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#りすのがっこう 作業療法はみんなのもの!セミナー vol2 子供と作業中心の実践OCP に参加しました。

「りすのがっこう2学期」

NPO法人はびりすさんが主催のオンラインセミナー「りすのがっこう」全8回シリーズで作業療法について学ぶことができます。アウトプットすることが一番のまなび!ということで、講座での学びを書き留めていきます。
講座日程はhttps://www.hanetama.net/risu-schoolこちらから!
過去の動画もアーカイブ視聴が可能なので、見逃しても大丈夫です。でも私は基本的にライブで参加派!
参加者の皆さんがどんどんコメントされるので、それを読みながら受ける講義がとても刺激的ですよ!


OCP 子どもと作業中心の実践


https://www.creates-k.co.jp/genre/hattatsu/7141/

今回はこちらの作業療法テキストの内容を中心に子どもに対する作業療法について学ぶ時間でした。
OCPとは、作業を中心に置いた実践のためのガイドラインです。参加に焦点をあて、トップダウンで介入します。OBPと同じようなイメージかな?と思います。(個人的に)つまり実際に作業を行ってみて、その作業自体の遂行を評価し、その活動が楽に(安全に・努力せずに)できるように、していく介入方法です。

トップダウンアプローチ

トップダウン・トップto ボトム・ボトムアップ 学生の時も習いましたが今回のセミナーでは、例えがとても分かりやすかったです。
逆にNOTトップダウンだったらどうなるのかという視点で考えていくところが面白かったですね。

わかりやすい例え

【NOT トップダウンアプローチ=ボトムアップ】要素を細かく分けて考える
・時計が壊れて修理をするとき、壊れた部品を交換する。
・血液データを確認して、悪い数値をよくするための服薬を開始する。

【トップダウンアプローチ】運動学習に近い
・子どもがテニスを始めたとき、まずはボールを打ってみて、その状態を見てからどんな練習が必要か考えていきます。
・勉強をするときもまずは、問題を解いてみて、わからない部分を復習したり、理解していない部分をしたりします。

※どちらがいい悪いはないが、2つの組み合わせを出していくタイミングには見極めが必要。

OCPの特徴

  • 作業に根づいた理論と哲学がある

  • 作業に関する言葉を使っている

  • 個人の文脈を理解し、取り入れる

  • 作業を核としている

子どもが目標をきめる

子どもに目標を聞くことによって介入に乗ってきてくれたり、作業療法士との関係性構築が行いやすいと話されていました。
また、自己決定のスキルも身についていくとのこと。目標についてあれこれ深堀せずにとりあえずやってみることが大切という意見も上がっていて、印象的でした。とりあえずやってみることで目標を立てるセンスが磨かれていく。。。その視点私にはなかったなと思いました。

COPの実践例「context therapy」

子どもの活動場面をビデオに撮影し、環境と課題の難易度設定のみにアプローチする介入方法。子供にはふれない!

例:バスのステップが大きすぎてバスになることができない子供がいました。作業療法士として何をしますか?
→行政に電話して、スクールバスをノンステップバスに変更してもらう。

例:フルーツシリアルを手で食べられるようになってほしい
作業療法士として何をしますか?
→ピーナッツバターを手に付けて、引っ付いたものを食べる。

※代償手段を使ってもその動作ができることで、自身が付き、動作を行っているうちに、そのうち上手にできるようになっていることは現場でもよくあることだそう。。。

否定形型での活動が、定型で行う活動に優劣がつくのか?
いや、つかない、むしろクリエイティブ!!!

まさに!クリエイティブ!

ちなみに研究調査でも、子供の関節可動域や手の巧緻性に直接介入した群と、環境・課題調整だけに介入した群では結果さはなかったとのこと。

COPの実践例 Breathe Magic Intensive Therapy


片麻痺の子ども向けにアメリカで行われている、マジシャンになるためのキャンプ(合宿)
60時間の練習の中で、実際のプロのマジシャンを招待してマジックの練習をしながら手の動きの練習をしていくプログラム。
なんとクリエイティブなプログラム・・・・・!
日本だったら、回復期で自主トレとしてマジックを練習して、家族に披露する場を設けても面白そうだし、放課後デイで練習するプログラムとしても活用できそうです。

子どもたちの感想トップ3が、自身ができた、友達ができた、手が上手に使えるようになった、だったとのこと。
手の機能にフォーカスされていないのも面白いなぁと思いました。

最後に

でも、現実思い通りにいかないのが現場である。。。
しかーし、純粋なものでなくてもいい。その土地に合わせたできることをやっていけば、その中から、ダイヤモンドが生まれるのであるという心強いメッセージをいただきセミナーが締めくくられました!!!私個人はここ2カ月ほど現場から離れてしまっていますが、現場に戻ったときには、ぜひ今日の学びを活かしていきたいと思います!

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