変らない性分と求職活動
「あまのじゃく」と‘「バカ正直」という性分は、なかなか変わらないようだ。
中学時代に、持ち物検査でお菓子を没収され、先生から「どうして学校にお菓子をもってくる必要があるの!」?」と怒られたので、「おなかがすくからです」と答え、「今度お腹がすいたら、職員室にきなさい!」と言われたので、本当に「お腹がすきました」と職員室に行って呆れられたり、大学を卒業した頃、父から「ある会社に口利きしたから、形だけ面接に行ってこい」と言われ、すごい倍率であった有名一部上場会社に行き、その面接会場で「志望動機は?」と聞かれたときに、「父に行けと言われたので来ました。」とバカ真面目に答えたこともある。(もちろん落ちた)
どうやら「嘘をつきたくない」という気持ちと、「こんなこと言う人はいないだろう」という‘’あまのじゃく精神‘’のようなものが、混在しているようだ。
それがうまくいき「面白い人」としてプラスに印象づけられることもあれば、「常識のない人」として切り捨てられることもある。
しかし会社というところは、従順で常識的な人を好むものだと思う。
現在無職の私の求職活動においてたぶんプラス面はあまりないだろうと思いながら、初めての「失業認定日」(よく考えるとネーミングがすごい。)というものを受けにハローワークへ行った。
「時間があるなら、1階で職業相談をしていってください」と言われ、職業相談窓口へ行ったところ、担当は30代くらいの男性であった。
優しくゆっくりと静かに話す人で、まったく事務系(公務員)という感じがしない。
どちらかといえば、植物系男子で自由業っぽい人だった。
研究者もしくは自分の世界をもった寡黙な美容師、癒し系のカフェ店員、ネイチャーガイド、図書館司書、そんな感じ。
こちらが相談側だというのに、「なぜ今の職業を選んだんですか?もっとぴったりな職業がありそうですが‥」と逆にカウンセリングしたくなる気持ちをぐっとおさえて、「求職活動とは」ということをレクチャーしてもらった。
私が脳内妄想カウンセリングを行っているとも知らず、彼は静かにゆっくりと、活動の仕方を説明してくれた。
「彼は今の仕事に満足しているのだろうか」と脳内カウンセリングを続けつつ、人それぞれ、いろんな人生があるなぁとなんとなく感慨深い気持ちになった一日だった。
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