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当たり前だとされているDNAの二重螺旋構造は確定した事実ではない

今や常識となっている、DNAの構造が二重らせんであるという主張は、ワトソンとクリックによって1953年に発表された。
しかし、この構造は実際には実験的に確認されたわけではない。
二重らせんの理論は、X線結晶解析を基にした推測にすぎなかった。

現代の最先端技術であるクライオ電子顕微鏡(Cryo-EM)によって撮影されたDNAの画像(分子構造を高精度で観察することができ、非常に微細な構造を捉えることが可能)であっても、得られた画像は決して「二重らせん」という形状を示していない。
むしろ、かなりアバウトな、ぼやけた輪郭が映し出されることが多い。この事実をどう解釈すべきか…。

一部では「分子の挙動が不安定だから、DNAの構造も不安定である」という苦し紛れの言い訳がなされている。しかし、それは全く説得力に欠ける。なぜなら、シュレーディンガーが述べたように、遺伝子は安定した構造体である事が大前提であるからだ。不安定な構造では、長期間にわたって情報を伝達することができない。
シュレーディンガーは『生命とは何か』という著作で、遺伝子が「強固な構造を維持する分子である」と述べている。のちに分子ではなく塩基構造であることが明らかになったが、いずれも、安定した構造体である事がDNAの性質に関する基本原則である。

その一方で、私たちが目にする画像は、その反対のようだ。そして、二重らせんを示す明確な画像がないのに、なぜかそれを推定した画像が「確定された事実」として扱われている。なぜ、この事実に対する疑問を口にすることすら、ここまで難しいのか。

学会における縦社会がその大きな障害になっている。
学問の世界には、長年の慣習と権威に支配された枠組みが存在しており、固まった事実を曲げることは容易ではない。特に、既存の理論が成功したことで多くの研究者がその延長線上でキャリアを築いてきたため、疑問を呈すること自体が異端的な行為として扱われることが多い。

実際には、DNAのような構造を精密に捉えることは非常に困難であり、そこにはいまだに多くの不確実性が伴う。にもかかわらず、その「推定画像」をあたかも確定したものとして用いることに、我々はどこか違和感を感じるべきだ。

二重らせん構造が確定しているという主張は、実は誰も確認していない

実は学者であっても、
DNAは螺旋構造ではないと主張する者はいる。
誰もが目で確認できる場合、そんな主張をすればただのキチガイだが、
確認されていない以上、議論の余地があるのは当然である。
しかし、初めから相手にもされないのが科学の現実のようだ。
今、私たちが見ているDNAの二重らせん構造が確定した事実であるという認識は、推測に基づくものであるということを、少しでも多くの人々が理解し、知ることが求められる時が来ている。


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