技研が開発“8K”技術 医療応用の現場
NHK放送技術研究所、通称技研が開発した8K。
超高精細の映像がテレビの楽しみ方を広げる一方、その技術が医療の分野でも応用されています。
北海道旭川にある国立大学病院です。8Kカメラを搭載した内視鏡システムを国内でいち早く取り入れ、2018年に日本で初めて医療保険が適用された手術を行いました。
8K内視鏡カメラは高解像度で、広色域より鮮やかに体内の映像を映せるようになりました。この病院では、大腸がんや食道がんなどおよそ130件の手術で使用してきました。
2020年からは胆道閉鎖症のお子さんに対しても導入しています。胆道閉鎖症とは、赤ちゃんに発症する肝臓および胆管の病気です。
体が小さい赤ちゃんは、肉眼では患部が見えにくい症例もあるそうですが、8K画像だと鮮明に見えるといいます。