にも砂金が混じっていることがあるという。湯色も褐色がかった黄金色。黄金の湯の名前の由来となっている。
効能
炭酸水素イオンには、老化や病気の元といわれる活性酸素の働きを抑制する作用があるのはもちろん、老廃物を排出することで疲労回復、冷え性や皮膚乾燥症の改善、ストレス解消、神経痛、腰痛、関節痛、慢性婦人病、慢性消化器病、打撲や捻挫の改善などにも効果があります。肌に溜まった不要な角質や毛穴の汚れを取り除くクレンジング効果があり、ｐＨ8.7と弱アルカリ性のため、美肌＆保湿効果が高いことも魅力的です。
料金のご案内
〈料金〉
入浴 ￥1,500 （通常料金）
https://www.inamuragasaki-onsen.jp/
稲村ヶ崎温泉| オフィシャルサイト
温泉を上がって併設のレストランに。
稲村ヶ崎温泉♨️に併設したレストランには、アジアンなメニューが多い
アジアンなメニューが多い
パッタイとマンゴーラッシーを頼んだ
江ノ電に乗る前にカフェに立ち寄ってみた。
Cafe.Recha
ドアの前に立つと、わんちゃんがすぐに気づいて中から元気な声がする。
とても可愛い、隠れ家みたいなカフェ。
店内には手書きメニュー。
手作りケーキは何種類もある。
かぼちゃケーキ、チーズケーキ、キャロットケーキ…
迷ったがアップルとイチジクのケーキを頼んだ。
カットした大きめの煮リンゴと刻んだイチジク。
とても美味しい。
季節でメニューは変わるのだろう。
春や夏、ここに来たらリピートしよう。
500円
500円
藤沢駅えのんくん、みかん駅長
江ノ電に帰途に。
帰りは乗っている時間が短く感じる。
藤沢駅に着いた。
行きには気づかなかったが、おやつカンパニー(ベビースターラーメン)とのコラボ企画の広告が目に付いた。
えのんくん、みかん駅長がかわいい。
今回の車両では乗れなかったが、
江ノ島電鉄✖️台湾観光特別ラッピング電車が走っているらしい。
