攻撃力最強なのはマスケット銃士

クラロワでいちばん攻撃力が高い部類に入るのはマスケット銃士である。いやヒットポイントは低いだろうと言う人もいるかもしれないが、攻撃時のダメージは大きく、攻撃速度もそこそこ速く、また射程距離も長い。そして飛行ユニットを攻撃してくれる。敵に遠くから大きなダメージを与えられる点だけ見れば、攻撃力は強いといえる。
ではこのカードはなぜコスト4と安いのか。もちろんヒットポイントがそこまで高くないのと、範囲攻撃できないからである。やはりヒットポイントが高い味方ユニットの後ろに隠し、味方ユニットの「援護射撃」をさせるという使い方が最適だ。
射程距離が長いので、味方ユニットのかなり後ろに配置しても十分役に立つだろうから、味方ユニットの数マス後ろに出すといい。これは将棋でいうところの「玉飛近付けるべからず」というのと同じであり、味方どうしを近くに群れさせると一気にすべて撃たれる恐れがある。せっかく射程距離が長いのだから、戦場のかなり後ろから味方を応援するのに使いたい。おそらく相手はマスケット銃士かその前方にいる味方か、どちらを撃てばいいか迷ってしまうだろう。
マスケット銃士のもう一つの弱点は、1体しか出ないことだ。一度に何体も同時に出せるカードならば、マスケット銃士がひとつひとつ順番に撃っていくのには時間がかかってしまい、味方ユニットや自分自身が敵に群がられることになる。
つまりマスケット銃士を使うべきときというのは、「ヒットポイントが高い」敵ユニットが「少数」いて、それらを「遠くから撃てる」ときだ。敵ユニットがマスケット銃士に距離を詰めてこようとしたら、敵とマスケット銃士の間に味方ユニットを置いて足止めしてもらうといい。
今度はマスケット銃士を使われた側の視点に立とう。ある地点で戦いが起きているときに、その後方から敵のマスケット銃士が援護射撃しているとしたら。マスケット銃士を真っ先に倒さなくてはいけない。クラロワは敵陣にはユニットを置けないため、敵陣にマスケット銃士がいる場合は呪文を撃ってマスケット銃士を倒すしかない。そうしなければ、マスケット銃士の援護射撃で味方ユニットがやられ、マスケット銃士の前方の敵ユニットが生き残ってしまうだろう。マスケット銃士も無傷なままだ。ファイアボール以上のダメージ量がある呪文を撃つといい。
クラロワではヒットポイントの高さや攻撃速度、攻撃力、攻撃範囲も大事だが、射程距離もばかにはできない。遠くの敵を撃てることは、射程距離が短い敵にとってはかなりの脅威だ。射程距離が長い敵に接近するのは難しいからだ。
余談ではあるが、ヨーロッパ史では、マスケット銃が発明されたおかげで騎兵が相対的に弱くなったと聞く。弓兵や砲兵なら、撃ってからまた撃つまでの装填時間に騎兵に突撃されたらそうとう被害を受けるだろうが、マスケット銃なら装填時間が短いため騎兵を無力化できたのだろう。

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