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EmindiaがIndiaを語る
※こちらは、emindiaさんのゆる会計アドベント20日ご参加記事です。主催が代理投稿を行っております。(主催の投稿エラーがあり(さらに寝落ちして)21日付の公開となっております。大変申し訳ございません)
はじめまして。ゆるアドベントカレンダーの執筆機会をいただきましたEmindia (@emi_ym)と申します。大手監査法人でキャリアをスタートさせ、今は大手日系企業で経理のおばちゃんとして生計を立てております。
私は3年間インドのBig4のジャパンデスクに駐在していました。
私がインドに抱くのは「インド人のいないインドなら大好き」という複雑な気持ち。
インド人と仕事をし、同じ国で生活をするのは本当に疲れました。30代前半、気持ちも体力も仕事のやる気もバランスしている時期だから乗り越えられたと感じます。
人口14億人とも言われるインドで私が深く関わったインド人は50人もいないかもしれません。
偏見に満ちた意見ですが、よく聞かれることを主観で書き連ねてみたいと思います。
インド人って2桁×2桁の掛け算できるんでしょ?
どこにいるの?
少なくとも私の所属しているBig4(Internatilanal tax/audit/consultingの部門)にはおらず、お客さんに10%の値下げを提案しようといったときも、律儀に電卓を叩いていました。日本人はこの程度ならざっくり即答できる人も多いですよね。
インド英語はやばいでしょwww
いや、Big4にいる人のレベルで比較すれば、日本人のほうがやばいですよ。いわゆる中学英語の三単現のsとか、単数複数、LとRなどは絶対間違えないし、語彙力も十分。税法の条文、裁判判例なども難なく読めています。
普段のチャットやお昼休みのおしゃべりも英語でしている人が多く、「わかる~」みたいな相槌だけヒンディー語(例えばアッチャー(Accha)など)が入るという場面には遭遇します。
インドは成長著しいからグローバル展開を目指すなら投資したほうがいいよね!
どうでしょう…
しっかり市場調査をすることは必須、更に働く人材がどこにいるのかも確認したほうがいいです。日本人が信用できるインド人って本当に少ないんですよ。
先日、Xで「バラナシ(ガンジス川が流れる聖地)で信用できる現地ガイドいませんか?」という投稿があり、私が1人紹介したところ、他の日本人数名も同一人物を推薦していたようです。
世界的に有名な観光地バラナシ。インド人は14億人。日本人が信頼できる現地ガイドは1人。天文学的な確率になってしまいました。
信用さえ勝ち取ればブルーオーシャンなのに、日本人を騙したり、ふっかけたり、良からぬことを企むインド人のなんと多いことか…。
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インドに行ったら毎日カレーなの?
よく言われるのがインド人にとってのカレーは日本人にとっての味噌汁みたいなもの。具や出汁が変われば毎日食べても飽きませんよね。
私が通勤していたBig4のオフィスの社食も毎日カレーでした。値段は150円程度、ベジタリアン向け、非ベジタリアン向けと分かれていましたが、どちらを選んでも私の口には合わないなと思っていました。そのことをインド人同僚に言うと「ここの社食まじでまずいからwww たぶんインドで一番まずいwww 妻がお弁当作ってくれない時とかまじでつらい」みたいなことを全員一致で言っていました。
カースト制ってなくなったんでしょ?
私も深いことは分かりません。でも、Big4のオフィスにはエレベーターボーイ、セキュリティガード、掃除の人(オフィス、窓、トイレ等細かく分かれている)、コピーボーイ、お茶くみボーイなど細かく分かれており、お互い他の仕事はしない・手伝わないというのが日常でした。お茶くみボーイに「この蛍光灯切れているんだけど」と言ってもさらっと無視されます。蛍光灯変えボーイには滅多に会うことがないので私は誰に頼めばいいのか分からないのですが、お茶くみボーイは蛍光灯が切れていることを誰かに伝えることは仕事ではありません。
また、コピーも自分で取ろうとするとコピーボーイの手が伸びてきます。斜めになるし原本が汚れたら嫌だから頼みたくないんだけどな…と思っても、彼らの仕事なので仕方ありません。
会計・税務もある意味同じでした。
監査人は税務のことは分からないし、税務の人は会計上どういう仕訳を切ったらいいのか分からない。分からないことは恥でも不勉強でもない。
駐在期間中、インド子会社監査人が日本親会社監査チームを怒らせた場面に何度遭遇したことか…。だってインドはインドだよ。連結パッケージは監査対象外でしょ。でも3末の数字は変えといたから。
おそらくBig4ではインド駐在希望者を喉から手が出るほど欲しがっているでしょう。また、弁護士事務所で会計人材が活躍するというケースもあるようです。
2025年、あなたもインドで会計人材としての人生を大きく変えてみませんか?(無責任な発言で締めました。)