かにかまはおいしいのか、おいしくないのか
それはあなた次第です。
なぜなら、かにかまはカニではないからです。
かにかまはカニの名をしている。カニの名を語っている偽りの名前なのです。なぜ、かにかまはカニではないのか、かにかまのかまとは何なのか。それを今から我々と解き明かしていきましょう。
カニカマについて
あなたはかにかまという言葉を聞いたとき、何を思いますか。
食べ物
赤色
食材
おいしい
嫌いな味
よく分からない
あなたはかにかまを思い浮かべるでしょう。しかし、かにかまを思い浮かべても、カニを思い浮かべることはありません。
それはなぜでしょう。
色はピンクと赤色でカニの肉にそっくりです。
その答えは形にあります。カニはカニの形をしています。しかし、カニカマはカニの形をしていません。カニというのは名ばかりで、カニの見た目をしていないのです。なんとかわいそうな事でしょう。カニカマはカニの形を奪われてしまったのです。これは非常に嘆かわしいことです。神はカニカマにカニの姿を与えずに設計してしまった。
だからこそ、カニカマはカニではないのです。カニカマはカニを騙る食材なのです。
では、カニカマとはなんなのか。カニカマは魚のかまぼこです。魚の集まりなのです。
なんと嘆かわしいことでしょうか。カニカマはカニを騙るだけでなく、魚に自らを語らせているのです。
魚たちは自分がカニを食べてきたことへの罪を死後に食材として贖罪しつづけているのです。
カニカマは魚たちの慣れの果てなのです。死してなお償い続けているのです。
そんなカニカマを人間が食べる、その人間を土の中の微生物が自然に返す、微生物は小さな虫に食べられる、小さな虫は大きな虫や鳥に食べられる、その死骸をカニなどが食べる、そしてそのカニを魚たちが食べる、最後にその魚たちがカニカマとして食べられる。
カニカマは食物連鎖をつないでいく食材なのです。
そんなカニカマがおいしいのか、おいしくないのか。それを決めるのはあなたです。
ですが、カニカマはあなたに食べられるのを待っています。
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