持って行きようのない気持ち
あまり人と会わなくなってそろそろ2年が経つ。
どちらかといえば社交的だと思われるが
実は人付き合いが苦手。
そんな私でも最近本当に人恋しい。
子供の頃から友達には恵まれて
たいてい毎日誰かと一緒に遊んではいた。
中学、高校は体育系の部活だったし
大学時代もバイト、サークル、と
常に仲間と一緒にいた。
大人になってからも
音楽活動や仕事関係で
私の周りには素敵な仲間がたくさんいてくれた。
それが、このコロナ禍で
人と会うことをよしとしない風潮になり
本当に、一部の限った人としか会わなくまってしまった。
そこに、ここぞとばかりに
人付き合いが苦手な自分が顔を出す。
私の場合、音楽活動をしていたから
それまで友人や先輩のライブやセッションに
付き合いや損得勘定だけで
行ってたこともあった。
食事や飲み会もそう。
気乗りのしない相手とも行かなきゃいけない時もあった。
それが、コロナを言い訳に行かなくもよくなった。
最初はなんて楽なんだろう、って思ってた。
自分のために使える時間が増えるし
お金も使わなくて済むし
いいことしかないじゃないか?とさえ思ってた。
だけど、2年という月日は長すぎる。
そんなに自分のための時間が増えても
アウトプットする場所がないんじゃ
容量オーバーで爆発しちゃう。
やっぱりそんな気乗りのしない外出でさえ
とっても大事なことだったんだ、って最近は思う。
人と会って、話して、笑って
時には不機嫌にもなるだろうけど
そんな時間が人間には、人間らしい生活を送るには必要なんだ。
コロナ禍で、始めた仕事がいくつかある。
そこでリアルに出逢った人たちには
残念ながらよい意味で心を動かされた記憶がない。
むしろ、悪い意味で心に残ることのほうが多い。
何故だかみんなギスギスしている。
まず人を疑ってかかったり、
意味もなく攻撃的だったり。
きっとみんな同じ苦しみを抱えているんだろうな。
どこにも持って行きようのないこの気持ち。
もう少し暖かくなったら
大きくなりすぎた鉢植えを株分けしよう。