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【リアル英語4】デート相手から「あなた気持ち悪い…」と言われても、納得できない男 

あなたにゴーストされた理由 Vol.4 

(※「Marcus & Corey ON DEMAND」“TV Water Works”より)

この話は、アメリカ西海岸のベイエリアで流れるラジオ「Star 101.3 /Marcus & Corey ON DEMAND」の“SECONDE DATE UPDATE”という、『1回目のデートの後に音信不通にしたのはなぜ?』と電話で直接相手に聞いちゃうアグレッシブなコーナーの内容を元に、小説風に創作して紹介しています。

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画像:photo ACより

回答者:女性目線

彼とは、みんなが使ってるオンラインサイトの『Coffee meets Bagel』で知り合った。

特別好みというわけではなかったけれど、好感の持てる写真とプロフィール。

別に断る理由もなく、彼とチャットをすることにした。

チャットを重ねるごとに、彼との共通点が見つかった。たとえば、2人とも本を読むのが好きで、本は端末よりもペーパー派だとか何気ないところ。

そんな小さな共通点が嬉しかった。

数日後、2人でWalnut Creekにあるビストロで、ディナーデートに出かけることにした。

彼のことは、まだ正直わからない。けれど、全体的に好感が持てたし、今日会うことで、2人の間に素敵な感情が芽生えればいいな、と思っていた。

「会えて嬉しいよ。とても素敵だね」
「ありがとう。こちらこそ会えて嬉しい」

実際に彼を見た印象も、想像とそう変わりない。

爽やかで落ち着いていて、可愛らしい笑顔。

話のテンポもよく、彼との会話はスムーズだった。

「そういえば前に、友達とサンタクルーズに行ってたんだよね?どこに行ったの?」
「あ、そうそう。ビーチに行って、その後はダウンタウンでご飯を食べて…」

彼は私の言ったことをすべて覚えていて、話を盛り上げてくれた。

「僕さ、小説は〇〇の作家が大好きで…」
「え、ほんと?私も彼がベストだと思うわ」

デートが進むうちに、本当にたくさんの共通点があることがわかり、2人でクスクス笑い合う。

「こんなに好きなことが合うなんて、僕たちはソウルメイトじゃない?」

そんな冗談を言いながら。

すると、テーブルの上に置いてあった彼のスマホがブブッと震えた。

画面が光り、何気なく見ると、誰かからのメッセージのようだ。

彼はサッと確認し、スマホをまた元の位置に戻した。

この時、私はあるものを見てしまったのだ。

その瞬間、これまでの彼との楽しい時間などすぐに吹き飛び、一刻も早くこのデートを終わらせようと決意したのだった。

画像:Unsplashより

相談者:男性目線

彼女をオンラインサイトで見つけたとき、僕は正直目が離せなくなった。

– なんて素敵な女性なんだろう…。

美しい髪に長い手足。白い歯を見せ、弾けるような笑顔をした彼女。

僕はすぐに、彼女の虜になってしまった。

彼女こそ、まさに理想通りだったのだ。

すぐに彼女にメッセージを送ってみると、返事をくれた。

数日の間彼女とチャットをし、僕は他の人に取られないようにと、すぐに彼女とデートの約束を取り付けた。

今のところ男の影はなさそうだが、はっきりと言って、彼女はモテそうだ。

僕は入念に準備し、彼女とのデートに備えた。

「会えて嬉しいわ」

彼女にそう言われた時の僕は、まさに有頂天だった。

目の前にいる彼女は、僕の想像以上に美しく、素敵だった。

話すうちに、2人の共通点の多さに驚く。

彼女こそ、僕の運命の人。

そう思わずにはいられなかった。

彼女も同じように思ったのか、僕の「ソウルメイト」なんて言葉にも、笑顔で頷く。

僕は彼女との間に繋がりを感じた。

彼女への恋心は一気に大きく膨らんでいく。

– きっと彼女と関係を発展させられる!

そう信じていたのだが…。

デートの後から、メッセージを送ろうが、電話をかけようが、彼女と連絡がつかなくなってしまった。

一体どうしてだろう?何が気に入らなかったのだろうか?

