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「本好きの下剋上」レッサーくん同乗者まとめ③

こんにちは!「本好きの下剋上」のレッサーくんに初めて乗り込んだキャラクターを巡るシリーズ、第3回目です。自己満足度120%でお送りします。(完全にオタ活の一環)

あくまで、「本好きの下剋上」好きな、一読者が作中で読み取れる範囲での情報ですので、間違いや勘違いなどはご容赦くださいませ!

第1回目、2回目はこちらの記事です。ご興味あれば、こちらの記事もご一読ください。


本題:同乗者紹介(4部Ⅰ~)

前回の記事では、小説3部までにレッサーくんに初めて乗ったキャラクターまで紹介しました。今回は小説4部からスタートです。

貴族院、騎獣作製の授業中
4部からは貴族院に通うことになったローゼマイン。


📝4部Ⅰ P.225 ヒルシュール先生 騎獣作製講義で。


騎獣作製の講義で、フラウレウム先生にレッサーくんをお披露目。グリュン(魔獣)に似ているため「真面目にしなさい」と叱責されます。ローゼマインは反論しつつ大きさを自在に変化させ、さらには乗り込んで飛んでみせました。するとフラウレウム先生は「ひ、非常識ですわ」と泡を吹いて倒れてしまいます。そこへやってきたのが、不機嫌そうなマッドサイエンティスト、ヒルシュール先生です。

「さぁ、フラウレウムを昏倒させたローゼマイン様の騎獣、じっくりと見せてくださいませ。呼び出しを受けたことでわたくしの調合が中断されて失敗したのです。それぐらいは許してくださいますよね」

「本好きの下剋上」4部Ⅰより

フェルディナンドの凄んだときの笑顔とそっくりで、間違いなく神官長の師だ。と確信したローゼマインでした。

◇2回目の騎獣作製講義で
フラウレウム先生とヒルシュール先生が揃い、さらには見慣れない数人の先生がやってきました。


📝4部Ⅰ P.345 他の先生方も。興味深々です。おじいちゃん先生は、グンドルフ先生かな


コミック4部Ⅴ第18話「騎獣作製合格とシュタープの実技」では片眼鏡のグンドルフ先生ぱっつん前髪先生おかっぱオールバック先生が登場しています。

フラウレウムとヒルシュールが小競り合い。割って入ったのがおじいちゃん(グンドルフ)先生でした。

「大袈裟かどうか知らぬが、生徒が魔獣を模した騎獣で襲い掛かったという噂になっている以上、危険を避けるためにも他の教師を入れた方が良かろう。其方(フラウレウム)の正当性が証明できる」

「本好きの下剋上」4部Ⅰより

噂の真相を証明するため、と言いつつグンドルフ先生方は、研究対象を見るような、興味と好奇心満々で、レッサーくんをぺたぺた触ったり、中に乗り込んで大はしゃぎ。周りの生徒も啞然。といった状況でした。その後ヒルシュール先生もシュミル(うさぎに似た魔獣)を模した乗り込み型の騎獣を作り、女子生徒中心に乗り込み型騎獣が受け入れられました。最後に自分で作った騎獣で貴族院の空を一周します。上空から貴族院を見たローゼマインの言葉。

聖典にあった神々が降り立ち、人々を治めるために王に力を与えたはじまりの土地がこの場所なのかもしれない。

「本好きの下剋上」4部Ⅰより

物語の先を知っている身としては、なかなか。このタイミングでね。そうかぁ。と思考の海に沈みそうになります。

グリュンとシュミルのこと

ここでグリュンシュミルについてお話しておきます。どちらも魔獣なのですが‥。

◇グリュン:レッサーくんに似ているらしい。要するにレッサーパンダに似ている魔獣。ローゼマインは4部Ⅳ「留守中の生活」で城の森で採集をすることになり、初めて遭遇します。

新緑と黒の縞々で、ガリガリの体をしていて、凶悪な目で口がぐわっと大きく避けている魔獣が姿を現した。その体格は決して大きくはない。セントバーナードよりも小さいくらいだ。
「‥‥‥あれがグリュンですか?」
「あぁ、そうだ」
「全然レッサー君と似ていないではありませんか!全く可愛くないですよ!」
二匹のグリュンがぐわっと口を大きく口を開いた途端、ものすごく濃い味噌のような臭いがしてきた。

「本好きの下剋上」4部Ⅳより

味噌の香りは、ローゼマインにとっては懐かしくていい匂いですが、周りにいる側近達は「臭っ」となります。ユルゲンシュミットでは味噌臭は臭い。が標準のようです。臭いに対する感覚の違いの表現、面白いですよね。

◇シュミル:うさぎに似ていて、ペットとして貴族で飼われていることも。図書館の魔術具、シュバルツとヴァイスはまさにシュミルをモデルにしています。上で紹介した4部Ⅰの表紙絵のシュバルツとヴァイス、可愛いです。
ちなみに、ジルヴェスターもリーゼレータもローゼマインがシュミルに似ていると語る場面があります。紺色の毛並みで金色の瞳だからのようですが、小さくてぷひぷひ鳴きそうなところ?も似ているのかもしれません。
1部Ⅰ「マインのいない日常」ルッツ視点の短編では、ルッツたちが下町の森でシュミルを狩る様子が描かれています。シュミルは解体して彼らのご馳走になるわけですが、トゥーリは解体を失敗してしまい、ドロリと溶けて魔石になりました。想像するととてもグロイですが。。ここでもこんな会話が。

