自分のことを許せなくなる
先日、友人と韓国料理の食べ放題へ。
お皿の上に何日も前から食べたかった韓国チキンやチヂミを山盛りのせ、席に戻ろうとした。
戻り際に「お冷やはタッチパネルからご注文ください」と貼られた紙を発見した。
すかさず私たちは席に戻りタッチパネルに食いつく。
しかし、どこを探してもタッチパネル内の「お冷や」の文字を見つけることができない。
しびれを切らした私は、隣の席の片付けをしている店員さんに声をかけた。
「お冷やをお願いできますか?」
そう伝えた私に店員さんは、目線はしっかり私の顔に向けているのに返事がない。
あれ?
無言で私たちの席に近づき、店員さんは少しだけ雑にタッチパネルを手に取りスライドをし始める。
「ここからご注文ください」
そう一言伝え、店員さんは片付けに戻ってしまった。
えーーー。と私は思ってしまった。
ここで昔ならぐっと我慢できていたのに、生まれて初めて店員さんに対してむっとしてしまった。
「最初無視されたのかと思った」
私は半分意図的にそう口から言葉が出ていた。
隣で店員さんが片付けをしているにも関わらず。
店員さんに聞こえたか聞こえていないかはわからない。
それでも、声に出さずにいられなかった。
私はかつて飲食店でアルバイトの経験があるため、店員さんの心情に寄り添うことは容易い方ではある。
容易い…はずだったんだけど…。
声に出さずにいられなくて発した言葉は、結局2日経っても尾を引いている。
言葉を発したあの時も特にスッキリすることはなく、ただ感情に身を任せて発した言葉だった。
言葉を発したことで何か生まれたとしたら、私の中の罪悪感だけだ。
罪悪感と、そんな感情に身を任せて行動してしまったことへの後悔のみ。
どんだけ良い人でいたいんだろう。
もうきっとその店員さんは、私が言った一言なんて忘れているかもしれない。
それでも、感情に身を任せて言葉を発してしまった事実をどうしても許せないのだ。
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