ヤバい!➡︎ 一般就労への道はものすごく厳しい
自分の能力を客観的に見ることが大事!
改めまして、M.Jです。
現在、M.Jは就労継続支援A型事業所「TANOSHIKA CREATIVE」でライターとして勤務しています。
TANOSHIKA CREATIVEで勤務する前は、5年間で「A型事業所」と「障がい者雇用」を行ったり来たりしていました。
自分の能力を客観的に把握することができず「過信」していました。
「(M.Jは)障がい者雇用であれば一般就労も簡単にできるはず!」と軽々しく思っていました。
しかし、体調不良(めまいの悪化、頻回の下痢)によって就労継続困難となりました。
その当時の「自分自身のこと」について振り返ってみると、障がい者雇用で「働くための準備」がほとんどできていないことがわかりました。
自分自身の能力が低いにも関わらず、かなり「背伸び」をして一般就労してしまったのです。前述したように「過信」をしてしまい、プレッシャーで体調を崩してしまったのです。
改めて、M.Jは「自分自身の能力に合わせた行動」を心がけて、一般就労に対して「慎重」になるべきだったのです。
現在、勤務しているTANOSHIKA CREATIVEには、自分自身の能力を客観的にみるための指標「職業準備性ピラミッド」というものがあります。
TANOSHIKA CREATIVEで勤務する前に「職業準備性ピラミッド」を見ておけば、自分の能力を「過信」することなく「慎重な行動」ができていたと思います。
では、この「職業準備性ピラミッド」どのような指標なのでしょうか? 次の項で掘り下げていきたいと思います。
職業準備性ピラミッドを見ると・・・
【職業準備性ピラミッドのチェック項目】➡︎ピラミッドの下方から順番に
《1》健康管理・病気の管理・体調管理
◎食事
◎体調不良時の対処 ◎自分の障がい・症状の理解
◎援助の要請➖SOS発信 ◎定期的な外来通院
◎服薬管理
《2》生活のリズム・日常生活
◎起床 ◎生活リズム
◎身だしなみ ◎金銭管理
◎社会性➖ルールを守る
《3》対人技能
◎あいさつ ◎会話
◎言葉づかい ◎協調性
◎共同作業 ◎非言語的コミュニケーション
◎感情のコントロール ◎意思表示
《4》基本的労働習慣
◎一般就労への意欲 ◎作業意欲
◎持続力 ◎職場のルールの理解
◎危険への対処 ◎作業態度
◎仕事の報告 ◎欠勤時の連絡
◎出勤➖安定出勤
《5》職業適性
◎作業環境の変化への対応
◎作業速度 ◎能率の向上
◎指示理解 ◎作業の正確性
◎就労能力の自覚➖作業適性など
上記の職業適性ですが、項目ごとに「出来ていればレ点チェック」をつけるシートです。
《1》は日常生活の基本で習得するのが簡単なレベル、《4》と《5》は職場で仕事をするために必要とされて習得することが難しいレベルとなっているようです。
ピラミッドは《5》の項目が「頂点」になっていて、社会人としては「高度なレベル」と言えます。
一般就労(障がい者雇用も含む)をするためには、最低限《4》の項目は「全部」ついていること、《5》の項目に「4個以上」ついていることが必須のようです。
相当高いレベルの状態で「レ点がついている」ことが「一般就労の条件」と言えます。
よって、《3》以下のレベルで「レ点がつかない項目が4個以上」となると「一般就労は厳しい」ということになります。
◆職業準備性ピラミッド:M.Jのケース
ところで、「職業準備性ピラミッド」を用いてM.Jの「能力」を見ていくと・・・、以下のことがわかりました。
【レ点がつかない項目(M.J)】
《1》➖援助の要請
《2》➖起床(時々遅れる)、身だしなみ(時々外見が悪い)
《3》➖会話(時々出来ない)、協調性、共同作業、感情のコントロール、意思表示(時々出来ない)
《4》➖一般就労への意欲、持続力、職場のルールの理解、作業態度(時々悪い)、仕事の報告(時々出来ない)
《5》➖ほとんど「レ点がつかない」
皆さん、もうおわかりだと思いますが「M.Jは一般就労の適性がものすごく低い」のです。《3》の対人技能の項目で行き詰まっているようでは「一般就労できるわけがない!」のです。
高いレベルが求められる、キツイ・・・
一般就労するためには「ものすごく高いレベル」を求められるのです。
今回の「職業準備性ピラミッド」を通していくと、自分の能力を「客観視」することが出来ます!
一般の社会はすごく「厳しい」ので、自分の思っているレベルよりも「低いレベル」だと思って丁度いいのです。
また、M.Jの場合は仕事をすると「緊張しやすい」ので、「動きが硬くなる」「言葉がうまく出なくなる」ことが多いです。
これらのことに加えて「対人緊張が強い」ので、「正面の位置で人と話すこと」はかなり困難なことです。相手と正面の位置になると「考えていることが出ない(=頭が真っ白になる)」ので、仕事に支障を来たしてしまいます。
とはいえ、「緊張しやすい状態」のままではいけないので、何とかしたいと思っています。
緊張しやすい皆さん、M.Jと一緒に「緊張感を軽減する方法」を学んでいきましょう!
次の項では、緊張感を軽減する方法について掘り下げていきます。
緊張感を軽減する方法
上記のイラストのように「緊張感が高くて身体に出る人」(M.Jも含む)にとって、この項は参考になると思います。ご覧になっていただけると仕事に役立つと思います。
どのようにすれば「緊張感を軽減すること」ができるのでしょうか?
