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早寝早起きを考える
会社員として10年以上働いたが、私は「何で仕事の為に、こんなに早く起きないといけないだ」と毎朝、心の中で愚痴っていた。
1日のスタート。毎朝、心を不機嫌な状態にしていたのだ。
会社の先輩に訊ねた事もある
「仕事の為に朝起きるのが嫌だと感じますか?」と。
先輩は「お金をもらう為に仕事をするんだから起きるのは当たり前だ」
と即答だった
私はこの返答を聞いた時、単純に「私はお金はいらないから、楽しく生きたい」と思った。
生きていく為にお金が必要なのは分かる。でも、自分が「充分幸せだ」と思える生き方の塩梅を考えたいと思ったのだ。
そして「当たり前」と言われたことに違和感も覚えた
それ以上、思考を深める事が許されないように感じたのだ。
私は今、仕事をしていない
今後の人生、白紙の状態である
そして仕事を辞めてから、夜は早く寝て、朝は早く起きる事を始めた。睡眠時間は最低8時間以上は確保している。
朝早く起きて、まず自分の体をゆっくりストレッチしてスッキリした気持ちにする。それと、リビングや廊下のカーテンを開けて窓の結露を掃除するととても気分がいいので、それも継続している。
しかし、他の家族は私の様に21:00に寝たりはしない。姉は仕事から19:00過ぎに帰るから、夕飯を食べて話をしていたら、私も寝るのが遅くなる事がしばしば。そうすると、朝起きるのが少し遅れる。
ここ数日それが続いていた。
そして、早寝早起きについて考える出来事が起こった。
父が入院する前日の話だ。
なんとなく、前日の朝だから家族でそろって朝食を食べるような予感がしていた。予感的中、父が家族分のうどんを作ると言って、準備してくれた。
その日、姉はシフト上、職場へお弁当を持参する日。少し前に「お弁当が、キンパ(韓国の巻き寿司)だったら気分が上がるな」と言っていたのを前日思い出していたから、こっそり作って渡そうと思っていた
少し遅く起きたけど大丈夫だろうと、少し慌てながら準備していた。
そして、そして、そんな日に限って、母が私がキンパを台所で作っている途中で、ポテトサラダを作るためのジャガイモを流しで洗い始めた。
全てが少しずつ重なって
慌ただしい朝の雰囲気になってしまった。
そして姉からは「無理しなくていいのに。それより揃って朝食を食べようよ」と言われた。朝食の時間も下がってしまったので、姉はバタバタ出勤していった。
穏やかな気持ちで過ごす為に、早起きをしていたのに
「何故、早起きをするのか?」を
本当の意味で深く考えられていなかった。
早く起きるのは、自分の為に”空(くう)”余白を作るため。
その余白は、お弁当を作ったり、誰かの為に動いたり、何か仕事を引き受けて埋める為に作るのではなく、ただ自分の為に余白を作る。自分に”空”がないまま、動こうとするからバタバタする。
バタバタはイライラにつながる
姉にとっては今回のお弁当は「少し、おせっかい」になってしまった
朝は自分の為に起きる
明日から、この気持ちをしっかりもって
朝早く起きたい為に、夜早く寝ようと思う
夜のおしゃべりも楽しいけど
私が生き方のお手本とする師匠が話してくれた
「しっかりと自分に集中する事」
を忘れずに。
ただ師匠はこうも言っていた
「健康オタクにはならないようにね」と。
早寝早起きで自分の首を絞めて苦しくなるのは逆効果
全ては自分が、軽く生きる為に
時々、夜のおしゃべりも大切に
だけど、自分のしっかりとした考えをもって
早寝早起きを楽しみたい
全ては自分が、楽しくご機嫌に生きる為に
日本の忙しい朝にも、どっしりと自分の”空”をもって
楽な気持ちで”そこ”にい続けられる毎日を過ごす為に