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【自民党総裁選 総括】8人の敗者のコントラスト

石破新総裁、ひいては石破新総理が誕生した
5度目の総裁選
安倍晋三に負け、後ろから鉄砲を打ちまくり、そして冷飯を食わされてから10年以上が経過していた
ずっと非主流派に甘んじていたが、岸田前総理の派閥解散によるチャンスを見事ものにし、彼はついに勝者となった

歴史とは勝者が作りあげていくものであり、彼の元でまた日本の歴史が作られていくのだろう

一方で勝負には必ず敗者が存在する
今回は残り8人の敗者にスポットライトを当てながら異例の自民党総裁選を振り返っていきたいと思う
※以下、順位順

高市早苗

https://images.app.goo.gl/KCBVMtrauittjN8o8

2回目の総裁選
当初はコバホークの出現により、推薦人20人を集めるのに苦労しているとの報道もあったが、結果として党員票は20万票以上獲得
1位で決選投票に進むなど歴代の女性の政治家では最も総理に近づいた

しかしあと一歩だっただけに、イデオロギー的には真反対とも言える石破茂に負けたのは痛い
決選投票では岸田派の票が石破茂に流れたと言われており、前回総裁選で河野太郎に岸田、高市連合で勝ったことを踏まえれば恩を仇で返された形だろう
一方、岸田派からすれば、閣僚でいながら岸田政権に批判的だった態度の仕返しとも言うべきか

年齢的にはまだチャンスはありそうだが、負けた相手を考えても悔しく、痛い敗北だろう
石破政権では、非主流に転じることになる模様

小泉進次郎

https://images.app.goo.gl/PEArzR1CJmQc1eo96

菅義偉に担がれて、待望の総裁選出馬
当初は石破茂と並んでの総裁候補だったが、討論会で失速
解雇規制など生煮えの政策を他候補から突かれる形となった
だが父親の純一郎も、2度の総裁選の敗北を経て、総理になっている
この敗北は価値ある敗北であり、43歳という年齢を考えてもチャンスは十分にあるはずだ

林芳正

https://images.app.goo.gl/4qUDazb5EdcPbCtF7

亡き安倍とは因縁を持ち、かねてから総理への野望を隠さなかった珍しい人物
衆議院に鞍替えしての2度目の総裁選は、討論会でも安定感を見せ、先頭集団に次ぐ、4位とまずまずの成果
石破内閣でも官房長官は続投する予定で、次期総裁選に向けても望みを十分に残した形となった

小林鷹之

https://images.app.goo.gl/vG3XmaJznUJrDEho9

総裁選前までは9人の候補者の中でも一番知名度が低い状態でのスタートとなっただろうが、結果は5位
小泉進次郎の出馬により、ストロングポイントであった刷新感を消された感はあったが、討論会でも政策通として抜群の安定感を披露
経済安全保障大臣時の“実績”で語るのは進次郎にはない点であった

敗北の原因は知名度不足と明確であり、失ったものは何もない
次世代の保守のニュースターとして存在感を高める、価値ある敗北だろう

茂木敏充

https://images.app.goo.gl/tU39S5vo8KKPUdvL8

外務大臣、経済再生担当大臣、幹事長等数多のポジジョンを経験し、満を持しての総裁選となったが、現役の幹事長としては残念な結果に
党員、議員票共に伸び悩んだが、従来の3〜4人で争う総裁選だと結果は大きく変わったのかもしれない
現在68歳と総理への道に残された時間はさほどなく、石破政権での立ち位置も厳しくなるだろう

上川陽子

https://images.app.goo.gl/ZmGzdvvNhWt4no916

推薦人集めに苦労し、最後は麻生派から推薦人を借りての総裁選
個人の感想だが、討論会でのパフォーマンスは上川陽子が一番酷かった
全てが抽象的で、何が言いたいのかさっぱり分からない

決選投票では石破茂に投票したと明言しているが、麻生派から推薦人を借りたことを考えると投票行動としては疑問が残る
色々と謎な上川陽子だが、今回の敗北で総理への道は断たれることになるだろう

河野太郎

https://images.app.goo.gl/hrZMhkgsfikVmk1u5

河野家の悲願である総理誕生
前回は岸田文雄に決選投票で敗れ2位と、あと一歩のところまで近づいたが、今回は8位と大きく後退した
賛否はあれどコロナワクチン、マイナンバーなど傷だらけになりながら改革を進めてきた姿勢自体は評価したい

しかし、党内唯一の派閥である麻生派にいながら政治改革を訴えるのは明らかに戦略ミス
総裁選期間中では唯一、ブルーバッジをつけていないところを見ても、保守層から見放されるのは仕方がない
新総理の石破茂とはイデオロギー的な違いはそうないだけに、新政権での立ち位置にも注目

加藤勝信

官房長官、厚生労働大臣等を務めて経験は十分
だが、最大のウィークポイントはとにかく地味
党員票、議員票共に伸び悩み、議員票は20票を下回った
このことを受けても本人も感情を乱すことなく、冷静に振る舞った

地味であるが故に、政権内にいても毒にはなり得ない
新政権では財務大臣に指名される模様


ということでいかがだっただろうか
今後も政治系の話題について気まぐれで取り上げていくので良ければスキ、フォロー、コメント等是非

では!

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TJ
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