少ない時間の面接で人間観察はできるのか➡︎フォーマル偏重は危ない!
ザ・ひねくれた考えのM.J
改めまして、M.Jです。
「この会社に入りたいけど、書類検査と面接は厳しそうだ・・・」
「この会社に入ったとしても、人間関係はうまくいくのだろうか・・・」
この記事をご覧の皆さん、上記のようなことを思っていますか?
このように思っている方には、今回の記事をぜひご覧いただきたいと思います!
「ザ・ひねくれた考えの視点」から物事を観ていきたいと思います!
TANOSHIKA CREAITVEでは、月に1回「フォーマルデー」という「スーツを着用しないといけない日」があります。
企業(会社)に面接に行く時は「フォーマル(スーツ)」を着用するようになっています。そのための準備として「フォーマルデー」が設定されています。
しかし、面接時に「全員がフォーマルな衣装を着用をした場合」、相手の内面はどこで見分けるのでしょうか?
M.Jは「フォーマルデー」があるたびに「疑問」しか湧いてこなくなりました。「相手の内面はどこで観ているのか?」というシンプルな疑問です。
次の項では、「面接時に相手の内面を観ることができなかった」「人間観察ができていなかった」事例についてM.Jの実際の体験を基にして書きます。
面接で人間観察が出来ていなかった可能性:体験談
約10年前、病院(◇病院)で勤務していた時のことです。
当時、リハビリの職員は1つ年上のAさん(以下、Aさん)と私の2人体制でした。
試行錯誤しながら2人で仕事をしていた時、突然事務長が次のように発言されました。
「3日後に、君たちの上司になる予定の管理者Kさん(以下、Kさん)の面接をするので・・・」
いきなりのお知らせだったので、Aさんと一緒に驚いてしまいました。管理者が入社するとなると「体制が大きく変わる」ことが予想されたからです。
3日後、Kさんの面接がありました。面接の1日後には「合格通知」がなされて、その翌日Kさんから直々に挨拶がありました。
Kさんは、ビシッとスーツを着用していました。最初の印象は「温かな感じ」かつ「紳士的な感じ」で、私はKさんに対して「良いイメージ」を持っていました。
3人でいろんな話をした後、Kさんが「一緒に仲良く仕事を頑張っていこう」と発言されました。
しかし、このイメージは2ヶ月後に「覆される」ことになるのです。
Kさんは、最初の頃「ようやく念願が叶った」「ものすごくいい病院に入れた」という謙虚な感じでした。利用者のウケが良く、私たち職員のウケも良い感じでした。
しかし、徐々に「本性」が出現してきました。
「この病棟の看護師長は訳が分からん」
「俺が患者だったら、君(M.J)の訓練方法には納得できない」
上記のような「不平不満」が多く出現して、明らかに「人を見下す態度」が多くみられるようになりました。
これに加えて2ヶ月後、Kさんは仕事の終了時にAさんと一緒に「私の悪口」を言うようになりました。以降、ほとんど毎日のように言われてきました。
プライドも高くなり「高圧的な発言」も多くなりました。相談をしても「それは自分で考えなさい」「そんなこともわからないで仕事をしているのか!」と言われるようになり、全く相談することもできなくなりました。
このようなことが続き、3ヶ月後私は「精神状態が悪化する状態」になってしまいました。全身がだるくなり、日常生活に支障をきたしていました。仕事にも行けなくなり、精神状態が悪化した5ヶ月後に退職しました。
退職後、この時のことを振り返ってみると「面接で人間観察ができていなかったのではないか」という疑問(問題点)が湧いてきました。
【面接の時に見分けられなかった問題点】
①異常なほどに「外見」を気にしていた
②異様なほど「落ち着いていたイメージ」だった
③「立場が上の人」に言う言葉と「立場が下の人」に言う言葉が大きく異なっていた
④高圧的なイメージを隠していた《謙虚さは仮のイメージ》
上記の①〜④の要素がある人にうまく対応するのは難しいです。
会社にこのような人がいれば、この人の周りには「ストレスを感じる人は多くなる」のではないでしょうか!
