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新聞滅亡へのプロセス(8)執筆再開に向けて

#新聞滅亡へのプロセス #新聞 #メディア  



 新聞滅亡へのプロセスの第1回を書いてから5か月、「追記」から3か月が経過した。今日、岸田首相が自民党総裁選に出馬しないことを発表し、9月中の退任が決定した。酷暑で台風も関東に接近し、落ち着かない日に恐縮だが、今回のブログは「告知」的内容にさせていただきたい。

「新聞〜新たな戦前への道」開始へ


 これまで論考6本と追記1本を書いた。筆者にとって驚きだったのは、オーディエンスの「反応」だ。初回論考のビュー数は、1本で500を超えた。その後に書いたブログもビュー数が増え続けている。

 筆者がSNSで繋がっているメディア関係者は10人ほど(海外のメディア関係者は200人近くいる)。趣味などを通じて繋がる日本人は100人程度。「奇特な」友人を含めて、ビューワーは、二桁いけばいいか、くらいに思っていた。

 ブログを書き始めたのは、「軽減税率」と「新聞報道」に関する友人とのやりとりがきっかけだ。偶然のようなものだった。ただ、執筆にあたり、ひとつだけ決めていたことがある。それは、X(旧ツイッター)とは真逆に、1回1回を長文の評論とする方針だった。

 実際にブログを始めてみると、オーディエンスの多様性にも驚いた。ブログ内容ごとのビュー数のバラつきを見ると、様々な読者層が想定できる。もちろん、これだけ長い論考を「連発」していると、読者の中には、最後まで文章を読まない人も多くいるだろう。

「あまりに文章が長すぎる」
「分割してアップしてほしい」
「詳しい解説でなくてもよいから、要点を絞った短文を読みたい」
「筆者の人となり、顔がみえない」

 こうした意見をいただいた。

 個人的なことを言えば、生業の通訳案内士は、8月に入って活動を控えている。9月の下旬から予約を入れており、再稼働する。年齢、体力を考えると酷暑の中で働くのは、ゲストにも自分にも得策でないとの考えからだ。

 この夏休みを、このブログをどうするかの検討と今後のブログ執筆の「仕込み」にあてている。

 検討では、次の選択肢を考えた。
①このままのやり方で、ブログを続ける
②短く分かりやすい文章で書く
③長文のまま、新聞・メディアの闇「タブー」に切り込む

 結論をいえば、なるべく平易で短い文章にして、「新聞滅亡へのプロセス」は随時、執筆していきたいと考えている。

 これとは別に、「新聞〜新たな戦前への道」というブログマガジンの開始を予定している。こちらの新しいシリーズは、恐縮だが、有料(1本220円)とさせていただきたい。9月からアップしていく。

 そこでは、新聞界の「支配層」が「山里会政治ソサエティ」から「コンプライアンス・シンジケート(シンジケーション)」へと移行していき、新聞メディアが再び「戦前への道」に、抜き差しならないほど、のめり込んでいく姿を各種資料をもとに明らかにしたい。上記括弧内の用語は、ふたつとも筆者の造語だ。

 有料とする理由は後日、「新聞滅亡へのプロセス」で説明する。ペイウォール(課金の壁)を設けることで、このテーマのブログを書き残こすために、より「安全」な方法で、筆者の書く情報を欲する人に届けられると考えている。

 この機会に筆者自身について、少し述べたい。

 筆者は新聞を中心としたメディア界の裏方の仕事を30年ほどやり、この10年は、フリーランスの通訳案内士として活動している。

 月給取りの頃は、新聞、メディア関係者を「読者」として記事や論考を書いた経験はあるものの、外部原稿の執筆はしなかった。このため、一般読者向けの文章を書いた経験は、ほとんどなかった(「新聞学」の教科書的な書籍に寄稿したことはある)。

 10年前に全国通訳案内士の資格を取得し、沖縄の西表島、石垣島を拠点にネイチャーガイドとして活動を始めた。

 コロナ禍で通訳案内士の仕事が途絶し、観光庁や厚生労働省の孫請、ひ孫請のような仕事をする間、多くの自由な時間ができた。このため、自宅に置かれていたメディア関係の資料や書籍の整理を行い、1年ほどかけて、メディア・新聞の「現在」を再考する機会を得た。これを「新聞滅亡へのプロセス」に反映させた。

 一方、個人的な体験から、新聞界における公益通報とその処遇について、新聞界と新聞社に対し折に触れて問題点を指摘し、疑問点を投げかけてきた。新聞界から離れてこの10年、海外から日本に来た客(インバウンド)を対象としたガイドを生業としているのだが、楽しく働いている。

 この間の経験で、新聞やメディアの抱える「タブー」に関して、自由に評論できる立場と知識を持つようになったと実感している。

「新聞滅亡へのプロセス」の今後

 このマガジンの7回目にあたる「追記」の最後に、内部告発、公益通報について取り上げ、朝日新聞、読売新聞など報道機関は、告発、通報先として「不適格」だと述べ、「次回からのシリーズで詳しく説明したい」と書いた。

 この間に「内部告発」「公益通報」に関連する2件の事件が報じられた。両事件ともにメディアに関わる大きな問題点をはらんでいる。

 2件とは、鹿児島県警の「警察官の犯罪情報漏洩事件」と、兵庫県知事にまつわる「パワハラ・おねだり告発事件」。事件を例にメディア側の問題を取り上げていきたい。

 それに先立ち、79回目の8月15日を迎えた各新聞の紙面を読んで、そこに見える新聞の現状についての論考をお届けしたい。予定されていただろう「終戦の日」紙面組みは、岸田首相、総裁選不出馬でどう変わるのだろうか。

*このブログで掲載する写真は、すべて筆者が通訳案内士、ネーチャーガイドとして各地で撮影した。今回は、石垣島でのサンセット・カヤック。



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