どこで読んだか定かではないけれど、心に残っていること

どこで読んだのかは覚えてないけどなんとなく気になっていることがある。
折に触れ思いだすんだけど、元を思い出せない。小説なのか漫画なのかネットなのか。それとも妄想なのか。
その中でも何個か特に心に残っているものがある。

一つは特攻人形についてだ。
太平洋戦争時に特攻隊員に、主に女生徒達から贈られたという人形。
この人形が隊員たちの身代わりになってくれるように願いを込めて贈られたのだという。
富野由悠季監督の「リーンの翼」をみて知ったのでネットで調べたのだと思う。

その時に気になったのが、妹さんから特攻人形を贈られたお兄さん(特攻隊員)が、
「こんなに可愛いお人形を持っては行けません。お前が大事に可愛がってあげて」
と妹に人形を送り返している手紙だ。
それを読んだ時、胸が潰れるような気持ちになった。

20歳にもなっていない子がどんな気持ちで手紙を書いたのだろう。
自分が近いうちに特攻に行く。そんな状況で妹のことを気にかけることができるなんて。
戦争というシステムは本当に無慈悲に、人の想いも、未来も、命をも奪いさっていく。

後から調べてみたが出てこない。
これが本当に読んだのか、混ざり合った記憶なのか、定かではないのだけれど。

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