ただ、面接では③と④はすぐに見分けがつかないのかもしれません。
①の外見を気にしすぎているイメージ、②の落ち着きすぎているイメージは、周囲から見ても「恐怖の感じ」がします。
せめて、上記の①・②は判別してみてほしいという思いはあります。問題点が多い人が管理職として入ってしまうと「平社員」にとっては対応が難しくなります。
ここで重要なことは「フォーマルの衣装を着用することができているから、良い人だとは限らない」ということです!「人間観察によって内面を観ることでしか、会社組織はうまく機能しない」ということです!
一般的に、会社に入るためには面接が行われていますが「どのような目的」があるのでしょうか?
面接の目的
企業で行なわれている「面接」ですが「目的」はあります。ここでは、採用担当者側の目的について書きます。
【面接の目的】
《1》自社の求める人材かどうかの見極め
⚫︎自社で活躍できる人材かどうかを判断する
⚫︎自社の求める人材像かを判断する
《2》自社への志望度の向上
⚫︎自社の魅力づけを行なう
⚫︎逆質問で直接的に会話をする
上記の目的は、ものすごく素敵だと思います。特に、《1》については重要視すべきだと思います。
しかし、私は「実際に施行されている面接」とはかけ離れているとも思っています。
実際には、わずか数分の「フォーマルの部分」だけで「採用」または「不採用」が決まることが多いような気がします。
確かに「フォーマルな部分」は大事ですが、一方で「フォーマル以外の部分」は視点に入っていないケースもあるようです。
面接は「フォーマル以外の部分」つまり「内面」が重要視されてもいいのではないでしょうか!
【面接の基本的な流れと質問事項の具体例】
①アイスブレイク
➖緊張のほぐれ具合を観る
②会社や事業の説明
➖人柄・性格を観る
③応募書類の事実確認
➖応募者の能力・強みを把握する
④応募者への質問
➖リスクを観る(応募者が自社にふさわしいかを観る)
⑤応募者からの質問
➖意欲・展望を把握する
⑥事務的な項目の確認
➖共有事項を伝える
面接で最も重要視してほしいことは、②の「人柄・性格」と④の「応募者への質問」です。この2つによって応募者のみではなく、全体の雰囲気が著しく変わる可能性があるからです。
「フォーマル偏重」が進むと、どうしても今回の記事に書いた「管理職による雰囲気の悪化」は出現します!
企業に入社するときの「面接」について考える時期も来ているのかもしれません!
以下の文献は、面接の目的についてわかりやすく書かれています。ご覧いただけると有り難いです。
参考:(株)カケハシスカイソリューションズ:面接とは?/基本の意味・目的
以下の文献は、採用者側にとっての面接の目的についてわかりやすく書かれています。ご覧いただけると有り難いです。
参考:パーソルキャリア:面接官を初めてやる人が知っておきたい質問例と面接ノウハウ
今後、面接の方法について変えることも必要?
この記事をご覧の皆さんにお伝えしたいことがあります。あくまでも「フォーマル」を全て否定しているわけではありません。
今回は、面接の方法として「フォーマル」の要素と同様、「内面」の要素をしっかり観察する方法を検討したほうがいいのではないかという「提言」です。
「ザ・ひねくれた考え」かもしれませんが、私は「内面を観てほしい」という要望があります!
内面を観るために、以下の方法を検討していただきたいと思います。
【新たな面接の内容】
◎東大式エゴグラムのような「心理テスト」を付け加える
◎1週間程度の体験実習期間でチェックする
《事前に知らせない抜き打ちで行動を観察する》
◎体験期間などで部下からの意見を取り入れる《特に管理職の場合》
◎私服での面接を考える《私服には内面が出やすい》
◎フランクな場面を設定して、質問をする《フランクさで内面が出ることも・・・》
今後、面接などの「入社試験」で「応募者の内面が重視された試験」が行なわれることを望んでいます!
ご覧いただき、どうもありがとうございました!
今後とも、M.Jの記事をよろしくお願い致します。
補足事項
以下は素敵なライターが、TANOSHIKA CREAITVEで「フォーマルデイ」のことについて書いた記事です。ご覧いただけると有り難いです。
関連記事:piasu:今日はTANOSHIKA初『フォーマルデイ』
以下は、私がAkariの記事で「東大式エゴグラム」について書いた時の資料です。ご覧いただけると有り難いです。
以下は、TANOSHIKA CREAITVEの「AKARI」のサイトです。素敵なライターたちが記事を書いています。ご覧いただけると有り難いです。
推奨サイト:AKARI
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