「このシュミルってさ、マインに似てないか?毛の色とか」
「似てないよっ!解体できなくなるから、そういうこと言わないで!」

「本好きの下克上」1部Ⅰより

この後、解体に失敗して取れた魔石を石屋に持っていき中銅貨一枚で買い取ってもらっていました。石だけに布石でしょうか(汗)

「エーレンフェストの下町には魔石を扱う店があるか?」

「本好きの下剋上」4部Ⅷより

フェルディナンドが下町の商人との会合の席で尋ねます。この場面で質問に唯一答えを持っていたがルッツでした。石屋の顧客情報からフェルディナンドは粛清絡みの証拠を得る流れ。
1部Ⅰ(1巻)でちょろっと潜ませていた話が4部Ⅷ(20巻)で重要な情報になる。それもルッツが下町の貧民出身だからこそ知っているという訳でして。なんと香月先生の筆力!!本当に痺れます。これだから『本好きの下剋上』は何度も読み返しても最高に面白いのです。

熱くなってしまいました、続きましょう。ここからは4部Ⅱになります。

ダンケルフェルガーとの宝盗りディッター
図書館のシュミルの主権争いが勃発し、あれよあれよという間にダンケルフェルガーと宝盗りディッターをすることになりました。


📝4部Ⅱ P.165 レオノーレとユーディット 宝盗りディッター中


二人が乗り込む前に、宝になる魔獣(フェルツェ)を後部座席に乗せています。そして、ローゼマインの奇策を実行するために、レッサーくんに乗り込むのですが、さすがにディッターの最中だったので、感想などは描かれておらず、淡々とした様子。

「ユーディット、レオノーレ。こちらへ」
わたしは二人と共に自分の騎獣の中へ駆け込むと、
(中略)
わたしは躊躇いがちにレッサーバスの助手席へ入ってきたユーディットに薄い黄色の魔石を渡す。

「本好きの下克上」4部Ⅱ

さて、ここで薄い黄色の魔石。とありますが、これはローゼマインが自分の魔力で染めた魔石です。魔力で染められた魔石の色は、染めた者の持つ魔力の属性によって変わります。このあたり設定は、コミック4部Ⅲ 9話「騎獣作製」に魔石の色と魔力の属性ついて、図解になって説明されています!


◇奉納式のため神殿へ
奉納式のため、貴族院からエーレンフェスト帰還したローゼマインとアンゲリカ。城から神殿へ移動します。アンゲリカは成人前ですが、すでに15歳になっており本人がやる気なので、特別に貴族街の外にある神殿の護衛任務に許可がでました。


📝4部Ⅱ P.299 アンゲリカ 城から神殿へ


ブリギッテと同じように助手席です。後部座席にはエラが乗っています。

「ローゼマイン様の騎獣は快適ですね。驚きました」
「うふふん、そうでしょう?可愛くて便利な優れものなのです」
わたしはエラと調理道具と自分の荷物とフェルディナンドの仕事道具が詰め込まれた後部座席をちらりと見つつ、雪の中を神殿へ向かって駆けていく。

「本好きの下剋上」4部Ⅱより

レッサーくんには荷物満載ですね。フェルディナンドの仕事道具が積まれることも通常運転です。

まとめと感想

では、最初(レッサーくん誕生)から振り返って紹介していきます。

◇3部Ⅱ(7歳の秋)
ブリギッテ(護衛騎士)
フラン、ギル、二コラ(神殿の側仕え)
ノーラ、トール、リック、マルテ(ハッセの孤児)

◇3部Ⅲ(7歳の冬~春)
エラ、ロジーナ(神殿の側仕え)
ダームエル(護衛騎士)
ベンノ、マルク、レオン、フリッツ(商人、神殿の側仕え)
ザーム、ユストクス(神殿の側仕え、フェルディナンドの側近)
モニカ(神殿の側仕え)

◇3部Ⅳ(7歳の春~8歳になった夏)
ルッツ、ダミアン、フーゴ、灰色4名(商人、神殿の側仕え)
フェルディナンド、エックハルト
ザック、鍛冶協会会長、ほか鍛冶職人(職人)

(およそ2年の空白期間)

◇4部Ⅰ(10歳の冬)
ヒルシュール先生(中央貴族)
グンドルフ先生、ぱっつん前髪先生、おかっぱオールバック先生(中央貴族)

◇4部Ⅱ(10歳の冬)
レオノーレ、ユーディット(護衛騎士)
アンゲリカ(護衛騎士)

貴族院で出会ったヒルシュール先生や、新たに任命された側近たちが続々とレッサーくんに乗り込みました。

◇感想
4部に入ると、ローゼマインはすぐに貴族院へ行くことになりました。貴族院は中央という場所にあり、転移陣で移動します。他領の生徒もいて、またぐぐっと見える世界が大きくなりました。新たにたくさんの側近を迎えて、登場人物も一気に膨らみます。貴族院では講義と実技を学びますが、レッサーくんしかり、貴族の常識から逸脱した娘っ子が、今まで以上に大きな問題を巻き起こしていくのが本当に痛快で面白いです。ローゼマインの常識外れで規格外という事実が、中央貴族を始め他領の生徒の耳に届いてしまいますね。3部までも面白かったのに、4部からはローゼマインが起こす問題の規模が大きくなり目が離せないのです。


さて、今回でこのシリーズ記事を終えようと思っていたのですが、横道にそれ過ぎて、長くなり断念しました。
しょんぼりへにょん。続きはまた!

時の女神ドレッファングーアの円滑な糸紡ぎをお祈りしています。
最後までお読みくださり、ありがとう存じます。

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