トルコ旅行記3 新市街散策。ガラタ塔、イスティクラール通りなど。知らないおっさんとバーで一杯。
イスタンブール滞在、3日目の朝。
トルココーヒーはカップの下の方にコーヒー豆が沈殿していて、その上澄みを飲む。沈殿物は普通飲まないらしいが知らなかった私は沈殿物も飲もうとして、一生懸命スプーンで混ぜながら飲んだ。ブラックで飲んだけど、まあ普通においしかった。エスプレッソコーヒーみたいに、カップは小さく、量は少なめだった。
ホテルに戻ろうかな、と歩いていると、向こうから歩いてきた知らないおっさんが声をかけてきた。英語で、どこから来た?と聞かれたので、TOKYO, JAPAN、といつものように答えたが、お酒を飲んで少し上機嫌の私はそのままおっさんと話が盛り上がってしまった。
話によるとおっさんはトルコの東部の方に住んでいて、運送業か何かの仕事をしていて、今一時的にイスタンブールに滞在しているとか。結婚して子供もいるが、イスタンブールには奥さんとは別の彼女がいるとか、何とか。
一緒に飲みにいかないか、と誘われ、もちろん怪しさ100パーセントではあるし、イスタンブールのボッタクリバーの話も聞いていたので私も警戒はしていたが、とりあえず一緒に飲みに行くことにした。私にも現地の人と話してみたい気持ちがあるので。
自分が今来た道を引き返し、再び新市街方面へおっさんと一緒に歩いて行った。けっこう歩いたが、たどり着いたのは、イスティクラール通りの魚市場にあるバーだった。他のお客さんたちで賑わっているあたりだし、オープンなバーだったし、メニューもあり明瞭会計っぽかったので、自分はビールを注文した。おっさんもビールだった。
おっさんとはそんなに話が盛り上がるわけでもなく、テレビで流れていたサッカーか何かのスポーツを眺めながら二人でだらだらとお酒を飲んだ。一杯飲み終えたところで、おっさんは、他のお店に行ってみたいか?ダンサーがいるお店だ、トルコ人の彼女でも作ったらどうだ?と聞いてきたが、私は疲れていたこともあり、このおっさんをまだ100パーセント信じ切っていたわけでもないので、1杯だけで切り上げることにした。
おっさんは特に粘るでもなく、そうか、じゃあな、といった感じでそのまま夜の街に消えていった。
単に本当に誰かと飲みたかっただけなのか、おっさんの真意は分からないが、私もトルコ人と一緒にお酒が飲めて楽しかった。とりあえずぼったくられるわけでもなく、良い経験になった。ただ、イスタンブールでボッタクリにあったという話はよく聞くので、くれぐれも注意したほうが良いことには変わりはないかと。
というわけで、このままホテルへ戻り、イスタンブール3日目は終わったのでした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
続く。