カードゲームの召喚コストの設定は難しい
カードゲームには、「マナを溜めて、あるカードのコスト分のマナが溜まったらそのカードを召喚できる」というものが多い。とはいえ、こういったカードゲームを開発するのはとても難しい。なぜならば、基本的に同じコストで召喚できるカードどうしは、だいたい同じぐらいの強さでなくてはいけないからだ。弱いカードなのにコストが高ければ、そのカードは誰も使わなくなる。強いカードなのにコストが安ければ、みんなそのカードしか使わなくなるだろう。そういったことを避けるためには、カードがどれくらいの強さを持つのか吟味する必要がある。しかしそれは不可能だ。あるカードと、過去に登場したカードは比べられるが、未来に登場するカードとは比べられない。登場するカードを無限に増やすのであれば、未来に登場するカードとの相互作用は想定しようもない。ほとんどのカードゲームは無限にカードを新発売し続けるため、思いも寄らなかったコンボが判明してしまい、その戦法が圧倒的に強くなってしまう可能性がある。つまり、強いカードなのに召喚しやすすぎるといった「間違い」を完全に防ぐことはできないだろう。