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勝って兜の緒をしめる

[ネヘミヤ記 7:2,3,4]

私は兄弟ハナニとこの城の長ハナンヤに、エルサレムを治めるように命じた。これは、ハナンヤが誠実な人であり、多くの人にまさって神を恐れていたからであった。私は彼らに言った。「太陽が高く昇って暑くなるまでは、エルサレムの門を開けてはならない。そして彼らが警備に立っている間に、門をしっかりと閉じておきなさい。エルサレムの住民を、それぞれ物見のやぐらか自分の家の前に、見張りとして立てなさい。」この町は広々としていて大きかったが、その中の住民は少なく、家もまだ十分に建てられていなかった。

今日の聖書箇所
ネヘミヤ6:15〜7:4

今日もネヘミヤ記から恵みをいただいていきましょう。

遂にエルサレムの城壁は52日間という短期間で完成することとなりました😭数多くの敵の妨害と陰謀の中でこれだけの大工事をこのような短期間で完成させることができたのは神の守りと恵みの御手による奇跡でした。それを聞いて敵は大いに面目を失い、失望落胆します。

[ネヘミヤ記 6:15,16]

こうして、城壁は五十二日かかって、エルルの月の二十五日に完成した。私たちの敵がみなこれを聞いたとき、周囲の国々の民はみな恐れ、大いに面目を失った。この工事が私たちの神によってなされたことを知ったからである。

しかし敵は城壁が再建されても諦めることはありませんでした。アンモン人トビヤはユダヤ人の有力者たちと姻戚関係を結び、ネヘミヤの動向を逐一探っていました。また内通者たちはトビヤの善行を語り、ネヘミヤにトビヤと手を結ぶようにと惑わしてきたのです。

[ネヘミヤ記 6:17,18,19]

またそのころ、ユダの有力者たちはトビヤのところにひんぱんに手紙を送っていて、トビヤも彼らに返事をしていた。それは、トビヤがアラフの子シェカンヤの婿であり、また、トビヤの子ヨハナンもベレクヤの子メシュラムの娘を妻に迎えていたので、彼に誓いを立てていた者がユダの中に大勢いたからである。さらに、彼らは私の前でトビヤの善行を語り、彼に私の言うことを筒抜けにしていた。トビヤは私を脅すために、たびたび手紙を送って来た。

ネヘミヤがトビヤと手を組むなら敵であるトビヤの影響力、支配力がエルサレムとユダヤ人全体に及ぶことになるからです。脅しと誘惑で再びネヘミヤを妥協させようとしてきたのです。

しかしネヘミヤはこれを拒否し、ますますエルサレムの防備を固め、町の再建に集中します。

[ネヘミヤ記 7:2,3,4]

私は兄弟ハナニとこの城の長ハナンヤに、エルサレムを治めるように命じた。これは、ハナンヤが誠実な人であり、多くの人にまさって神を恐れていたからであった。私は彼らに言った。「太陽が高く昇って暑くなるまでは、エルサレムの門を開けてはならない。そして彼らが警備に立っている間に、門をしっかりと閉じておきなさい。エルサレムの住民を、それぞれ物見のやぐらか自分の家の前に、見張りとして立てなさい。」この町は広々としていて大きかったが、その中の住民は少なく、家もまだ十分に建てられていなかった。

門の管理をしっかりとして、また見張りを強化して敵の侵入を防ぐのです。ネヘミヤは城壁工事が終わっても全く緊張を緩めず、神の都と神の民の共同体を再建するという使命を果たしていくのです。

悪魔は一度敗北したからと言って簡単に諦めるような存在ではありません。決して諦めず神の民を腐敗させ、堕落させ、混乱させようとしてくるのです。

そのためにまず緊張感が緩んだ時の隙を狙うのです。成功した時には誰しも緊張が緩みます。また高慢にもなりやすく、さらには怠惰や怠け心が起こります。そこで神の民を妥協させ、使命の道から離れさせ、働きを休ませようとするのです。

主の働きを休むことはとても危険なことなのです。維持できているのは働き続けているからであり、もし働きをやめてしまうならせっかく築き上げたものもすぐに崩れていくからです。

成功し、祝福された時こそますます目を覚まして祈り、次の使命を果たしていくことが必要です。

また悪魔は仲間を装う偽者を送り込んでくるのです。神を信じている神の民、信仰の仲間のように見せかけながら、しかし実はこの世の考えと価値観で満ちている人を通してこの世と妥協させてくるのです。

この世と付き合い、この世の方法を取り入れ、この世と妥協してしまう時、信仰は堕落し、霊的ないのちは死んでいくことになります。もしネヘミヤがトビヤと手を組んだなら、せっかく城壁を再建してもユダヤ人たちは信仰の人、霊的な人ではなくこの世の人、肉の人になっていったことでしょう。そうなるとそこには神の御業ではなくただ人間の業だけが現れることになり、その人たちは神の民でもなく、そこは神の都でもなくなってしまうのです。

悪魔はどれほど巧妙でしょう。緊張感が緩んだ時を見逃さず、また光の天使を偽装した偽の仲間を用いて妥協させ、堕落させてくるのです。それゆえ私たちはどんな時も油断せず、緊張感を緩めず、祈りをやめず、働きをやめずに使命を果たしていく者となりたいと思います、

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