【緊張感を軽減する方法】
①呼吸法を取り入れる➖腹式呼吸
⚫︎緊張している時にオススメの方法が「腹式呼吸」。
⚫︎交感神経優位な状態は呼吸が浅くなるので、呼吸を深くする。
⚫︎意識的に呼吸を「深く・ゆっくり」することが大事。
⚫︎口から息を吐き「お腹を凹ます」、その後鼻から息を吸い「お腹を膨らませる」。
②ストレッチなどで身体を動かす
⚫︎緊張しすぎると身体にチカラが入り、全身がこわばる。
⚫︎交感神経優位な状態になるので、積極的に身体を動かすとリラックスできる。
⚫︎肩にチカラを入れた後、一気にチカラを抜く。
⚫︎座った状態で、脚を挙上させた後(膝を伸ばした後)、一気にチカラを抜く。
⚫︎こわばった身体をストレッチで伸ばすことがオススメ。
③緊張は悪いものではないと理解する
⚫︎緊張は生命を守るための機能。《緊張によって集中力が増す》
⚫︎適度な緊張であれば「能力が向上」する。
⚫︎緊張は上手に「コントロール」することが大事。
④おまじないやルーティンの力を借りる
⚫︎おまじないによる「自己暗示」で緊張が軽減する。
⚫︎これをすれば「気分が落ち着く」ことを採り入れる。
⚫︎安心するために「ふだんする動作をする」ことを本番の前に行なう。
⑤プラスの自己暗示をする
⚫︎本番の前に「プラスの自己暗示」をすると緊張が軽減する。
⚫︎「私は成功する!」「あれだけ準備をしたから大丈夫!」と暗示する。
《言葉には出さない➖頭の中で「成功する」という言葉を・・・》
⚫︎成功するという「強いイメージ」が大事。
⑥好きな音楽を聴く・好きな香りを嗅ぐ
⚫︎好きな音楽によって緊張が軽減する。
⚫︎本番の前にイヤホンで音楽を聴く。《音漏れしないようにする》
⚫︎好きな音楽を聴くことで「テンションが上がる」のでオススメ。
⚫︎本番の前に好きな香水のにおいを嗅ぐ。《例:ハンカチに吸い込ませる》
⚫︎好きな香りによって「リラックス効果」が得られる。
⑦事前に「イメージトレーニング」をするかつ「練習」をする
⚫︎準備不足による不安は「緊張の原因」になる。
⚫︎脳内で徹底して「イメージトレーニング」を行なう。
⚫︎本番を想定した「リハーサル」を徹底して行なう。
⚫︎自分自身が「これだけやれば成功する」という量と質を徹底して行なう。
⚫︎早めに準備をして「時間の余裕」をもっておくことが大事。
⑧ご褒美を用意する
⚫︎何かしらの「ご褒美」によって緊張が軽減する。
⚫︎終わった後「ご褒美」または「うれしいこと」があるとリラックスしやすくなる。
⚫︎事前に「自分の気分が上がるもの」を用意する。
上記の方法は、緊張しやすいかたにとって必要なのかもしれません。
特に、①〜④の項目は「身体の動きで緊張をコントロールする」「緊張のプラス面を認識する」という部分で、比較的簡単に採り入れやすいと考えられます。
「心身一体」という言葉もあるので、身体をほぐすのは「理にかなっている」と思います。
また、緊張を「マイナス」から「プラス」へ考え方を「切り替える」ことは、緊張の軽減する効果が大きいと思います。
いきなり、上記の方法全部をしていくのは難しいので、最初は①〜④の項目から始めていくとやりやすいと思います。
緊張する出来事の前に、上記に挙げた「緊張を軽減する方法」を積極的に行なってみましょう!
これらのことに加えて「終わった後のご褒美」があると、なお一層緊張が軽減していくでしょう!
【参考文献】
参考:学研:緊張してしまう人必見!/緊張をほぐす方法やコツ
参考:ID学園高等学校:緊張しやすい人の特徴と簡単にできる緊張をほぐす方法
やはり、M.Jには一般就労は厳しい・・・
この記事をご覧になった皆さん、いかがでしたか?
「一般就労、思ったよりも厳しい」と思ったかた、その通りです。
TANOSHIKA CREATIVEの「職業準備性ピラミッド」の指標を見るたびに「厳しいもの」を強く感じてしまいます。
ですので、特に就労継続支援A型事業所で仕事をしている皆さんには、前述した「対人技能」と「基本的労働習慣」は身につけておきたいところです。
ただし、皆さんの中には「対人技能、バッチリですよ!」「基本的労働習慣、身についていますよ」という方がほとんどだと思います。
そういった方は、積極的に「一般就労」にチャレンジされてください!
M.Jは、そんな高いレベルにはいないので「一般就労は厳しい」と思っています。
職業準備性ピラミッドの「対人技能」に多くの問題を抱えているので、一般就労を目標にすることが出来ません。
これに加えて「緊張感が強すぎる」ので、仕事に支障が出ています。ハードワークは、難しいと考えています。
今後は、TANOSHIKA CREATIVEにある「職業準備性ピラミッド」と照らし合わせて「自分自身の能力」を厳しくみていきたいと思います!
ご覧いただき、どうもありがとうございました!
今後とも、M.Jの記事をよろしくお願い致します。
一般就労するための基本!
TANOSHIKA CREATIVEでは、一般就労をするために「最低限必要なこと」として、朝礼の時に「気持ちのいい挨拶(あいさつ)」が実施されています。以下の挨拶に変更されました。
◎よろしくお願いします。
◎ありがとうございます。
◎承知しました。
◎申し訳ありません。
◎失礼します。
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