正直、僕のデートプランは完璧だった。

洒落たレストランで彼女と食事。

彼女を飽きさせないように、いくつか話題を用意して行った。

それに、モテる彼女に繋がりを感じてもらうため、下調べをしっかりとして行った。

彼女の発信するSNSはどれもチェックして、彼女の趣味や普段の行動など、調べ尽くした。

Instagramの彼女は最高に美しかった。だからいつでも見られるように、僕は彼女をロック画面に保存した。きっと彼女も喜ぶはず。

これだけ僕は彼女を想っているのに、どうして音信不通にされてしまったんだろう?

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いかがでしたか?

元にしたpodcastはこちら(22:48〜)↓
TV Water Works
https://podcasts.apple.com/us/podcast/marcus-corey-on-demand/id1259390201?i=1000610756897

これ、もうホラーですよ、ホラー。

実際に言っていたのは、食事中に彼のスマホにメッセージが届いた。

彼が確認し、スマホをテーブルの上に置いたとき、彼女がそのロック画面を見てしまう。

そのロック画面が、まさに自分のインスタのスクリーンショットだった。

しかも、インスタの相互フォローなどもなく、勝手に検索して、勝手にスクリーンショットを撮って、初回のデートでロック画面に設定していたんですよね。

これにはCoreyも「普段こんなことないけど、言葉が出てこない…」って言っています。

また、Marcusも「いやいや、あなたの彼女じゃないでしょ」と半分呆れながら言ってますね。

それに対し男性は「え、そんなに大した話じゃないでしょ」と。なんなら「光栄に思うべきだ」と、何が悪いのか全くわかっていない様子。

これには彼女も「それが一番気持ち悪い…」と漏らしました。

今回彼女はこの番組のことをよく知っていたため、2人とも聞こえる状態で話していたんですよね。(普段はどちらかをミュートにして、司会者と相談者、または司会者と回答者で話したりする)

彼女は直接相手に「あなたを気持ち悪いと思った」とズバリ。

そこでCoreyが「私なんて結婚して15年経つけど、未だに待受は犬よ」と笑いを入れる。

最後はMarcusがサッと終わらせ、「一体どの星(宇宙)だったらこの考えがOKなの?」みたいなことを言ってます。

それにしても、こんなの初回のデートでされたら怖い…。しかも光栄に思うべきっていう考えがもう…。

ベイエリアは特殊な場所で、いろいろな国から人が来ています。なのでもしかすると、そういった文化的背景の違いもあるかもしれないですね。(いやー、どうなの、そんなことある…?)

とりあえず、男性がこれ以上彼女に執着しないことを願うばかりです。。。


では、また次のエピソードで〜


<英語のメモ>

be on a date:デートをする
Marcusから「You have been on a date recently(最近デートしたよね?)」と女性に確認して居ました。

Next stage:次の段階(関係性)
女性が「I’m not feeling the next stage. (あなたと次に進む気はない)」とキッパリと言いました。関係性でもstageを使うんですね。

There were some things that happened:あることが起こった
これはよく聞きますね。女性があることが起こったから、次に進む気がなくなった、と言ってました。

Wallpaper:壁紙、待ち受け
「I could see the lock screen and the wallpaper on his phone.(彼のロック画面の待ち受けが見えちゃって)」と彼女が告白した場面。

At a loss for words:言葉を失う
Corey が真実を知って「I’m not usually at a loss for words.(普段は言葉を失うことなんてないんだけど)」と驚愕していたところ。

Be flattered:光栄に思う、お世辞を言われて嬉しい
彼が女性に対して、自分が待ち受け画面に設定されていることを、光栄に思うべきだ(She should be flattered.)って言っている、恐怖を感じてしまうセリフ。

Exclusive:排他的な、独占的な
女性の言葉。「If it was maybe the fourth or fifth date, and we were maybe starting to be exclusive…(これが4回目か5回目のデートで、お互い1人に絞ろうとした時だったら…)」みたいな感じでしょうか?

Creepy:気味が悪い
It was creepy to me.やYou are a creeper.なんて結構ズバズバと言っちゃってますね。これだけ言ってもまだ伝わっていない様子なのが…。

Get it;理解する、納得する
男性が「It’s not a big deal.(大したことじゃない)」と言っているのを聞いて、「あなたが理解してないのが、creeperだわ」と。もうほんと、ヤメてあげて。

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