「古事記」第9章「国譲り(くにゆずり)」9-8
「誓約(うけい)」で放った矢はどうなったか?
国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️
嘘をつけないのが神様です。
だからこそ、言葉が大事だったのです。言葉は神そのものだからです。
言葉の「言」という字は器に矢を立てている象形文字です。つまり、言葉として発したことは誓いを立てたという事です。
神様はそれを偽ってはいけないのです。「人の為」と書いて偽りです。自分の幸せをいちばんに考える事こそが、周りも幸せにすること。人の為に自分を犠牲にしてはいけないのです。
「誓約」で放った矢はアメノワカヒコに命中します。
真面目で、性格も良く、イケメンでやる気も知恵もあった人なのになぜ?
妻のシタテルヒメの嘆きは相当なものでした。鳴き声が天まで届いたほどです。
勿論、天つ神のアメノワカヒコの実家も、天照大神や天つ神達にも大きな波紋を呼んでいました。
天界と地上の神々の板挟みになって、苦難したのでしょう。真面目な彼の弱点は真面目だったことでしょう。
もっと、自分の欲望に忠実になって知恵を絞っていたら結果は違ったものになっていたかもしれないのです。大国主命(おおくにぬしのみこと)がいい例なのです。
結局、自分大好きで、他人にも優しい事が他力が集まる事なのかもしれません。
何はともあれ、嘆いても生き返る事がないのはわかっているのに、悔やんでも悔やみきれないでいると、シタテルヒメの兄がお悔やみに来ました。
その兄は「タカヒコネ」という神様。この神様はなんと、アメノワカヒコにそっくりだったのです。
そっくりの域を超えて、ドッペルゲンガー並みの瓜二つだったのです。
その兄に、ワカヒコの両親が飛びつき、喜びまくった為に「タカヒコネ」はブチギレて、葬儀小屋をぶち壊してしまうのです。
こうして、アメノワカヒコのことは、天つ神、国つ神、どちらも後味の悪い事件になってしまったのです。
どちらが正しいか?で対峙した時、争いが起きます。
どちらも正しくていいのです。人の数だけ正義があるのかもしれません。
だからこそ、「どちらが楽しいか?」で選ぶべきなのです。
でも、ここまできたら、そんな甘ちょろいことは言っていられません。
天つ神から起こした戦争が勃発するのでしょうか?
。。。次回をお楽しみに!!
日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
香龍アートサイトcreema
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参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA