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ADHD傾向強めの息子を25年育ててきた話 ①それは異常分娩から始まった

note始めました。

るると申します。

今では発達障害の話もよく知られるようになってきましたが、まあまあなかなかの育てにくさを感じていた息子の話をしていきます。

息子は初めて授かった子供で、妊娠してから食事や体調管理にかなり気を遣いながら、まずまず健康的なマタニティライフを送りました。

妊娠中の経過は順調でしたがとにかく疲れやすく、でも初めての妊娠だったので、妊婦は疲れやすいものなんだろうと思いつつ、日々の家事をしながら過ごしました。

アパレル販売員の仕事は楽しくて結婚してからも続けていましたが、妊娠してからというものつわりがキツく立ち仕事が厳しくなり退職。安定期に入ってからは時々パートでお手伝いに入る程度の復職をしたものの、夕方からの四肢のむくみと疲労感がハンパなく、結局1か月ほどで辞めてしまいました。

夫は家事を分担してくれる訳でもなく、嫁は家で暇を持て余しているくらいにしか思っていなかったようで、私がどれだけ「体がしんどい、辛い」と言っても、ただの甘えとしか考えられなかったようでした。

しんどいながらも妊婦健診では毎回順調で、問題なく経過し、里帰り出産の予定で里帰りしました。


そして37週に入った頃の妊婦健診で、今回も順調、子宮口が1㎝くらいになってるけど、何も無ければ来週、と言われ帰宅。

帰宅してから夜間のお腹の張りがひどくて、不規則に、でも頻回に、赤ちゃんの形がわかるくらいにお腹がぎゅーっとなるので、不安になり、病院に電話で問い合わせました。

「陣痛が来てないなら、違うと思いますよ!」
とのことだったので、とりあえず様子を見ることに。

そう、「痛み」は感じないのに、何故かお腹がかつてないほどに張る。しかも不定期、頻回に。

その日の夜は胎動が殆ど無く、とても不安な思いで過ごしました。

そして朝。

フッ……と、何かが出てきた感触があり、
おしるしかな?
と思いトイレに行くと、

ドバドバッ‼︎

っと血液が大量に落ちてきました。

何だこれ⁉⁉︎⁉︎︎

2リットルのペットボトルを逆さまにしたくらいの勢いで、血液がゴボッゴボッ!と吹き出してきました。

これはヤバい!
もはや下半身がホラー状態。

命の危険を感じ、母を大声で呼んで、電話持って来て!と叫び、病院に電話。

電話口の助産師さんから、

あら、おしるしがきたのね〜!
ゆっくりでいいから、用意して病院に来てくださいね!

と言われ、

いやいや!そんな場合じゃないですよ、異常な量の血液が出てます!
救急車ですぐ行きます!

と伝えても、

初めてのお産だから、ちょっとの出血にびっくりしてるんでしょう、大丈夫だから、ゆっくりいらっしゃいね!

そんなんじゃない!
尋常じゃない!
緊急事態ですよ!
すぐに!救急車で行くので準備しといて下さい!

もうっ!何でわかってくれないの⁉
誰が見ても異常だよ!

って、状況を理解してくれない助産師さんの対応にイラッ💢としながら救急車を呼び、大急ぎで病院に向かいました。

救急隊員の人たちも、こんな下半身血まみれの妊婦を見たことがなかったみたいで、病院に状況説明してもやはりイマイチ伝わらない感じでした…。

とにかく病院目指して、サイレン鳴らして走ってくれて、病院に到着、処置室へ。

電話対応してくれた助産師さんが、ストレッチャーの私を見て、

わっっ! 血がっっ!

と言いながらびっくりしていて、

だから電話で言ったのに!

と言うと、

ごめんね、すぐ先生が来てくれるから!
ちょっと待っててね!

そして私は一人取り残される〜。

寒くも無いのに、体がガタガタ震えて、止まらない。

赤ちゃん、動かないけど大丈夫かな?
ってか私も出血多量で死ぬんじゃない?
なんか血の気が引いてガタガタするし、意識が朦朧としてきた気がするんですけどー。
だれかー。
誰かきてー。


ガチャッ!

あ、先生来てくれた?

と思ったら、先生も、

わっっ! 血だっ‼︎

と言って、ちょっと待ってて下さい、と言ってまた出て行って、数分後に戻ってきて、エコーでお腹を診ながら、

出血がひどいので、念のため輸血の承諾書にサインお願いします。
すごい震えてるけど、寒いですか?大丈夫?
エコーじゃお腹の中の状態がハッキリわからないなぁ…。

と言われ、

寒くないし震えを止めたいのに止まらないんですけど、出血性の何かなんですかね?
手が震えすぎてサインできないです。

と言うと、

震えてもいいので、サインだけして下さい。
帝王切開になると思います。

とのご返答で、ガクガクブルブルしながら署名して、そのまま手術室に移動。

助産師さん、看護師さんたちに、よいしょ!と、あれよあれよと服を着替えさせられ、まさにまな板の上の鯉のような状況に。


腰椎に麻酔をするから、ちょっと痛いですよ!

ちょっとチクッとしたような、でも思ったほどじゃなかったな、って感じでしたが、この麻酔が全然効かない。

麻酔、効いてないみたいです。

と言ったけど、

すみません、赤ちゃんの状態が急を要するので、痛いけど我慢して下さい!

と言われ、お腹を切られました。
(※当然激痛でしたが、切腹の痛みに耐えるしかありませんでした。)

こんな状況でも、お腹の赤ちゃんが無事かどうかが気になって仕方ない。

赤ちゃん取り上げてくれたっぽいのに、産声は聞こえないし、生きてる?無事?どうなん?とか思いながらも、腹部の激痛に呻き声を出していたら、鼻と口をかぽっと笑気のマスクで覆われ、一瞬で眠りにつきました。



…続く。

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